歯磨きをしても虫歯になる人の特徴と唾液のコントロール方法
歯磨きをしていても虫歯になってしまう人の特徴は?
1.唾液の質が悪く分泌量が
歯磨きしていても虫歯になってしまう人は、唾液の質が悪く、分泌量が少ないことが多いのです。質が良いとサラサラな唾液、質が悪いとドロドロの唾液です。もしも、唾液がドロドロ場合は歯磨きをしても虫歯になる可能性が高くなります。また、唾液量が少なくて口腔内が常に乾燥している状態なのであれば雑菌が繁殖しやすくなります。
唾液は歯を再石炭化させて、初期虫歯を治療する働きがあります。再石炭化は、虫歯によって失った歯の成分を補う働きです。そのため、唾液の質が低下し分泌量が減少している場合は再石炭化する力が低下しているため、虫歯になりやすい口内環境になっています。
2.食べ物を絶え間なく食べている
食べ物を絶え間なく食べているのも、歯に悪い影響を与える行為です。特に、オレンジやパイナップルなどの酸性が強い食品を高頻度で食べると、唾液の働きで口腔内を中性に戻したとしてもすぐに酸性に戻るので、虫歯になる可能性がとても高くなります。
3.免疫力が常に低い
風邪をひきやすい方っていますよね? 風邪をひきやすい人は、虫歯にもなりやすい傾向にあります。その原因は免疫力の強さにあります。私たちのカラダは免疫という外部から侵入してきた細菌と戦う力を備えています。
外部から侵入してきた細菌は、人体の免疫力によりその活動を弱めます。しかし、免疫力が低く細菌と戦う力が弱い場合、最近は活動を活発化させ、私たちのカラダになんらかの悪影響を与えるのです。
虫歯の原因菌である「ミュータンス菌」の場合は、虫歯という悪影響を与えます。このときに免疫力が弱っていると、いくら歯磨きを徹底して行っても虫歯が進行してしまうのです。
唾液の質と量をコントロールする2つの方法
1.副交感神経を優位に働かせる
虫歯になる可能性を低くするためには、唾液の質と量をコントロールすることが大切です。そのためには、まず自律神経を整えてみましょう。自律神経とは、人間のカラダの内分泌系をつかさどる神経で、唾液の分泌も自律神経にゆだねられています。自律神経は本来、神経をリラックスさせる「副交感神経」が優位に働いていますが、ドロドロとしていて量が少ない場合は、活発な行動を起こさせる「交感神経」が優位に働いてしまっている状態です。
交感神経を落ち着かせるには、とにかくリラックスした状態を作り出すこと。副交感神経は別名リラックス神経とも言われていて、音楽を聴いたり、お風呂に入ったりしてリラックスをしているときに優位に働きます。すると唾液がサラサラとして、たくさん分泌するようになります。
2.食べ物をよく噛んで食べる
唾液は唾液腺という部分を刺激することで分泌します。唾液腺のある場所は主に、舌の真下や顎の下などに位置していて、これらを刺激するためには、食べ物をたくさん噛む必要があります。
みなさんは、あまり噛まずに飲み込んでしまっていませんか? 噛まずに飲んでしまうと唾液腺が刺激されず、唾液の分泌が悪くなってしまうので、食事の際にはしっかりと噛むことを意識してみましょう。
唾液の質と量をコントロールして虫歯ゼロを目指しましょう!
キッチリと歯磨きをしているのに虫歯になってしまう人は、唾液の質や分泌量、口腔内のPH、免疫力などに問題があるのかもしれません。この中でも、虫歯予防にもっとも大切なのは唾液の質と分泌量。虫歯をゼロにするために、唾液の質と量をコントロールできるように意識して生活してみましょう。