行儀が悪い!「迎え舌」の癖を治す方法とは?
迎え舌はマナー違反!
「迎え舌」という言葉自体を耳にしたことがない人もいるかもしれません。迎え舌とは、食べ物を口に入れるときにベロっと舌を出す食べ方のことです。これは決してマナーの良い食べ方ではなく、周りの人に不快感を与えてしまいます。
テレビに出ているグルメレポーターの中には、おいしく見せる演出のためにわざと迎え舌で食べている人もいます。そのため、迎え舌をマナー違反だと認識していない人もいるかもしれません。しかし、多くの人が迎え舌を快く思っていないのも事実。周りを不快にさせないためにも、迎え舌を直して品の良い食べ方をできるようになりましょう。
迎え舌になる原因
そもそも、どうして迎え舌の癖がついてしまうのでしょうか。まずは、その原因と理由を確認していきましょう。
原因1:口呼吸をしている
気がつくと口が開いているという人は、口呼吸が癖になっている可能性があります。口呼吸をしていると舌が前に出やすくなるため、迎え舌にもつながります。舌が正常な位置にあれば、舌先は上の前歯の後ろに軽く触れている状態のはず。舌の位置がずれているのであれば、口呼吸をしている可能性があるので、口呼吸をしていると思った方は舌の位置をチェックしてみてください。
原因2:食事の際の一口の量が多い
食事の際の一口の量が多いと、食べ物をこぼさないように自然と舌が伸びてしまうようです。また、同じ理由でやってしまいがちなマナー違反が「手皿」。上品な食べ方だと思っている人も多いようですが、添えた手に食べ物をこぼしてしまうとかえって汚い印象になります。迎え舌と手皿を同時にしてしまっている人も多いかもしれませんね。
原因3:よく噛んでいない
食事のときにしっかりと噛むことで消化がスムーズになるのはもちろんのこと、口や舌の筋肉を鍛えるにも役立ちます。逆に噛む回数が少ないと、筋肉が発達しないため舌を支えにくくなります。その結果、舌が外に出やすくなってしまい、迎え舌の癖がついてしまうことがあります。
原因4:親のしつけ
食事のマナーは、親が子どもに教えるものですよね。小さい頃はくちゃくちゃと音を立てて食べていた子どもも、親のしつけによってキレイに食べることを覚えます。大人になっても迎え舌の癖が直っていないのは、親のしつけが不十分だった、あるいは迎え舌がマナー違反であることを親自身が知らなかったのかもしれません。
迎え舌を直す方法
迎え舌になる原因がわかれば、直す方法も見えてきます。紹介した迎え舌の原因があてはまる方、食事のときに迎え舌をする癖がある人は、以下のことを実践してみてください。
対処法1:鼻呼吸を意識する
口呼吸をすると、空気中にある有害物質をそのまま体内に取り入れてしまうことになります。そのため、健康を維持するためにも鼻呼吸はとても大切です。鼻呼吸を習慣づけるためのグッズも販売しているので、ぜひ利用してみてください。また、蓄膿症などが原因で鼻呼吸ができないという人は早めに病院へ行くようにしましょう。
対処法2:食事の際の一口の量は少なめに
一口の量を少なめにするだけでも、迎え舌の改善には大いに効果があります。日頃から、いつもよりも少なめの量を口に運ぶことを心がけてください。家で使っているフォークやスプーンを小さめのサイズのものに変えるのもおすすめですよ。
対処法3:よく噛むように心がける
よく噛むことは、迎え舌が直る以外にもたくさんのメリットがあります。満腹中枢が刺激されやすくなるためダイエット効果が期待でき、虫歯や歯周病の予防、ストレスの解消、免疫力アップにもつながります。ぜひ、毎日よく噛んで食べるということを身につけるようにしましょう。
マナーを守って食事を楽しみましょう
迎え舌に対する感想を聞くと、「気持ち悪い」「がっかりする」などのネガティブな意見が大半を占めています。一部「セクシー」などのポジティブな感想もみられますが、決して多数派ではありません。誰かと一緒に食事をするときには、相手を嫌な気分にさせないということは基本ですよね。迎え舌の癖がある人は、迎え舌が与えるイメージをよく理解したうえで直すように心がけることが大切です。
マナーが悪い人がいると、せっかくの食事もおいしさが薄れてしまいますよね。ぜひ迎え舌を直して、気持ちよく食事を楽しんでくださいね。