ニンニクによる口臭を短時間で取り除く方法7選!
ニンニクの臭いが残るのはなぜ?
ニンニクの臭いのもとは、ニラやタマネギにも含まれている「アリシン」という成分です。アリシンは細胞を壊すと増殖する性質があり、刻んだりすりおろしたりすると臭いはより強烈になります。
ニンニク臭は口から出るものだけではありません。体内にニンニクが入ると消化・吸収されたアリシンが血液を通して全身をめぐり、「口臭」だけでなく「体臭」としても存在感を放ちます。ニンニクによる口臭は3時間程度でほとんどなくなりますが、全身から発せられる体臭は一般的に15時間以上も持続するのだとか。また、完全に消えるまで48時間かかるという報告もあります。
知っておけば安心!短時間で臭いを取り除く方法とは?
ニンニクが体内で消化・吸収されてしまうと、臭いは長く残ってしまいます。そのため予防のポイントは食前や食事中、もしくは消化される前に対処すること。短時間で効果のある7つの方法を紹介するので、ニンニクをたくさん食べる際は、口臭予防としてぜひお試しください。
食後すぐに歯磨きをする
基本的なことですが、歯磨きはとても重要です。ニンニクを食べた後の残留物は、もともと口の中にあるメチルメルカプタンや硫化水素といった口臭の原因物質を増加させます。そのため、歯磨きで食べかすやプラークをきれいに取り除くことが効果的と言えます。デンタルフロスで歯間や歯ぐきまで掃除したり、舌をブラッシングしたりするのもおすすめです。
食後すぐにお茶か牛乳などを飲む
お茶に含まれるカテキンには強力な殺菌・消臭作用があるとされ、ニンニクの臭いにも効くと言われています。濃いめのお茶だと効果が高いようで、ウーロン茶やジャスミンティーもよいそうです。また、牛乳などの乳製品もニンニクの口臭予防のお供としてよく紹介されています。これは牛乳に含まれるタンパク質や脂質がアリシンを包み込むからだとされています。
食後すぐにリンゴを食べる
果物の中で、特にニンニク臭との相性がよいとされているのがリンゴ。リンゴには消臭に役立つポリフェノールや酵素が多く含まれているからです。オフィスなどの外出先でリンゴを食べるのが難しいという場合は、100%のリンゴジュースでも代用できます。
ゴボウと一緒にニンニクを食べる
あまり知られていませんが、実はゴボウは消臭への貢献度が高い野菜の1つ。ゴボウに含まれる食物繊維とアクには臭いを打ち消すパワーがあり、臭いの強い食品をすりおろしたゴボウに漬けると臭いがほとんどなくなったという研究結果もあるほどです。
調理の前にニンニクを加熱する
臭いのもとになるアリシンは、「アリイン」という無臭の物質がアリナーゼによって分解されてできたものです。このアリナーゼは熱に非常に弱く、ボイルしたり焼いたりすると働きを失います。そのため、ニンニクを刻んだりすりおろしたりする前に加熱すると、匂いを弱めることが期待できるのです。
肉や魚と一緒に食べる
アリシンが肉や魚のタンパク質と結合することで、臭いが軽減されると言われています。さらにレモンやショウガなどを味付けに使用すると、より効果が高まるのでおすすめです。
黒ニンニクで代用する
最後は“臭い消し”ではありませんが、ニンニクの代わりに「黒ニンニク」を食べるという選択もあります。長期間熟成発酵させた黒ニンニクは、臭いのもとになるアリシンが別の物質に変化しています。そのため臭いがなくなるのですが、栄養価はアップしているのでおすすめです。
いろいろな方法を組み合わせて口臭予防を!
今回紹介したように、ニンニクの臭い消し(口臭予防)にはさまざまな方法や食材が有効とされています。もちろん、どれか1つだけに頼る必要はありません。たとえば「牛乳を飲む+リンゴを食べる」など、併用することで気になるお口の臭いは低減できる可能性が高くなります。
無理なく自分の体質などに合った方法を組み合わせて、口臭予防や“爽やかな息”に努めましょう。そうすれば、大好きなニンニクをもっと堪能できるかもしれません。