歯医者さんもオススメする唾液腺マッサージとは?

2017.10.24 healthともこ

まず整理しておきたい唾液の働きとは?

まずは、お口の中を洗浄するという唾液には、具体的にどのような働きがあるのかを確認しましょう。

・虫歯を防ぐ
・口腔内の殺菌および清掃
・口腔内を潤すことで発音を助ける
・歯の再石灰化の促進
・歯ぐきの炎症を防ぐ
・消化を促進する
・味覚を感じやすさせる

このように、唾液には非常に多くの働きがあることがわかりますね。そんな唾液は、健康な人だと1日に1リットルから1.5リットルもの量が分泌されると言われています。唾液は、歯の健康はもとより、コミュニケーションを取る上で大切な「会話」を円滑にし、そして「味覚」を正常に保つうえでも重要になります。そういった意味合いもあり、歯医者さんでも唾液の分泌に関しては、非常に重要視されているのです。

さらに、唾液には成長ホルモンである「パロチン」が含まれていることから、エイジングケアにおいても期待できます。つまり、細胞の生まれ変わりの促進やお肌の艶のアップも見込めるということです。また、免疫力アップや体脂肪分解にも効果的であると言われています。

ちなみに唾液腺ってどこにあるの?

そんな、私たちの健康に欠かせない唾液ですが、「そもそも唾液ってどこから出てくるの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。唾液は「唾液腺」から分泌されます。その「唾液腺」を刺激して唾液を分泌させるためには、まず唾液腺の部位について正確に知っておくことが重要です。

唾液腺には、「大唾液腺」と「小唾液腺」が存在します。大唾液腺は、舌下腺、顎下腺、耳下腺の3つを合わせたものを指します。この3つが主な唾液腺であり、唾液腺マッサージでアプローチしていく唾液腺です。舌下腺は、舌の下に位置しており、部位でいうとアゴ中央部の裏側。顎下腺は、下アゴのラインの内側(耳より)で、耳下腺は、耳の顔寄りの頬あたりです。大唾液腺は、顔の左右両方にあります。

ちなみに、耳下腺は「漿液性唾液」と呼ばれるサラサラとした唾液であり、舌下腺と顎下腺は「粘液性唾液」と呼ばれる粘性のある唾液であることが特徴です。

小唾液腺は、その名前の通り小さな唾液腺で、舌腺(ぜっせん)、臼歯腺(きゅうしせん)、口唇腺(こうしんせん)、口蓋腺(こうがいせん)、頬腺(きょうせん)などがあります。ただ、マッサージなどで刺激すると有効なのは、大唾液腺です。

唾液腺マッサージの方法とは

唾液腺の紹介を一通りしたので、最後にマッサージの方法について部位ごとに紹介します。

◆舌下腺マッサージ
1.軽くこぶしを握り、左右の親指を立てます
2.左右の親指の腹部分を、顎の骨の内側に当てます
3.グーッと上に向かって、10~20回程度押し上げて刺激します

痛気持ちいい程度の力加減で圧を加えましょう。

◆顎下腺マッサージ
1.左右の4本の指で、顎を包むように当てます
2.顎の内側のラインを耳方向に向かって、主に小指以外の3本の指で圧を加えます

少しずつ圧を加える部位を変えながら、唾液の分泌を確かめてください。1ヶ所につき10~20回程度刺激しましょう

◆耳下腺マッサージ
1.左右の4本の指を頬におきます
2.耳のつけ根から始まる「頬骨から顎までのライン」を、円を描くように鼻方向に向かってマッサージします

回数は同じく10~20回です。あまり強く押し過ぎず、指の腹で適度に圧を加えながら行いましょう。

舌回しエクササイズで相乗効果を

唾液腺マッサージをマスターしたところで、相乗効果が期待できる「舌回しエクササイズ」もセットで覚えておきましょう。まず口を閉じ、舌を左上から右上へ、右下から左下へと、歯ぐきをなぞるように動かします。10回繰り返したら逆向きに10回動かしましょう。目安として、1日3回行うのがおすすめです。

歯磨き後に行うなど、習慣づけると忘れずに行えます。このエクササイズは、唾液促進効果はもちろん、顎がスッキリして小顔効果も期待できるそうです。唾液腺マッサージは、慣れるまでは場所がわかりにくいかもしれませんが、慣れてしまえばテレビを見ながらでも行えます。また、小顔効果やリフトアップ効果まで期待できるので、ぜひ継続的に行ってみてください。

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