恋人とのキスで虫歯や歯周病が移る?有効な予防策とは?
恋人とのキスで虫歯や歯周病が移る理由?
キスは恋人たちにとって大切なコミュニケーションです。恋人たちに限らず海外では日常のあいさつで、当たり前のようにキスが行われており、キスで虫歯や歯周病に感染するとなるとちょっと困ってしまいます。なぜキスで虫歯や歯周病に感染するのでしょうか。
その1:虫歯や歯周病は感染症
虫歯や歯周病は風邪やインフルエンザと同じく菌による感染症です。虫歯はミュータンス菌などの虫歯菌によって引き起こされ、また歯周病はポルフィロモナス菌など複数の歯周病原因菌によって引き起こされます。
それぞれの原因菌は歯石や歯垢のなかに存在し、また唾液のなかにも多く含まれます。つまり、虫歯菌や歯周病菌は唾液を通して感染する可能性があるのです。
その2:キスは虫歯菌や歯周病菌の感染原因
虫歯菌も歯周病菌も生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しませんが、母子感染など、唾液を通して人から人へ感染します。大人になってからも同様に人から人への感染リスクがあり、恋人の一方が虫歯菌や歯周病菌に感染していたりすると、もう一方の恋人への感染リスクが高まります。
その3:知っておきたいキス以外の感染原因
虫歯菌や歯周病菌はなにもキスだけで感染するわけではありません。同じコップで飲み物を回し飲みしたり、お箸やスプーンを共有したりすることでも虫歯菌や歯周病菌の感染リスクは高まります。
キスをしても安心!2人で始める虫歯や歯周病への予防策
〈見出し2:キスをしても安心!2人で始める虫歯や歯周病への予防策〉
私たちの口の中には常時300種類から500種類もの細菌が生息していますが、通常であればこれらの細菌が口の中で害になることはありません。しかし、あるきっかけで細菌のバランスが崩れると、虫歯菌や歯周病菌が活性化し、虫歯や歯周病を引き起こします。つまり口腔内環境を整えることがもっとも効果的な予防策なのです。特に恋人同士の場合は、それぞれがパートナーのために口腔内環境を整えることが大切です。
予防策1:毎日のケアの徹底で口腔内環境の改善を
虫歯や歯周病対策でもっとも大切なのは毎日の歯磨きです。歯磨きの際は1つひとつの歯を丁寧に磨き、同時に歯ぐき磨きも行い、さらに歯間ブラシやデンタルフロスを使い歯と歯の間もきれいにすることで、効果的な虫歯や歯周病予防が行えます。
予防策2:過度な飲酒とタバコを止める
お酒を飲み過ぎると利尿作用により脱水症状を起こし、唾液の分泌量が減ってしまいます。唾液にはお口の中の洗浄効果や歯の再石灰化など虫歯や歯周病を予防する作用がありますが、その反面、唾液が減ると虫歯や歯周病リスクが高まります。
タバコはお口の中を乾かし唾液の分泌量を減らします。さらに歯にこびりつくタバコのヤニは虫歯菌や歯周病菌が温床なので、口腔内環境が大きく悪化してしまいます。過渡な飲酒と喫煙は口腔内環境を整えるためにも控えるべきです。
予防策3:虫歯や歯周病になりにくい食習慣を
食生活も虫歯や歯周病予防の大切な要素です。たとえば糖分は虫歯菌が好む栄養素なので、糖分の多い食べ物はできるだけ避けるか、食べた後はすぐに歯磨きをすることが大事です。また、柔らかすぎる食べ物はあまり噛まないため、唾液が少量しかでないで、噛み応えのある食べ物を意識的に食べるようにしましょう。
さらに歯の表面覆っているエナメル質は酸に弱いという特徴があるので、酸性の強い食品の取りすぎにも注意が必要です。特に炭酸飲料水を就寝前にのみ、そのまま寝てしまうのはもっとも危険です。
予防策4:歯医者さんで定期的な歯のクリーニングを
虫歯菌も歯周病菌も歯石や歯垢のなかに存在するので、歯医者さんで定期的な歯のクリーニングを行い、虫歯や歯周病の予防をすることも大事です。また、歯科医院で細菌検査を行い虫歯や歯周病にかかるリスクを調べ、感染リスクを減らす3DS治療(除菌療法)を受けてみるのもおすすめします。
2人で口腔内環境を整えれば、キスをしても怖くありません!
虫歯や歯周病は感染症ですが、お口の中をキレイにしていれば、必要以上に感染を怖がる必要はありません。大切なことはお互いがパートナーのために常にお口の中をキレイな状態に保つことです。