お菓子で虫歯予防!? 夢のようなお菓子、教えます

2017.10.22 health福本春香

甘いお菓子はホントに歯に悪いの!?

そもそも、お菓子はなぜ歯に悪いと言われるのでしょうか? 「甘い物=虫歯になりやすい」と考えがちですが、正確には甘い物に含まれる糖分が虫歯の要因となるのです。

虫歯は、私たちの口の中にいる細菌が、食べ物に含まれる糖分をエサにして酸をつくり出し、歯を溶かすことで発生します。この糖分は、ご飯やパンなど多くの食品に含まれていますが、比較的糖分量が多いお菓子には、“虫歯の天敵”というイメージがついているだけにすぎません。

それに食後はしっかりと歯を磨きますが、おやつの後はついつい磨かないことも多いもの。そのため、虫歯ができやすい口腔内の環境になってしまうことも、“お菓子=歯に悪い”と連想される理由だと考えられます。

おいしい!甘い!虫歯にならない! オススメのお菓子3種

“虫歯にならないお菓子”と聞くと、「いやいやいや。そんな夢のようなお菓子があるわけないでしょ」と誰しもがそう思うでしょう。しかし、そんな夢のようなお菓子が歯科医院で手に入るのです!

その正体は、キシリトールが100%含まれているお菓子。キシリトールとは、白樺や樫の木を原料とした天然の甘味料です。甘さは砂糖と同じくらいですが、キシリトールの場合、甘くても虫歯にはなりません。なぜなら、虫歯菌がキシリトールを食べても酸をつくり出すことができないからです。

そんな虫歯の予防にピッタリなお菓子を3種類紹介します!

その1:キシリトール100%のチョコレート

キシリトール100%チョコレート

チョコレートというと、いかにも虫歯になりそうなイメージですが、キシリトールのチョコレートなら大丈夫。味は一般的なチョコレートそのもので、おいしく食べられます。後味は少しさっぱりしていて、ミルク味とホワイトチョコ味が選べるのがうれしいですね。

お値段は普通のチョコレートと比べて少々高くなりますが、虫歯予防ができて、おいしくチョコレートが食べられるなら納得感があります。

その2:キシリトール100%のグミ

キシリトール100%グミ

チョコレートと同じく、味は普通のグミと変わらずおいしくつくられています。食感はやや硬めで、ハードグミのようなイメージ。グレープやオレンジ、コーラ味などいろいろな味があるので、お子さんにも喜んでくれそうですね!

その3:キシリトール100%のタブレット

キシリトール100%タブレット

タブレットは、ミント味でスッキリとしたものが一般的ですが、おやつ感覚で食べられるオレンジ味も販売されています。仕事中や勉強中に「口がさびしいな……」と思った時にオススメ! キャンディーの代わりになめれば、虫歯予防にもカロリーダウンにもなって一石二鳥です。

上記のように、虫歯予防に効果があるのはあくまでキシリトール100%の商品です。スーパーやコンビニなどに置いてあるものは、キシリトールのほかに糖類などが含まれていることがあるので、同様の効果が期待できない商品もあるので注意してください。

なるべく虫歯になりにくいお菓子

おやつをすべてキシリトールに変えれば安心かもしれませんが、普通のお菓子もたまには食べたくなるもの。それにキシリトールは、食べ過ぎるとお腹がゆるくなってしまうことがあるので、適量にしなければいけません。そこで、“比較的虫歯のリスクが低い菓子”も紹介します。

・水分が多く粘り気の少ないお菓子
ゼリーやプリン、アイスクリームなどは口の中に残りにくく歯にも付着が少ないので、プラークがたまるリスクが抑えられます。果物類も水分が多いのでオススメです。逆にキャラメルやおせんべいなど、歯に付着しやすいものはなるべく控えるようにしましょう。

・人工甘味料を使用したお菓子
最近は糖質制限ダイエットなどで注目されていますが、アスパムテールやステビアなどの人工甘味料は糖類ではないので虫歯のリスクが下がると考えられます。

まとめ:おやつは食べ方にも注意が必要!

日常生活の中で、ついついテレビを見ながらポテトチップスをつまんでみたり、仕事をしながらキャンディーをいつまでも口に入れたりしがちです。その“ダラダラした食べ方”、虫歯予防的にはNGと言えます。

食事をすると口の中が酸性に傾きますが、その時の口腔内は虫歯菌にとって、虫歯をつくるのに最適な環境だからです。そのため、おやつを食べる時はなるべく食事と一緒にして食べてみたり、おやつを食べる時間を決めてみたりと、“ダラダラと食べない”を心がけてみましょう。

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