キシリトール配合のおすすめの歯科専売ガムとは

2017.11.20 health福本春香

キシリトールガムを食べるとこんないいことがあります!

キシリトールは、白樺や樫の木から採れる成分を原材料につくられた、天然の甘味料です。砂糖と同じくらいの甘みがありますが、カロリーは4分の3程度と言われています。そんなキシリトールガムには、虫歯予防に対して次のような効果があります。

効果1:虫歯菌の数を減らしてくれる

虫歯はミュータンス菌に感染することで起こります。口の中のミュータンス菌は私たちが食べたものの糖分をエサにして増殖し、酸をつくり出して歯を溶かすことで虫歯ができます。ところがキシリトールの場合、ミュータンス菌が甘いエサだと思って食べても酸をつくり出すことができません。すると、だんだん活動が弱ってミュータンス菌の数自体が減ってくるのです。

効果2:歯の再石灰化をお手伝いしてくれる

ミュータンス菌がつくり出した酸によって歯が溶けることを脱灰といいます。これは初期虫歯と呼ばれる状態で、進行すると虫歯になってしまいます。この脱灰を抑えるのが、唾液による再石灰化。キシリトールを噛むことで唾液の分泌が促され、再石灰化を助けてくれます。

効果3:唾液をたくさん出してくれる

キシリトールガムを食べると、ひんやりした冷涼感と噛む効果で唾液がたくさん分泌されます。唾液には、再石灰化ともに口の中の細菌を洗い流してくれる働きがあります。そのため虫歯予防に効果があると考えられています。

効果4:赤ちゃんや子どもの虫歯予防にも効果的

お母さんが妊娠中からキシリトールを食べ続けることで、産まれた赤ちゃんのミュータンス菌に感染する時期を遅らせることができたという研究結果も。また、小さなお子さんにはお菓子の代わりにキシリトールを与えることで、虫歯予防にも効果が期待できます。

歯科専売と市販のキシリトールガムの違い

スーパーやドラッグストア、コンビニなど、キシリトールガムは今やどこにでも売っていますが、歯科医院でしか手に入らない専売のものがあります。その最大の特長は、甘味料としてキシリトールが100%配合されているということ。

実は市販のキシリトール製品には、キシリトール以外にも糖類などが配合されているものが多くあります。そのため、せっかく食べても本来の効果が得られないことも。その点、歯科専売は100%キシリトールを含むので安心ですよね。

さらに歯の主成分であるリン酸カルシウムも配合されており、再石灰化を助けてくれます。また市販のものと比較して硬めにつくられているため、噛む力が鍛えられ唾液も分泌されやすくなります。歯にくっつきにくく、矯正治療中や義歯の方でも噛みやすいという特長も。キシリトールガムの効果を最大限発揮するためには、できるだけ歯科専売のものを選ぶようにしましょう。

市販のキシリトールを選ぶ場合、パッケージに記載されている成分表をチェックするようにしてください。甘味料として50%以上の濃度のキシリトールが入っていれば、市販のガムでも予防効果があると言われています。また、糖類はできるだけゼロのものを選ぶようにしましょう。

キシリトールガムの正しい食べ方

キシリトールは、ただ好きなときに食べればいいというわけではありません。しっかりと効果を発揮するためには正しい食べ方があります。まず1日の合計量としては、5~10gを3~4回以上に分けて摂取すると虫歯予防効果が期待できます。

歯科専用の場合、一粒当たり約1.33gなので、1 日4 回以上となります。この食べ方を続けた場合、2週間目でミュータンス菌の減少が始まり、3ヶ月経つころには虫歯の発生率が下がったという研究結果もあるようです。

また、ガムを噛み始めたときに出てきた唾液はキシリトール濃度が一番高い状態になります。すぐに飲み込まずに口中に行きわたらせると、虫歯予防の効果がアップするといわれています。キシリトールガムの正しい選び方と食べ方を知って、効果的な虫歯予防を続けていきましょう!

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