“予防歯科”を提唱するライオンの子ども向けライン 「クリニカKid´s」取材&体験談

2017.09.27 interviewHa・no・ne編集部

「0歳から“自分で歯ブラシを持つ”習慣づけを」

Ha・no・ne編集部:森下(以下森下)
ライオンさんが予防歯科に関するさまざまな啓発活動を行っていると伺いましたが、子どもの予防歯科啓発にもかなり力を入れていらっしゃいますよね。今回はそんなライオンさんが手がける子ども向けオーラルケアブランド「クリニカKid´s」の商品について、もう少しくわしく教えていただきたいと思います。

子どもの予防歯科啓発

ライオン(株)オーラルケア事業部 クリニカブランドマネジャー:横手弘宣さん(以下横手)
ライオンは「0歳からの予防歯科」を提唱して積極的に情報発信を行っています。それと並行して、「クリニカKid´s」ではお子様の成長に合わせて選べるオーラルケアグッズを展開しています。たとえば歯ブラシでは、0~2歳用、3~5歳用、6~12歳用と仕上げ磨き専用のものがあります。

森下
0~2歳向けの歯ブラシも子どもが自分で使うものなんですか?

横手
そうです。0~2歳のお子様は自分で上手に歯磨きできないので、「その年齢だと子ども用はいらないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、この時期から「歯ブラシを自分で使う」という習慣をつけさせることは非常に大切です。習慣形成がされていないと、いざ自分1人で磨くような年齢になったときに虫歯になるリスクが高まりますからね。お父さん・お母さんが自分の歯を磨く様子を横で見せて、それを真似させる。そしてしっかりと仕上げ磨きをしてあげる。これが将来のお口の健康のために一番よい方法だと思います。

歯ブラシは子どもの年齢や用途に合わせて数種類を展開

横手
なお、お子様に安全・快適に歯磨きをしてもらえるよう、子ども向けの歯ブラシにはいろいろと工夫を凝らしています。怪我につながる恐れの少ない柔らかめのハンドルを採用したり、それぞれ対象年齢となるお子様の口や手に合わせたサイズで作ったり。

ちなみに3~5歳にもなるとだいぶ自分で磨けるようになるので、磨きやすさを重視して0~2歳向けの歯ブラシよりも少し硬めに作っています。もちろん、安全性を確保するために大人のものよりはずっと柔らかいですが。成長の段階に合わせ、その年ごろに最も使いやすい商品づくりを目指しています。

森下
(商品を手に取って)確かに、対象年齢によってサイズも硬さも違いますね!

横手
そうなんです。ちなみに仕上げ磨き専用のものはペングリップで持ちやすいハンドルになっており、ヘッドが薄くてコンパクトなのでお父さん・お母さんが使いやすいつくりなんですよ。

ただし、仕上げ磨き専用の歯ブラシを使っている親御さんは全体の1/4程度しかおらず、多くの場合は仕上げ磨きに適さない歯ブラシを使ってしまっているのが現状です。なので、以前お話しした予防歯科の啓発雑誌のようなものを店頭に置き、どの段階でどういったツールを使ったケアをすべきなのかという情報をお伝えしています。

森下
なるほど。そういった情報は意外と届きにくいものなので、消費者としてはありがたいですね。

歯ブラシ以外の商品も「子どもの成長段階に合わせる」ことを意識

こども向けハミガキジェル

森下
歯ブラシ以外にはどのような製品を展開していらっしゃいますか?

横手
歯磨き粉、デンタルリンスなどですね。歯磨き粉は小さなお子様向けのジェルと、永久歯が生え始めたお子様用のものと2種類あります。これらの商品も、キャラクターを全面に押し出したパッケージにしたり、グレープやいちごなどの甘い香味にしたりと、「歯磨きタイムが楽しい!」とお子様に思ってもらえるような工夫をしています。

森下
そうなんですね。ちなみに、クリニカは予防歯科の観点からフッ素入りの商品をたくさん出していると思いますが、キッズ用の歯磨き粉もフッ素入りなんですか?

成長に合わせたオーラルケア

横手
はい、入っています。やはり、お子様の方が磨き残しが多いので。小さなお子様向けのハミガキジェルは、飲み込んでしまう可能性も考えてフッ素の濃度を薄くし、その他はすべて食品に使われる成分で構成しています。一方、永久歯が生え始めたお子様向けの歯磨き粉はフッ素の濃度を少し上げ、歯垢を分解する酵素を配合することで、歯質の弱い生えたての永久歯を守ることに力を入れています。

森下
やはり、成長の段階に合わせたオーラルケアの提案に力を入れてらっしゃるんですね。

横手
そうですね。とにかく大切なのは幼少期からの習慣形成と、成長段階に合わせてツールを上手に使い分けることです。これからも、単に商品の宣伝を行うのではなく、啓発活動を通して予防歯科の重要性をより多くの方に知ってもらうことを目指していきたいです。

森下
貴重なお話、どうもありがとうございました。

横手さんのお話を伺い、子どものことを考え尽くして開発されたクリニカキッズの商品に俄然興味が湧いてきた私、森下。しかし、正直なところお話だけでは「本当に子どもに喜ばれる商品・実用的な商品」であるかどうかを確かめることはできませんよね。そこで、ユーザーの生の声を聞いてみるべく、Ha・no・ne編集部・Tさんのお子さんにクリニカキッズの商品を試してもらうことにしました!

クリニカキッズ

今回商品を試してもらうのは、Tさんのお子さん・Hくん4歳。やんちゃ盛りで、普段はなかなか歯磨きさせてくれないのがパパ・ママの悩みだとか。そんなHくんも、クリニカキッズのオーラルケアグッズなら喜んで歯磨きさせてくれるかも……!? そんな期待を胸に、ジェルタイプの歯磨き粉、3~5歳用歯ブラシ、デンタルリンスを試してもらいました。

パッケージを見た瞬間、「ミッキーだ!」と喜びの声を上げるHくん。まずは心を掴むことに成功です!やはり子どもにとって、パッケージに大好きなキャラクターが描かれているというのは重要なようです。

歯ブラシと歯磨き粉

そして歯ブラシのパッケージを開封すると……。いつもの歯ブラシとは全く違う、柔らかい感触にHくんもTさんもびっくり!子どもの力でも簡単にぐにゃっと曲がります。これならしっかり歯にフィットして、すみずみまで歯垢を落としてくれそうですね。

ブラッシング

甘~いグレープの香りがするハミガキジェルを歯ブラシにつけて、いざ歯磨き!ちなみHくんはグレープの味と香りが大好きだそうで、写真のように何度もクンクンして香りを楽しんでいました(笑)。グリップは小さな手でも持ちやすいらしく、一生懸命歯磨きしています。

一通り自分で歯磨きしてもらってから、Tさんによる仕上げ磨きに移ります。本来であれば仕上げ磨き用の歯ブラシを使うのがベストですが、Tさん自身もこの歯ブラシの磨き心地を試してみたいとのことで、今回は子ども用のもので仕上げ磨きをしてもらいました。

仕上げ磨き

最初は慣れない使い心地に苦戦ぎみだったTさんですが、すぐにコツをつかんだ様子。「歯にしっかりフィットするので、余計な力が入らず歯と歯ぐきに優しそう」との感想をいただきました。歯磨き嫌いのHくんも、ジェルが大好きなグレープ味だからかじっとしてくれていましたよ!

しっかり歯磨きしたあとは、これまたグレープ味のデンタルリンスを使ってみることに。実はデンタルリンス初体験のHくん、少々不安げな表情です。大丈夫かな……?

ブドウ味おいしい

お口に含んで「グジュグジュペッ」と吐き出すと、不安そうだったHくんがなんとも爽快な笑顔に!「ブドウ味おいしい」とご満悦でした。これなら毎日続けられそうですね。

今回3つの商品を試した結果、Hくんは総じて大満足だったよう。中でも甘くておいしいグレープの香味を特に気に入っていたみたいです。Tさんは「毎日のことなので、これをきっかけに歯磨きが好きになってくれたら最高ですね」と語っていました。Hくん、Tさん、ご協力ありがとうございました!

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