口臭や感染症の予防に!舌ブラシ「ピュアループレン」を使ってみた!
プラスチックのパッケージは力任せに開封します。
レビュー用に支給された商品はピンクでしたが、他にはブルー、オレンジ、パープル、グリーンと全5色のバリエーションがあるようです。色が違えば5人家族で舌ブラシ習慣を始めても自分のブラシが分かりやすいので「うわ!これお父さんのだった…」なんてことにならなくていいですね(それは絶対に避けたい)。
本体を取り出してみると、舌ブラシ自体は非常に軽く、グリップ部分は歯ブラシと同じように持ちやすく設計されていました。先端のブラシ部分は両面使用できるようになっており、少しだけ湾曲しているので、舌の表面は凸部、側面は凹部というように形状に合わせて使い分けが可能です。
ブラシには極細繊維が使われ、舌表面につく白い舌苔(ぜったい)はもちろん、舌の表面のボコボコしている部分である乳頭と乳頭の間の細かい雑菌を絡めとることができるといいます。ブラシ部分はマジックテープの片面みたいな見た目ですが、触ってみると確かに柔らかく「このソフトさが新発想なのか…」と想像することができました。ほかの舌ブラシを使ったことがないので何とも言い難いのですが、使用しても舌表面がヒリヒリしないよ!というのがこの「ピュアループレン」の最大の特徴なんだそうです。
ブラシの湾曲は見た目だけではわからないのですが、指で触ってみると、文字が印字されていない裏面のほうが少しだけ凹んでいることがわかりました。
舌ブラシ初挑戦なので使用前に説明をよく読みます。
使用前の舌の状態を大公開!
レビュー記事というのは、使用前と使用後の写真を見比べてナンボという風潮があるので、(できることなら自分でも見たくないのですが)まずは私の普段の舌の状態を見ていただきたいと思います。
どうです?別に汚くないよね!笑
しいて言うなら、舌の真ん中の溝ってこんなに曲がってるっけ?ってことに違和感を覚えたくらいです。こんなにきれいな舌でレビューなんかできる?と一抹の不安(そしてそれは自信でもある)を抱きながら、新品の舌ブラシに手を伸ばしました。
使い方はいたってシンプル。使用前にブラシを水で洗浄し、余分な水を振り切ったら、ブラシを舌に当てて奥から手前に向かって優しく動かすだけです。この時の注意点は2つ。1つ目は舌の表面を強くこすりすぎないことです。せっかくソフトな極細繊維を使っているのに、ゴシゴシ磨いてしまっては意味がありませんからね。2つ目は舌の奥深くまで入れすぎないこと。「おえっ」てなっちゃうことは目に見えてますから、優しさと慎重を意識して、説明通りにブラシを動かします。
真っ白だったブラシの表面がまさかの茶色に…!
舌ブラシを何回か動かして、ブラシの表面を何気なく見ると、ブラシの表面に茶色の汚れが付いているのが明らかにわかりました。さっき舌の表面を見たときには、汚れなんか気にならなかったのに何故!と慌てて朝からの食事を振り返ると、心当たりがひとつあることに気付きます。それは、原稿執筆中に飲むのが習慣になっている紅茶でした。
自分の舌に汚れがあるとは微塵も思っていなかった私にとって、このブラシの色の変化は事件にほかならず、画像で記録を残すのもためらわれるほどのインパクトがありました。皆さんには見せられませんが、人間の舌ってこんなに汚れるんだ…と初めて自覚した経験です。
使用後の舌は確かに、使用前よりもツルツルになっていました。舌の表面を反射する光がその変化を物語っています。舌に痛みはなく、私は汚れたブラシをしっかり洗い流して会社のトイレを出ました。そして今これを書いているというわけです。
人間の舌には見えない汚れや細菌がいっぱいついている!
この舌ブラシの使用を通して私が実感したことは、自分が思っているほど舌は綺麗じゃないということです。毎日歯磨きをしていても舌の汚れは取れないし、舌の汚れが細菌の繁殖の原因となり、口臭や感染症が引き起こされることは、誰にでもあることなのだと身を持って学びました。
また、日本歯科評論によると65歳以上の高齢者の死亡原因の94%と言われている誤嚥性肺炎は、舌ブラシで口腔内を清潔に保つことで予防ができるとのことです。舌ブラシを使った口腔ケアは大切な人と会う前や、起床時に口腔内のネバつきが気になるときだけでなく、毎日の歯磨きと一緒に行うべきだと感じました。
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【ライター紹介】 RIKA
Ha·no·ne編集部でもっとも歯に悩みを抱えるライター。小学生時代に上下の顎の噛み合わせが逆である「不正咬合」であることが判明したのを皮切りに、乳歯が生え替わる際に必要な永久歯が生えない「先天性欠損」や慢性的に冷たい物が歯にしみる「知覚過敏」など数々の困難を経験。2017年春には25歳にして永久歯を1本失った。そんな“口運”に見放された悲劇のヒロインとしての物語を「実録!インプラント女子」にてありのままに綴っている。予防歯科や矯正治療の重要性を世の中に発信したいという気持ちは、当然ながら“ノンフィクション”だ。
Twitter:香取さとり【文筆業】
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