実は危険!?口呼吸のデメリットと自宅でできる対処法

2018.01.30 healthアオイ

なぜ「口呼吸」になってしまうの?

本来であれば、人間は鼻から空気を吸うのが一般的です。しかし、風邪を引くなどして鼻が詰まってしまうことによって、「口呼吸」になることがあります。口呼吸のメリットは、鼻呼吸よりもたくさんの酸素を取り入れられること。それゆえ、経験から「鼻呼吸よりも口呼吸のほうが楽だ」と感じると、鼻を使わなくなって口呼吸が習慣化してしまうのだと考えられます。

特に以下に当てはまる方は、無意識的に口呼吸になってしまうと言われています。

・鼻炎持ちでいつも鼻が詰まっている
・よく風邪を引く
・口を閉じて鼻で呼吸するのが苦しい

口呼吸を続けているとどうなる?口呼吸のデメリット

鼻呼吸より多くの酸素を取り入れられることが「口呼吸のメリット」ですが、口呼吸を続けることには大きなデメリットがあります。

口臭や歯周病が悪化する

口呼吸をしていると口の中が乾燥し、それによって唾液が少なくなります。唾液には洗浄作用があるため、分泌量が少なくなってしまうと口の中の細菌が増えて不衛生な状態に。その結果、口臭がきつくなったり、歯周病が発症・進行しやすくなったりします。

虫歯になりやすくなる

唾液にはカルシウムイオンやリンイオンが含まれており、これらには歯のエナメル質を保護してくれる働きがあります。酸性に傾いた口腔内で歯から失われたミネラルを取り戻す作用を「再石灰化」と言いますが、唾液が少ないとこの再石灰化の作用が弱くなり、虫歯になりやすくなります。

風邪を引きやすくなる

鼻呼吸の場合、鼻の中にある柔毛や粘膜によって空気が適度な湿度に調節され、浄化されて体内に取り入れられていきます。口呼吸にはこのような働きがありません。乾燥した冷たい空気や空気中のウイルスがそのまま喉や肺に入ってしまい、風邪を引きやすくなるのです。

顔にしまりがなくなる

口呼吸が癖になってしまうことで、鼻や上唇周辺の筋肉が使われなくなってしまいます。筋肉が使われないと、たるみを招きやすくなるのはご存知の通り。そのため、口呼吸をしている方の顔は「しまりがない」傾向があります。

歯並びが悪くなることがある

口から呼吸をすることによって、舌の位置が下がりがちになります。それにともなって舌に歯が押し出されてしまうと、歯並びが乱れてしまうことがあります。

口呼吸の方におすすめの対処法

口呼吸にさまざまなデメリットがあります。そのため、口呼吸を改善したいという方におすすめなのが、自宅でできるちょっとした対処法を取り入れることです。

対処法1:あいうべ体操

この方法はとても簡単で、大きな口を開けて「あ~」「い~」「う~」「べ~」という口の形をするだけです。特に大声を出さなくてもよく、10回程度を1セットとして行い、1日計30回以上行うと良いでしょう。これには口呼吸の改善効果に加えて、さまざまな病気の原因治療にも効果が期待できるとされています。これを毎日行うだけで、自然と鼻で呼吸する習慣が身につきます。

対処法2:口テープ睡眠

口にテープを貼って寝るだけで、口呼吸から鼻呼吸へと自然にシフトできます。寝ている時こそ無意識的に口呼吸になってしまいがち。口にテープを貼ることで自然と口が開くのを防ぎ、鼻呼吸に切り替えることができると考えられています。起きるといつも口が乾燥している方、唇がカサカサな方、いびきをかく方、歯ぎしりが多い方は、取り入れてみてはいかがでしょうか。

口呼吸のデメリットを知って、鼻呼吸へ切り替えていこう!

口呼吸の方が呼吸をするのが楽だと感じている方も多いと思いますが、口呼吸を続けることにはさまざまなデメリットがあります。健康によいとされる鼻呼吸を身につけるためにも、今回紹介した自宅でできる対処法に取り組みましょう。

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