パパママ必見!子供の歯の生え変わりについての基礎知識

2017.03.31 health木村由奈

乳歯の役割と生え方

乳歯にはどんな役割があるの?

乳歯

生後6ヶ月を過ぎたあたりから、赤ちゃんには「乳歯」という子供の歯が生え始めます。
この歯は、食べ物を噛んだり、発音をしたりする際に使われますが、実はその他にも、「永久歯の誘導」という大切な役割があるんです。

生え変わりでは乳歯が抜けて永久歯が生えますが、もし乳歯が虫歯などにより早く抜けてしまった場合、永久歯が誘導されず思わぬ方向に生えてしまい、発音障害や、顎の成長異常などが発生する可能性があります。
そのため、乳歯から永久歯へと変わる時期は子供の歯にとって大切な時期なんです。

乳歯はどうやって生えるの?

疑問

生え変わりと言っても、乳歯が抜けてから、永久歯が一気に作られているわけではありません。
もともと、乳歯の下には歯胚という「永久歯の卵」のような組織があり、顎の成長が進むと同時に乳歯の下で成長しているんです。
そして、乳歯の根が少しずつ溶けて、抜け落ち、下から永久歯が生えてきます。

もし、生え変わりの時期に子供の歯が抜けたら、抜けた部分の歯茎を見てみてください。
すでに白い永久歯が顔を出しているかもしれません。

乳歯から永久歯へ…生え変わりの時期は?

下の前歯から生え変わることが多い

生え替わり

乳歯から永久歯に生え変わる順番は個人差があるため一概には言えませんが、多くの子供が乳中切歯(にゅうちゅうせっし)と呼ばれる下の前歯から生え変わることが多いようです。
その後は、下の歯が生え変わってから上の歯が生え変わっていきます。ただし、なかにはバラバラに生え変わる子もいます。

もともと歯のない場所に永久歯が作られる

筋肉

みなさんは、乳歯と永久歯では、本数に差があるのをご存知でしょうか? 
永久歯は、親知らずを入れると32本生えます。一方の乳歯は20本しか生えません。
つまり、生え変わるだけでなく、もともと歯のない場所にも、新たな歯が生えてきます。
子供と大人では歯の本数が10本以上違うなんて驚きですよね。

永久歯が生え揃うまで約10年以上!?

ロケット

乳歯が抜けて永久歯が完全に生え変わるまでは6~7年かかります。
その後、親知らずが生えて来ますが、親知らずが生えるのは多くの場合20歳前後なので、約15年という歳月をかけて完全な歯ができ上がることになります。

乳歯と永久歯の大きな違いは?

歯の構造の違い

歯を磨く赤ちゃん

乳歯も永久歯も、エナメル質や象牙質で作られている点は同じですが、歯質の強さが大きく異なります。
乳歯は永久歯よりもエナメル質や象牙質が薄いため抵抗力が弱く、虫歯菌が出す酸の影響を受けやすいという特徴があります。

乳歯の虫歯は白い?

サングラスの少女

虫歯になったことがある人なら分かると思いますが、永久歯の虫歯は黒いのが一般的ですよね。でも、乳歯の虫歯は少し違い、小さな黄色い斑点が付いたり白のままだったりすることが多いんです。そのため大人の虫歯よりも気付きにくく、対処するのが遅くなってしまうことが多いのです。

乳歯は永久歯よりも小さい

歯磨きする子ども

乳歯と永久歯では、子供の顎のサイズに合わせて乳歯が生える分、乳歯のほうが小さいです。もし、サイズの大きな歯が生えてきてしまったら、顎のサイズに収まりきらず、噛み合わせが悪くなってしまいます。

大切な生え変わりの時期を守るのはパパとママ!

家族

歯の生え変わりの時期は、今後の歯の成長を決める大切な時期です。そして、そんな大切な時期に子供の歯を守るのはパパとママ。特に乳歯は虫歯になりやすく、歯を失うことで永久歯が誘導されなくなってしまうので、虫歯にならないように赤ちゃんの頃から、丁寧に歯磨きをしてあげましょう。

また、自分で歯磨きができるようになったら、正しい歯磨き方法を教えてあげて、磨き残しがないかをしっかりとチェックしてあげることも大切です。パパとママも赤ちゃんの歯を守るために、乳歯や永久歯の基礎知識と、正しい歯磨き方法や磨き残しのチェック方法などを学んでおきましょう。

あわせて読みたい

レコメンド

関連記事