フッ素配合の歯磨き粉を使うメリットとは? おすすめの歯磨き粉3選!

2017.10.20 health渡辺蘭

フッ素配合の歯磨き粉を使うメリット

虫歯予防にフッ素がおすすめされている理由としては、虫歯菌が口腔内に残留している糖類を酸に変化させる働きがあることが挙げられます。虫歯はその酸で歯が溶けてしまいます。そのため、歯が虫歯菌による酸の影響を受けにくくする性質があるフッ素が予防歯科に適しているのです。主なフッ素配合の歯磨き粉を使うメリットを以下になります。

エナメル質を強くする

エナメル質はハイドロキシアパタイトという物質で構成されています。物質は「カルシウム」「リン酸」「水酸基(すいさんき)」の3つから作られています。酸がこの内、カルシウムとリン酸を溶かすことで虫歯になるのです。しかし、フッ素を取り入れるとエナメル質はハイドロキシアパタイトから、フルオロアパタイトという物質に変化します。

フルオロアパタイトは酸性への耐性があり、歯が持つエナメル質自体を強くしてくれます。虫歯菌が作り出す酸の影響を最小限にし、虫歯になりにくくしてくれるのです。

歯の再石灰化を促進する

虫歯菌が作り出す酸の影響を受けて、歯からカルシウムやリン酸が溶け出す脱灰(だっかい)という現象が起こります。しかし、唾液には酸を中和し、溶けてしまったカルシウムやリン酸を戻す再石灰化する働きをもっているため、ごく初期段階の虫歯であれば自然治癒することもあります。

フッ素を取り入れることで、再石灰化の働きをさらに促進させることができるのです。つまり、初期虫歯の段階で虫歯の進行を未然に防ぐこともあるので、フッ素によるオーラルケアが人気を集めています。

細菌の活動を抑制する

フッ素が歯垢に入り込むと、細菌の代謝系酵素を阻害する働きをします。代謝系酵素を阻害された細菌は、糖類を酸に変化させる力が弱くなるため虫歯が発症しにくい状態になります。

編集部がイチオシするフッ素配合の歯磨き粉3本!

1.ライオン チェックアップ スタンダード

チェックアップスタンダード

ライオンが販売しているフッ素配合の歯磨き粉です。フッ素の滞留性を高めた独自処方で作られているため、口腔内にしっかりとフッ素が広がります。ソフト状のペーストで、含まれている研磨剤の量も少なく、歯を傷つけません。さらに、泡立ちも控えめで長時間じっくりとブラッシングができます。

2.ライオン クリニカハミガキ

クリニカハミガキ

同じくライオンが販売するクリニカハミガキも、フッ素の滞留性を高めた独自処方「高密着フッ素処方」が取り入れられている歯磨き粉です。エナメル質を修復する力と、虫歯の発生と進行を予防する力を兼ね備えています。

フレーバーはマイルドミントとフレッシュミントの2種類。ピリッとした辛さが苦手な人は控えめな爽快感のマイルドミント、スーッとした爽快感が好きな人はフレッシュミントがおすすめです。

3.Ciメディカル リカル センシティブ

リカルセンシティブ

Ciメディカルが販売しているリカル センシティブは、フッ素濃度970ppmと高濃度のフッ素が含まれている歯磨き粉。爽快感が強すぎないオレンジミントのフレーバーで、知覚過敏の予防も期待できます。

虫歯予防にはフッ素を取り入れましょう

このようにフッ素には歯を強くし、虫歯菌の働きを抑制する効果があるため虫歯予防が期待できます。フッ素を取り入れるためには、歯科医院でフッ素塗布を行う方法もありますが、まずは身近な歯磨き粉から変えてみてはいかがでしょうか? みなさんもご自身にあったフッ素配合の歯磨き粉で、虫歯菌に負けない強い歯を手に入れましょう。

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