歯ブラシと歯磨き粉の使用期限とそれぞれの活用法

2017.09.06 health渡辺蘭

歯ブラシの使用期限

使用開始から約1ヶ月前後が交換の目安

歯ブラシの使用期限は、ブラッシングの頻度や磨き方によって変わります。毎食後に歯磨きをしている場合だと、約1ヶ月で新しい歯ブラシへの交換が目安とされています。

ブラッシング後に歯ブラシをきちんと水洗いしても、表面には多くの細菌が繁殖しやすく、長期間同じ歯ブラシを使うことは衛生的ではないと考えられているからです。

毛先の硬さによっては1ヶ月もたないこともある

歯ブラシの毛の硬さによっては1ヶ月も経たずに使えなくなる場合があります。歯ブラシの毛の硬さは 「やわらかめ」「ふつう」「かため」の3パターンに分かれています。やわらかめの歯ブラシの毛先は歯の隅々までしっかりと磨くことはできません。そのため、一般的な使用してから1ヶ月という目安と歯ブラシの毛の広がり方をみて、使い続けられるかを判断するとよいでしょう。

熱い物や冷たい物が歯にしみる場合

熱い物や冷たい物を口にしたときに歯や歯ぐきがしみるという人は、歯ブラシに原因がある場合があります。毛先が広がった歯ブラシを使い続けることで、徐々に歯や歯ぐきが傷ついている可能性があるからです。毛先の広がった歯ブラシは弾力が損なわれ歯と歯ぐきを傷つけやすくなるため、なるべく早めに新しいものに交換しましょう。

毛先が広がった歯ブラシの活用法

新品と取り換えるため不要になった歯ブラシでも、すぐに捨ててしまうのはもったいないでしょう。工夫して使うことにより、日常のさまざまな場面で活用できます。毛先が広がった歯ブラシのオススメの活用法は細かい部分の掃除です。風呂釜の溝やサッシの溝、洗面台、キッチンの排水口など、タワシやスポンジでは届きにくい隙間にまで毛先が入り込むため、細部までキレイにすることができます。

歯磨き粉の使用期限

未開封の状態なら約3年は保存できる

ほとんどの歯磨き粉は、未開封の状態で3年間は品質に問題がないようにできています。これは医薬品や医療機器の品質と安全性を保証する法律である「医薬品医療機器等法」に基づいて製造されているためです。歯磨き粉には食品のような賞味期限はありませんが、製品に製造年月日が印刷されていることがあるため、期限を知るための参考にできます。

開封後はなるべく早く使い切った方がよい

未開封の歯磨き粉は3年間使用しても問題ないとされていますが、開封後はなるべく早く使い切るようにしましょう。開封して空気に触れた歯磨き粉は水分が蒸発して固まることがあり、清涼感や香りが変化してしまうからです。開封後は半年から1年程度を使用期限の目安にしてください。

使用期限が過ぎてしまった歯磨き粉の活用法

開封してから時間が経ち、使用期限の目安を過ぎてしまった歯磨き粉には、他の活用法があります。

シルバーアクセサリーの黒ずみ

歯磨き粉には水と油を混ぜ合わせやすくし、汚れを落とす「界面活性剤」と、歯の表面のザラつきを落とす「研磨剤」が含まれています。これらの成分にはシルバーアクセサリーなどに着いた黒ずみを浮かせ、落としやすくする効果があります。

ただし、メッキが施されているアクセサリーに使うと、研磨剤によって表面が剥がれてしまう可能性があるため注意しましょう。また、強く擦り過ぎてしまうとシルバーアクセサリーの表面に細かい傷がたくさんできてしまうため、やさしく磨く必要があります。アクセサリーの掃除に歯磨き粉を使う場合は、お気に入りのものは避けた方がよいでしょう。

シャツのシミ

食事中に誤って白いシャツに醤油をこぼしてしまった場合も、歯磨き粉を使ってみましょう。シミの部分に歯磨き粉を染み込ませ、トントンと叩いてみてください。使わなくなった歯ブラシで軽く叩くのも効果的です。しばらくするとシミが浮かび上がるため、ぬるま湯などで洗い流すことができます。

しかし、シャツを強く擦り過ぎると、繊維を傷つけてしまう原因になるので注意しましょう。

使わなくなった歯ブラシ・歯磨き粉を活用してみましょう

歯ブラシや歯磨き粉は長く使いがちですが、使用期限を意識することで口元の健康に影響します。使い古した歯ブラシは交換した方がよいため、今回紹介した使用期限の目安を意識してみてください。

交換して使わなくなった歯ブラシや歯磨き粉にも、役立つ場面が遺されているため、すぐに捨てずに活用していきましょう。

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