歯の定期検診って何するの?基礎知識を徹底解説!

2017.04.22 health森本貴子

歯の定期検診の内容は?

内容

最近では、若者を中心にオーラルケアの意識が高まり、歯の定期検診に興味がある人は増えてきています。しかし、定期検診の検査項目について詳しく知らない方も多く、受けたい気持ちとは裏腹に二の足を踏んでいる人もいるようです。そこで、具体的な検査内容を紹介していきます。ちなみに、次にご紹介するものは、歯科医院により内容が異なりますのでご注意ください。

口の中の状態確認

初めに行うのは、口の中の状態確認です。「歯にプラークや歯石が付着していないか」、「歯茎はブヨブヨしていないか」、「唾液は正常に分泌しているか」、など口の中の状態を細かくチェック。この時点で歯石が付着している場合はスケーラーと呼ばれる器具を用いて除去します。

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

保険適用のプラーク・歯石の除去よりも、キレイな歯にしたいという人は、PMTCがおすすめです。こちらでは歯石の除去に加え、バイオフィルムの除去やフッ素塗布などが行われる場合が多く、効果的に歯をキレイにできます。しかし、保険適用外なので、歯科医院により価格に差が出ます。また、PMTCのメニュー自体も歯医者により異なるので受診前に歯医者に問い合わせて施術内容を確認しましょう。相場は、10,000前後に設定されていることが多いようです。

ブラッシング指導

プラークや歯石がたくさん付着していて、歯茎から血が出やすいなど、いわゆる歯周病予備軍の症状が出ている人には、歯科医院でブラッシング方法を指導してくれることがあります。歯科医院によっては、普段のブラッシング方法をチェックした後で、ブラッシングのクセを的確に指摘して改善してくれるところもありますので、ぜひ活用しましょう。

レントゲン撮影+写真撮影

歯の表面は外側からでも確認できますが、歯茎で覆われている歯の根元や顎の骨の状態までは外側から確認できないため、レントゲン写真を撮影して確認します。また、通常の写真撮影で、歯茎の腫れや噛み合わせなど現状の口の中を記録します。これにより患者さん自身も口の中を確認することが可能です。

歯型取り

噛み合わせがよくない人の場合は、歯型を取り石膏模型を作成することがあります。石膏模型では、噛み合わせや歯の大きさなどを確認することができます。噛み合わせの悪さや、歯の大きさが不揃いなことで起こる症状が早期発見できるため、早期に治療することが可能になります。

検診の頻度・費用・時間について

デンタル

一般的な頻度

推奨される歯の定期検診の頻度は、3ヶ月に1度です。実際に多くの歯科医師が3ヶ月に1度の検診を推進しています。これは、歯石が歯に付着し、目立ち始めるのは約3ヶ月後と言われているためです。

費用

歯科医院により異なりますが、口の中のチェック、プラーク・歯石の除去、ブラッシング指導で3000~4000円ほどです。これらの基本的な項目は保険適用の範囲内で受けられます。これにレントゲン撮影が加わると1000円前後が追加でかかります。

時間

1度の歯科検診は、おおよそ15~20分かかることが多いようです。特に時間がかかるのは歯石除去。歯石は、歯磨きを怠った分、歯に付着してしまいます。大量に付着している場合、キレイに除去するのに手間がかかるので、その分時間もかかることがあります。

定期的な検診で美しい歯を手に入れませんか?

歯科医師

歯は自分でしっかりとメインテナンスしているつもりでも、なかなか完璧にはいきません。自分なりにしっかりケアできていると思っていても3ヶ月に1度くらいは歯のプロに診てもらい、虫歯・歯周病などの口のトラブルのリスクを回避できるようにしましょう。みなさんも定期検診で美しい歯を手に入れてみませんか?

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