コーヒー好きは口の中が臭いってほんと？コーヒーと口臭の関係

2017.06.24 healthTomi

カフェインの成分が原因で口臭を引き起こす？

コーヒーを飲むと口臭が強くなってしまう理由には、カフェインが関係しています。カフェインといえば、集中力を上げてくれたり目を覚ましやすくしたり、さらには体脂肪を燃えやすくしてくれたりなどの効果があることで知られていますよね。そんなカフェインが、実は口臭を引き起こしてしまうということには驚きでしょう。

カフェインにはメリットが多いですが、もちろんデメリットもあります。コーヒーの効能でよく知られているのが利尿作用でしょう。コーヒーだけでなく、お茶や紅茶などの飲み物は、カフェインによって尿の量が増えトイレに何度も行きたくなりますよね。利尿作用は、体の不要なものを体外に出す役割をしたり、むくみを改善したりとメリットもありますが、限度を超えるとデメリットになることもあります。

たとえば、尿の量が増えると、体内の水分が通常より多く排出されるようになってしまいます。体内の水分が通常より多く排出されてしまうとどうなるの？というと、次第に唾液の分泌量が減って口の中が乾くようになります。つまりドライマウス状態になりやすいということ。ドライマウスになってしますと唾液の量が減り、口腔内の細菌を浄化・殺菌する効果が薄れてしまうため、みるみるお口の中に細菌が増えていきます。すると食べカスなどをエサにした細菌たちは分解をして悪臭を出すようになり、これが口臭を強くさせてしまう原因となるのです。

コーヒーそのもの成分やミルクなどが関係している

カフェインが口臭を強くさせてしまうのは、ある程度時間が経ってからなので、飲んだ“直後”はどちらかというとコーヒー独特の臭いの方が強く、口臭独特の臭いはそんなに感じない場合がほとんどでしょう。これは舌に付着したコーヒー豆の微粒子がまだ分解されていないからです。少し時間が経つとコーヒー臭から口臭へと変わるのは、舌についたコーヒーやミルクが分解され始め、その時に悪臭を放つからといわれています。

また、コーヒーの焙煎成分も関係しているようです。目では見えないコーヒー豆の微粒子は舌の表面にある舌乳頭という部分に付着しやすく、やがて白い苔のようなもの（舌苔：ぜったい）ができて、臭いを放つようになります。

コーヒーを飲んだ後に口臭を軽減させる方法

コーヒー由来の口臭を抑えるためには、飲む量を減らすのが一番効果的ですが、仕事中や休憩時間のリフレッシュにどうしてもコーヒーが欠かせない！という人もいますよね。そんな方のために、歯磨きやマウスウォッシュ以外にも口臭を予防・対策する方法があるのでご紹介します。

1.コーヒーを飲んだら水を飲む

利尿作用によって口腔内の水分量を必要以上に減らさないために、そして舌にコーヒー豆の成分を付着させないためにも、水を飲んで口臭を予防してみましょう。水にはお口の中に付着した汚れを洗い流してくれる働きもあるので、コーヒーを飲んだら必ず水も飲む習慣をつけるといくらか口臭が和らげることができるでしょう。

2.舌のお掃除をする

口臭予防には、舌のクリーニングが効果的です。舌ブラシを使って舌の汚れを取ってあげましょう。歯ブラシは硬い歯を磨くための器具なので、やわらかい舌をゴシゴシ磨くと表面を傷つけてしまいます。舌苔を除去するには、舌専用ブラシかガーゼなどを使いましょう。食後の歯磨きとセットで行うことはもちろん、お手洗いへ行く際に舌ブラシでサッと汚れをオフするだけでも全然違いますよ。

3.ガムを噛む

コーヒーを飲んだ後にガムを噛んでみるのもいいでしょう。習慣的に噛むなら糖分たっぷりの甘いガムより、爽やかな息になれるミント系のキシリトールガムがおすすめ。ガムはお口の中の食べカスや汚れを吸着してくれる役割もあるので、忙しくて歯磨きができない時にも、ガムを常備しておくと便利です。とくにキシリトールガムは虫歯予防にも役立ちますので、できればキシリトール入りのガムを選ぶのがよいでしょう。

口臭予防・対策をしながら大好きなコーヒーを楽しみましょう

コーヒーはやめられないけど口臭は抑えたい――。コーヒーはリフレッシュにもなりますから、我慢し過ぎてかえってストレスになっては本末転倒。そんな人は、舌に付着したコーヒーの成分がきつい口臭へと変わってしまう前に、今回ご紹介した対策にトライしてみてください。口臭を気にせず、コミュニケーションや仕事の取引にも自信を持って取り組めますよね。