虫歯リスクを高める恐れがある歯に悪い食品とは

2017.12.28 healthオオタカ

歯に悪い食品の特徴

歯に悪い食品には、大きく3つの特徴があります。これらの特徴のある食品を食べると、虫歯ができやすい口腔内環境になるので、いつも以上にケアの意識を持つことが重要です。

特徴1:糖分の多い食品

口腔内に潜んでいる虫歯菌は、糖分を摂取し分解することで酸を出します。この酸が歯のエナメル質を溶かしていき、虫歯になります。つまり糖分を多く含んだ甘い食品を食べると、口腔内の酸が増え虫歯リスクが高まると言えるでしょう。

特徴2:酸性の強い食品

一般的には唾液が酸を中和し、傷ついた歯を再石灰化して修復するので、酸性の食品を食べてもすぐに虫歯になるわけではありません。しかし、酸性の強い食品を過剰に飲食し、口腔内のケアも怠ると虫歯リスクが高まります。また、酸によって歯が溶かされる酸蝕歯を罹患する危険性もあります。

特徴3:歯にひっつきやすい食べ物

歯にひっつきやすい食べ物は、唾液の流れを阻害し虫歯リスクを高めます。特に糖分を含むひっつきやすい食品には要注意です。

歯に悪い食品

歯に悪い食品として、前項であるように糖分と酸を多く含むものが挙げられますが、その類の食品は意外とたくさんあります。以下の食品を摂取したあとは、歯のお手入れを念入りに行いましょう。

その1:キャラメルやチョコレート

キャラメルやチョコレートは、糖分が多くベタベタと歯に付着するので、もっとも歯に悪い食品と言えます。

その2:キャンディーや飴

キャンディーや飴は、口腔内に長時間糖分を留めることになります。思いのほかネバネバとして歯にひっつくため、虫歯リスクを高めます。

その3:ドライフルーツ

ドライフルーツは健康的な食品に思われますが、果糖が凝縮されている、つまり糖分が多く含まれています。また柔らかく歯にも付着しやすいので、歯に悪い虫歯リスクの高い食品と言えます。

その4:スナック菓子

スナック菓子は多くの場合、デンプンが主成分になっています。口の中に入ると粘着性が出てきて、細かなカスが歯の隙間にくっついてしまいます。また、デンプンは唾液に含まれるアミラーゼという成分によって糖化するため、歯の虫歯リスクを高めます。

その5:柑橘類

オレンジやレモン、グレープフルーツなどの柑橘類の果物は、健康を考えると是非とも接種したい食品ですが、実は歯には悪い影響を与えることもある食品です。柑橘類の果実内には強い酸が含まれるので、歯のエナメル質を溶かすことが考えられ、酸蝕歯の原因になり得ます。また、糖分も多く含まれているため、虫歯菌にとって好都合な食品です。ある程度の酸であれば唾液が中和してくれますが、過剰に取り過ぎず、食べた後は口腔内のケアを心がけてください。

その6:硬すぎる食品

硬すぎる食品も要注意です。しっかり噛んで食べることは、歯や顎だけでなく健康のためにも重要なことですが、硬すぎると歯を傷つけたり顎を傷めたりするので要注意です。

その7:アルコール

アルコール類には糖分が多く含まれ、赤ワインなど酸性のものもあり虫歯リスクを高める飲み物です。また、アルコール類を飲むと口腔内の唾液の分泌機能が一時的に衰え、口腔内が乾燥します。唾液は口腔内の酸を中和する働きにより、虫歯予防の中心的な役割を果たしています。それがアルコール類により唾液の分泌量を少なくしてしまうため、虫歯のリスクが大きく高まるのです。

その8:スポーツドリンク

スポーツドリンクはスポーツをする際はもちろん、熱中症対策にも欠かせない飲み物ですが、多量の糖分が含まれています。スポーツドリンクを飲んだ後、歯磨きをせずにそのまま寝たり口をゆすがずに長時間放置したりすると、虫歯になる可能性を高めます。

その9:炭酸飲料

炭酸飲料は、文字通り酸性の飲み物です。多くの炭酸飲料には糖分も含まれているため、酸によってエナメル質を溶かすだけでなく、糖分が虫歯菌の働き活発にしてしまうため、歯にとても悪い飲み物と言えます。炭酸飲料の飲み過ぎには要注意です。就寝前に炭酸飲料を飲んだ場合は、必ず歯磨きをしてから就寝するよう心がけてください。

口腔内のケアを忘れずに

歯に悪い食品について紹介しましたが、歯に悪いからといって決して口にしてはいけないということではありません。柑橘類などは体の健康を考えた際、不可欠な食品であり、スポーツドリンクなどは効率的な水分補給や栄養補給をするには最適です。過剰に摂取し過ぎないことと、口にした後は歯磨きやブクブクうがいなどで、口腔内環境を整えることに留意しましょう。

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