その悩みドライマウスでは!? 気になる方が実践すべきセルフチェック
ドライマウスとは?自分でできるチェック法
ドライマウスとは、唾液の分泌量が少なくなることでお口の中が乾燥する症状を指します。専門用語では「口腔乾燥症」と呼ばれています。ドライマウスになると「口が乾く」「しゃべりにくい」など、さまざまな自覚症状が現れます。以下では、ドライマウスの方がよく訴える症状をチェックリストにしているので、まずは該当項目がないか確認してみましょう。
□口の渇きが3ヶ月以上継続している
□口腔内もしくは舌が乾きすぎて痛みを感じる
□口腔内のネバツキがある
□耳の下、顎の下が腫れる
□口が乾いて会話しにくい
□飲み物がないと食べ物が噛みづらく、飲み込みにくい
□夜中に喉が渇いて目が覚める
□味覚の感じ方がおかしい
□口の臭いが気になる
□鼻の中や目にも渇きを感じる
□口腔内炎がよくできる
□歯磨きをしても虫歯ができる
□気がつくと口で呼吸をしている
□持病に糖尿病、腎臓病がある
□病気の治療の為に薬を飲んでいる
□放射線治療をしている
□更年期障害の症状がきつい
□ストレスが多い
□睡眠不足が続いている
上記の項目に当てはまる個数が多いほど、ドライマウスの可能性が高くなります。自覚症状が多い方は、歯科医院に足をお運びすることをおすすめします。
ドライマウスの5大原因とは?
現代人はドライマウスの症状に悩む方が増えていますが、何が原因で発症するのでしょうか。ドライマウスには大きく分けて5つの原因が考えられます。
原因1:病気によるもの
糖尿病や腎臓病、リウマチといった病気の症状や、病気の治療として行う放射線治療もしくは骨髄の移植が原因となり、ドライマウスを発症することもあります。
原因2:薬の影響で起こる副作用によるもの
日常的に使用される花粉症の薬などでも、ドライマウスになることがあります。特に薬に同封されている説明書に「口渇」とあるものには注意が必要です。
原因3:年齢的なもの
加齢に伴って口周辺の筋肉が衰えると、唾液の分泌量が減っていく傾向にあります。これも、ドライマウスの原因となります。また、背中が丸まって自然に口呼吸となることも、ドライマウスを招くことがあるので注意しましょう。
原因4:生活習慣によるもの
食べ物をあまり噛まずに食べていると、唾液の分泌量が減少ためするため、ドライマウスを発症しやすくなります。また、ストレスを受けやすい状態だと自律神経に異常が生じるため、口の渇きが慢性化してしまうのです。アルコールを多く摂取した場合も利尿作用が働き、体内が脱水症状になりやすくなるため、ドライマウスにつながります。
原因5:口呼吸によるもの
小さいころからの習慣で口呼吸をしている人や、鼻炎や花粉症による鼻詰まりで口呼吸をしてしまう人も、ドライマウスになる可能性が高いと言われています。口が開いていると、せっかく分泌された唾液が蒸発しやすいためです。
知っておきたいドライマウス対策7選
非常に厄介なドライマウスですが、ご自身の対策によって症状を和らげることもできます。症状に悩んでいる方は、まずは以下で紹介する7つのドライマウス対策を試してみましょう。
対策1:しっかりと噛んで食べる
唾液の分泌を促進するには、よく噛んで食べることが大切です。また、刺激が強い食べ物を避けて、アルコールも適量に抑えるようにしましょう。
対策2:ガムを噛む
食事前に歯にいいキシリトールガムを噛むことも唾液促進には有効です。また、口を潤す働きのあるクエン酸タブレットもよいでしょう。サプリメントでいうと、コラーゲンやオリゴ糖、ヒアルロン酸などを取ると、口腔内の潤いを高めます。
対策3:唾液腺分泌マッサージをする
顎や耳の下にある唾液腺を刺激しすることで、唾液の分泌を促進することができます。
対策4:ストレスを溜め込まない
ストレスが多くなると、交感神経が優位になり、唾液の分泌が少なくなります。そのため、自分なりのリラックス法を取り入れたり、お風呂にゆっくり浸かったりして、ストレスを溜め込まないようにする工夫が必要です。
対策5:ストレッチをする
1日5分程度でも構わないので、ストレッチをして体の緊張をときほぐしましょう。ストレス発散の場を作っておけば、ストレスに打ち勝つ強い心身を作ることができます。また、呼吸をスムーズに行うことも唾液の分泌に大事なので、ぜひ意識してみてください。
対策6:食生活を意識する
1日3食を規則正しく食べることも、唾液の促進に大切です。特に朝食を抜く習慣がある方は注意しなくてはなりません。ただでさえ就寝中は唾液が少ない状態であるため、朝食を抜くと唾液の少ない状態がさらに長時間続いてしまうからです。
対策7:部屋の加湿を心がけよう
エアコンなどで室内が乾燥していると、口の中も乾燥しがちになります。特に乾燥が気になる秋冬の季節は、加湿器を利用するなどして喉と口腔内を潤すように意識しましょう。
ドライマウスは対策で未然に防ぐことが大切
ドライマウスは誰にでも起こり得る症状ですが、長引くことで体にさまざまな不調をきたす可能性があります。また、唾液の分泌量が少なくなると虫歯のリスクが高まったり、口臭を引き起こしたりするなどさまざまなデメリットがあります。そのため、しっかりと対策を行うことで未然に防ぐことが大切です。