絶食ダイエットで口が臭くなる! 空腹と口臭の意外な関係性
お腹が空いている時は口臭がきつくなる!?
ニンニクたっぷりの料理を食べた後に口が臭くなるのは誰もが知っていると思います。しかし、空腹時に口が臭いという事実を知らない方は意外と多いです。絶食ダイエットを取り上げた記事や番組中では、「ダイエットは口臭の原因になるから気をつけましょう」などと番組のイメージを下げるようなことはわざわざ言いません。だから、大半の人はダイエットが口臭の原因になるなんて夢にも思いません。しかし実際には、絶食時には本人も分かるくらいに口臭がきつくなります。絶食まで行かなくても空腹時には、自分でも分かるくらい口が臭くなっているのです。その理由は、膵液(すいえき)と唾液に関係があります。
実は、空腹自体が口臭を引き起こす原因になっている!?
ダイエットが口臭の原因であると言いましたが、厳密には空腹が口臭と深く関係しているんです。空腹で胃が空っぽだと、本来食べ物を消化してくれる膵液(すいえき)の役目がなくなって胃で分解されます。実は膵液を分解することで発生するガスが非常に臭く、空腹時に口から出ることで結果的に口臭になります。そのため、口臭対策をいくら行っても、空腹の状態が続くと口臭が発生するのです。空腹を感じたら少量の食べ物を口にして、膵液の分解による口臭を予防しましょう。
空腹が口臭の原因になるとは言っても、ダイエット中には何も口にしたくないという人もいると思います。そんな時はシュガーレスのガムを噛むか、500mlくらいの水を飲むと口臭予防に効果的ですよ。
唾液の分泌量が減っていることも口臭の原因に……
空腹時に口が臭くなる理由は他にもあります。実はお腹が空いているときは、唾液の分泌量が減少します。唾液には口腔内を殺菌して口臭の発生を防ぐ効果があるので、唾液の分泌量の減少は口臭と密接に関係しています。また、唾液量が少ないと口腔内が乾燥しやすくなるため、細菌が繫殖して口臭が発生しやすくなります。
唾液の分泌量の減少は体内の水分不足も理由のひとつです。特に寝ている間に水分が失われやすいので、寝起きの口腔内の乾燥に悩んでいる方は、寝る前に水分補給をしてから寝るとよいかもしれません。
唾液腺を刺激することで分泌量が増えて口臭を防げる!
唾液の分泌量が増えれば口臭を予防できるとはいっても、「唾液の分泌量を増やすにはどうしたら良いのか?」はイマイチよくわからないですよね。
実はとっても簡単で、食べ物をよく噛んで食べるだけ。よく噛んで食べる習慣がない人は、唾液の分泌量が減少します。絶食ダイエットで口が臭くなるのはまさにいい例ですよね。食事を抜くことで噛む回数が減り、それに伴い唾液腺への刺激も減るので唾液の分泌量が減少します。そうなると口腔内の細菌が繫殖しやすくなり、口が臭くなるのです。口臭が気になり出したらガムを噛んで唾液腺を刺激するだけで口臭予防につながるのです。
ガムを噛む以外にも唾液の分泌を促進する方法があります。それは口の中で小さく切っただし昆布を転がして唾液腺を刺激したり、唾液の分泌を促すツボをマッサージすることです。それだけで自然と唾液が分泌されます。また、歯磨きやうがいにも唾液の分泌を促す効果があるのでオススメです。
空腹と口臭の関係を知って上手にダイエットを!
必ずしも絶食ダイエットで口臭が発生するわけではありませんが、実際に空腹が原因で口臭が発生することはあります。そのため空腹と口臭がどのように関係しているのかをしっかり知っておくことは必要です。口臭は自分では気づきにくいものなので、人から指摘される前に空腹時の口臭を上手に改善しておきましょう。