目立たない矯正!マウスピース矯正前に知っておきたいメリット・デメリット

2017.04.03 health木村由奈

マウスピース矯正とは?

マウスピースと女性

従来の一般的な歯列矯正といえば、ワイヤーとブラケットというパーツを用いたブラケット矯正が思い浮かびますが、マウスピース矯正はその名の通り、マウスピースを使用して行う矯正です。マウスピースは、患者さん一人ひとり歯科医院で型を取って作ります。一定期間装着し、歯が動いたらまた新たに型を取ってマウスピースを作り、それを装着して……と徐々に歯を動かしていきます。

マウスピースの交換回数はどのくらい歯を動かすかによって変わるので人により異なりますが、5~10回ほど交換することが多いようです。また、1日の装着時間は食事やブラッシング時以外のほとんどで、17時間以上が目安と言われています。

マウスピース矯正のメリット

取り外しができる

眼薄ピースを持つ女性

ブラケットというパーツとワイヤーを使ったブラケット矯正の場合は、歯の表面に完全に装置を固定してしまうため取り外しができません。一方、マウスピース矯正は取り外しが可能なので、装着時間さえ守れば、好きなタイミングで取り外すことができます。食事やブラッシングはこれまで通りすることが可能です。

目立たない

マウスピース

ブラケット矯正の場合は、白い歯に金属の装置を装着するため、口を開けると、とても目立ちます。一方、マウスピース矯正はマウスピース自体が透明な薄いプラスチック製なので、ほとんど目立ちません。

痛くない

微笑む女性

ブラケット矯正を初めとするワイヤーを使用した矯正は、装着後の一定期間に締めつけるような痛みを感じることがありますが、マウスピース矯正は痛みが出ることはほとんどないと言われています。また、ブラケット矯正の場合は、食事の際に咬み締めたりするとブラケットやワイヤーがずれて痛むこともありますが、マウスピースなら食事中は取り外せます。

清潔に保てる

笑顔の女性

マウスピース矯正は取り外しができないブラケット矯正に比べると、とても清潔です。ブラケット矯正は、食べ物がブラケットやワイヤーにつまり、念入りに歯磨きをしてもなかなか取れないことがあります。でもマウスピース矯正なら食事をするときは外せますし、ブラッシングもできるので、歯そのものも清潔に維持できます。

金属アレルギーでも装着可能

寝転ぶ女性

金属製のブラケット矯正の場合、金属アレルギーを持っている方はアレルギー反応が出てしてしまう可能性があるので、装着できません。マウスピース矯正は、プラスチック製で金属不使用なので金属アレルギーを持っている人でも安心して装着することができます。

マウスピース矯正のデメリット

発音しにくい

言葉

ブラケット矯正の場合も発音に支障が出ることがありますが、マウスピース矯正の場合は、歯を完全にマウスピースで覆ってしまうので、歯の表面に装着するブラケット矯正よりも、発音をするのがさらに難しいというデメリットがあります。

治療できない場合がある

口封じ

マウスピース治療は、残念ながらどんな症例でも治すことができるわけではありません。大幅に歯がずれている場合などは、マウスピース矯正を適応できないことがあります。

装着時間を守らないと長引く

長引く

初めにご紹介したようにマウスピース矯正の装着時間の目安は1日17時間以上。食事やブラッシング以外の時間は装着することを推奨されています。この時間より少ない場合は、治療が長期化することがあります。さらに、治療が長引くと必然的に通院の回数も増えるので、その分費用も余分にかかります。

通院が面倒

あきれる女性

マウスピース矯正は治療完了まで5~10回ほど装置の交換が必要だと言いましたが、その装置を作るために型取りをする必要があるので、都度通院が必要です。通院は3~5週間に1度。忙しい人にとっては、かなりの負担になってしまう可能性があります。マウスピースの種類によっては、一度に最後のステップまでマウスピースを作ってしまう方法もありますが、その際も、歯がちゃんと動いているかどうか確認するために定期的な通院が必要です。

歯列矯正は自分に合ったものを選びましょう。

歯列矯正にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性を持っていますので、自分の要望に合った矯正方法を選ぶことが大切です。マウスピース矯正の場合は、取り外しができ、目立たないということで、確かに手軽ではありますが、マウスピースに型取りをする必要があるので、少し面倒かもしれません。これらのメリット・デメリットをしっかりとおさえて自分に適した矯正方法を選ぶことが歯列を効果的に綺麗にする一番の近道です。

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