赤ちゃんの口腔ケアデビュー!「ガーゼ歯磨き」のススメ
ガーゼ歯磨きのメリット
赤ちゃんの歯が生え始める時期は個人差がありますが、一般的に生後5~6ヶ月ごろで、下の前歯が生えてきます。このころには離乳食も始まり、赤ちゃんの口腔ケアデビューに最適なタイミングです。この時期はまだ歯ブラシを使用するのではなく、ガーゼで歯を優しくぬぐいます。ガーゼ磨きには赤ちゃんのお口の中をキレイにするほか、さまざまなメリットがあります。
メリット1:お口の中を清潔にして虫歯を予防する
赤ちゃんは唾液が多く、よだれがたくさん出るので、洗浄能力は高いので歯が生えてすぐに虫歯になるわけではありません。しかし、虫歯菌の感染リスクは常にあるので、お口の中に残ったミルクや離乳食をガーゼで優しくぬぐい取ることで、お口の中を清潔に保ち、虫歯予防に役立てましょう。
メリット2:歯磨き習慣の第一歩
子どもが歯ブラシを使用し始める時期は一般的に前歯が4本生えそろうころです。しかし、幼少期の子どものお口の中は柔らかく敏感なので、突然歯ブラシを口に入れることに抵抗を覚えることも多く、歯磨きが嫌いになる恐れがあります。最初にガーゼで歯磨きをする習慣をつけると、赤ちゃんはお口の中に物が入ることや歯を磨かれることに徐々に慣れ、歯ブラシでの歯磨きに移行しやすくなります。
メリット3:親御さんの赤ちゃんの歯の健康への関心を高める
ガーゼで赤ちゃんの歯を磨くことは赤ちゃんと親御さんとのスキンシップという点でもメリットがあります。この時期に赤ちゃんと触れ合いながら歯を磨いていると、歯ブラシで磨き始めたときもスキンシップを大切にした歯磨き習慣が身につきます。
また、赤ちゃんのお口の中を毎日確認し、歯が生えてくる状態を見続けることで、親御さんの赤ちゃんのお口の健康に対する関心を育むことにもつながるでしょう。
ガーゼ歯磨きの仕方
ガーゼ磨きは1日1回から2回程度、夜寝る前に最低1回は行ってください。ガーゼ磨きは下記の手順で行います。
ガーゼ歯磨きの手順
1.親御さんの膝の上に赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
2.親御さんの人差し指に小さく切ったガーゼを巻きつけます。
3.人差し指ごと、ガーゼをぬるま湯で湿らせます。
4.赤ちゃんの歯の表と裏をガーゼで優しく、できるだけ短時間で拭きます。
ガーゼ歯磨きの注意点
赤ちゃんのお口は小さく傷つきやすいので、ガーゼ磨きの際はさまざまに注意を払う必要があります。
注意点1:赤ちゃんを傷つけないよう、優しく行うこと
赤ちゃんの口の中は小さくとても傷つきやすいので、特に上唇にある小帯というひだが傷つきやすいので気をつけましょう。
注意点2:無理にガーゼ磨きをしない
赤ちゃんがガーゼ磨きを嫌がったり、泣き出したりすることもありますが、こうした場合は決して無理をしないことです。無理やりガーゼを口の中に押し込むと、ガーゼ磨きが嫌いになり歯磨きが嫌いな子どもになってしまいます。子どもが嫌がった場合は無理をせず、お口の周りを優しく拭きとってあげるだけで大丈夫です。
注意点3:赤ちゃんに語りかけながら行うこと
ガーゼ磨きは赤ちゃんと親御さんとの大切なコミュニケーションでもありますので、赤ちゃんに優しく語りかけながら行い、ガーゼ磨きが終わったときは「よく頑張りましたね」などと赤ちゃんを褒めてあげてください。
注意点4:ガーゼを誤飲させないこと
ガーゼを誤飲させると命の危険にもつながりますので、最大の注意を払ってください。
注意点5:口の奥まで指を入れないこと
ガーゼ磨きはあくまでも歯の表面と裏側を優しくふき取るだけでいいので、決して口の奥まで指を入れないよう注意してください。
注意点6:ガーゼは使い捨てを使用すること
ガーゼは赤ちゃんの口の中に入れるので、衛生管理には特に気をつけてください。また、ガーゼは使い切りのものを使用し、1度使用したものは2度と使用しないようご注意ください。
ガーゼ磨きは歯磨き習慣を身につけるための第一歩
ガーゼ磨きは赤ちゃんにとって大切な口腔ケアデビューになり、歯磨き習慣を身につけるための大切な第一歩です。親御さんと赤ちゃんとの大切なコミュニケーションの時間でもあるので、赤ちゃんに語りかけ、楽しみながらガーゼ磨きを行ってください。