自分に合ったセラミック治療を受けよう!種類別セラミックの特徴

2017.08.15 healthReiko Okabe

セラミックインレーの種類別特徴

セラミックインレー

セラミックインレーとは、小さな虫歯の治療に適している陶器製のインレーです。見た目が天然の歯とそん色のない白さで、十分な強度を保持しています。ただし、セラミックは硬いため強い衝撃が加わると割れたり、欠けたりすることがある点には注意が必要です。歯ぎしりや食いしばりなどをしている方の場合は、頻繁に割れてしまう可能性があります。

デメリットと言えるのは、保険治療適用外という点。自由診療なので歯科医院により費用が異なりますが1箇所につき約3~7万円の治療費がかかります。

ハイブリッドセラミックインレー

ハイブリッドセラミックインレーは、硬さを持つ陶器と柔軟性のあるプラスチックを混ぜ合わせた素材で作られています。セラミックインレーに比べると柔らかく割れにくいので、噛み合っている歯を傷つけにくくなっています。治療は型取りをする必要がなく、口腔内で紫外線を照射して固めるため治療にかかる期間が短いのも特徴です。

しかし、その反面、セラミックインレーよりも柔らかいためすり減りやすいというデメリットがあります。

セラミッククラウンの種類別特徴

オールセラミッククラウン

オールセラミッククラウンは、虫歯治療のため歯を深く削った際などに用いられる、セラミックのみを使用したクラウンです。天然の歯全体を覆うように被せます。

歯の先端の透明感や、先端から根元にかけての微妙なグラデーションなど、周囲の天然の歯に合わせて微調整もできるため、天然の歯に近い自然な仕上がりにできます。強度的にも申し分なく、ほかのセラミック治療よりも審美性が高いとされています。

デメリットは陶器で作られているため弾力がなく、強い衝撃が加わることで割れたり欠けたりする恐れがあります。また、一度欠けてしまうと補修することはできないので、再度作製する必要があります。

メタルセラミッククラウン

メタルセラミッククラウンは内部に金属使用し、外側をセラミックでコーティングしたクラウンです。内部に金属を使用しているため、オールセラミッククラウンに比べて丈夫で割れにくいという特徴があります。

しかし、金属を使用しているため金属アレルギーや、金属が溶け出すことで歯ぐきが黒く変色する「メタルタトゥー」を引き起こす可能性があります。

ハイブリッドセラミッククラウン

ハイブリッドセラミッククラウンとは、プラスチックにセラミックを混ぜた素材で作られたクラウンです。セラミッククラウンの中では唯一の保険治療に対応しています。従来は保険治療できるのは前歯のみでしたが、現在では小臼歯という犬歯の後ろ2本までならハイブリッドセラミッククラウンを用いた治療ができるようになりました。

しかし、ハイブリッドセラミッククラウンはオールセラミッククラウンのように、透明感を出したり、微妙な色のグラデーションを付けたりすることはできません。また、素材に含まれているプラスチックが3~4年すると徐々に黄色く変色してしまうというデメリットもあります。

強度に関しても、銀歯やオールセラミッククラウンよりも柔らかいので、歯ぎしりや食いしばりにより割れてしまうことがあります。

ラミネートベニアの特徴

ラミネートベニア

ラミネートベニアは歯の表面をわずかに削り、そこへネイルチップのようなセラミックで作られた人工歯を貼りつけます。ラミネートベニアもオールセラミッククラウンのように微妙な色のグラデーションを付けて天然の歯に近づけることができるので、審美性に優れています。

また、前歯に隙間が空いてしまっている場合なども、表面にラミネートベニアを貼り隙間を埋めることができるので、矯正治療をしたいけれど時間がないという方におすすめの治療法です。

デメリットは保険適用外であることと、噛み合わせや歯ぎしりなどによって割れてしまう可能がある点です。

セラミック治療はとても審美性に優れた治療

セラミック治療は天然の歯の色に近づけながら、虫歯や歯の変色、前歯の隙間などに対して効果的です。銀歯が目立つのが気になる方や、神経を抜いて黒く変色している歯がある方、前歯に隙間が空いている方などにおすすめなので、ぜひ治療を検討してみてください。

あわせて読みたい

レコメンド

関連記事