小さな子どもは虫歯予防が重要!歯質が弱い乳歯のケア

2017.11.27 healthオオタカ

小さな子どもの虫歯の注意点

小さな子どもの虫歯は気がつきにくく、進行も早いので早期発見が重要になります。毎日の歯磨きなどで虫歯がないか、しっかりと確認するようにしてください。また、そのためには子どもの歯の特徴も押さえておきましょう。

注意点1:乳歯はエナメル質が薄い

歯の表面は硬いエナメル質で覆われています。しかし、乳歯のエナメル質は大人の半分程度の硬さで歯質も弱いため、虫歯になりやすいのです。

注意点2:乳歯は神経が太い

乳歯は大人の歯に比べ、エナメル質と象牙質が薄く神経が太いので、虫歯になるとすぐに神経まで達し、虫歯の症状が悪化しやすいと言えます。

注意点3:乳歯の虫歯は白いことが多い

乳歯の虫歯は黒や茶色以外に白くなる場合があるので注意が必要です。黒っぽい虫歯はゆっくりと進行する虫歯で、白い虫歯は早く進行する虫歯です。柔らかい乳歯は早く進行する白い虫歯のケースが多くなります。

注意点4:虫歯に気がつきにくい

小さな子どもは痛みの感覚が発達しておらず、表現の仕方もわからないので、虫歯に気がつかないことが多いと言えるでしょう。子どもが痛みを感じだしたら虫歯がかなり進行している可能性があります。

年齢別歯磨きのポイント

虫歯予防だからといって乳幼児に歯ブラシでゴシゴシ磨いてしまうと、後々歯磨きが嫌いな子どもに成長してしまう恐れがあります。小さな子どもの場合は歯の成長に合わせて適切に歯磨きを行うことが大切です。

0歳から1歳(乳歯が生えそろう前)

歯が生え始めたら、食後に湿らせたガーゼなどで歯と歯肉を拭いてください。同時にお母さんとお父さんで、子どもの歯の状態をチェックする習慣を身につけるようにしましょう。

2歳から3歳(乳歯が生えそろうごろ)

柔らかい乳児用歯ブラシで歯磨きを始めましょう。当然ながら子どもだけではまだしっかり磨くことは、必ずお母さんまたはお父さんがしっかりと仕上げ磨きをしてください。子ども用のデンタルフロスで歯と歯の間の食べかすも取ってあげてください。

4歳から5歳(乳歯が生えた後)

子ども自身で毎食後歯磨きの習慣をつけましょう。歯磨き粉はフッ素入りのものがおすすめです。またかかりつけの歯科医院もこの時期に見つけることをおすすめします。

6歳から10歳(永久歯の生え始め)

奥歯や犬歯の永久歯が生え始める時期です。奥歯は磨きづらいので特に注意が必要です。この時期には正しいブラッシング方法を教えてあげてください。

虫歯になりやすい箇所

小さな子どもの虫歯予防はいち早く発見することが非常に重要です。特に虫歯になりやすい箇所は毎日しっかりと確認し、虫歯が疑われたらすぐに歯医者を受診してください。特に以下の箇所には注意しましょう。

その1:奥歯と奥歯の間

乳歯でもっとも虫歯になりやすい場所です。乳歯の奥歯は隙間が少なく歯ブラシだけでは汚れを落とせないので、子ども用のデンタルフロスも使ってケアしてください。デンタルフロスが引っかかるところがある場合は、虫歯の可能性があるので歯医者を受診しましょう。

その2:奥歯の溝

乳歯の奥歯の溝は複雑な形をしているので、歯ブラシが歯の奥まで届きにくく、虫歯にかかってしまうことが少なくありません。

その3:上の前歯の歯と歯の間

哺乳瓶などで長時間ミルクなどを飲むことから、上の前歯の歯と歯の隙間や根元に虫歯ができやすくなります。

その4:歯と歯ぐきの間

歯と歯ぐきの間は大人でも歯垢がたまり虫歯になりやすい場所です。子どもの歯と歯ぐきは柔らかく、歯ブラシで磨くことを嫌がりますので、仕上げ磨きをしっかりできていないと虫歯になりやすいので注意してください。

子どもの虫歯予防のための注意点

子どもの虫歯予防には毎日の歯磨き以外にも食べ物や親からの感染など注意すべきことがあります。以下の点に特に気をつけるようにしましょう。

注意点1:おやつの時間をしっかりと決める

子どもにとっておやつは大切な食事の1つです。しかし、時間を決めずにダラダラ与えていると子どものお口の中が酸性化する時間が長くなり、虫歯になりやすくなります。おやつの時間はしっかりと決め、甘い菓子類や飲み物を取り過ぎないよう注意してください。

注意点2:虫歯菌の感染予防

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌は存在しません。乳歯が生えてくる2歳前後に虫歯菌が移らなければ、その後も虫歯にかかりにくくなります。家族の虫歯菌が子どもに感染しないよう、噛み与えやスプーンや箸の共有は避けてください。

注意点3:歯科医院での定期検診を忘れずに

子どもの虫歯予防に歯科クリニックでの定期検診は欠かせません。親子で歯磨き指導をしてもらうのもおすすめです。また虫歯予防に歯にフッ素を塗布したり、奥歯の溝などにシーラントという樹脂を入れたりする処置も虫歯予防において効果が期待できます。

かかりつけの歯医者に相談しましょう。

小さな子どもの歯の健康は、その後の歯の健康に大きな影響を与えるだけにとても重要になります。かかりつけの歯医者と相談しながら子どもの歯の健康と成長をしっかりと見守ってください。

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