もしかしたら顎関節症かも?自分でできる症状チェック

2017.12.15 healthSUE

顎関節症とは?

顎関節症は2人に1人が経験すると言われており、特に若い女性を中心に発症するようです。顎の関節に異常が生じることにより起こる疾患であり、その程度は軽度から重度まで実にさまざまです。
必ず治療しなければいけない病気ではなく、放っておいても自然に治ることは多くあります。しかし、その一方で、顎関節症を放置したことにより症状が重症化して苦しんでいる患者さんもいるのも事実です。顎関節症になった場合、自分の症状がどの程度なのかを把握することが重要になります。

顎関節症の症状チェック

もしかしたら顎関節症かもしれないと思ったら、まずは症状チェックをしましょう。ここでご紹介する症状に多く当てはまるようであれば、顎関節症の可能性が高いと言えるでしょう。ひどくなる前に病院へ行き、医師に診てもらうことをおすすめします。
□ 口が開かない、あるいは開きにくいときがある
□ 口を大きく開けたとき、また閉じたときにカクッと音がする
□ 口を開くときに、左右一方が先に開いてからもう一方が開く
□ 口を開閉するときに顎が痛む
□ 食べ物を噛むときに顎が痛む
□ 左右の目のラインと口角のラインが平行になっていない
□ 大きく舌を出したときに曲がっている
□ 耳の中に指を入れた状態で口を開閉すると痛みが生じる
□ こめかみを押すと痛みが生じる
□ 頬骨を下から押すと痛みが生じる
□ 起床時に顎に違和感がある

顎関節症の主な原因

顎関節症になる最大の原因は噛み合わせの悪さだとかつては考えられていました。しかし、近年では他にもさまざまな原因があるとされています。顎に負担をかける生活習慣や精神的ストレス、姿勢の悪さなど、多くの要因が絡み合うことによって顎関節症は発症します。
多くの場合は複数の原因が重なり合っているため、原因をはっきりと断定することはできません。思い当たる原因を1つひとつ取り除いていくことが大切だと言えるでしょう。

顎関節症対策のためのセルフケア

顎関節症は生活習慣が原因となっている場合が多く、薬を飲めばすぐに解消される類のものではありません。まずは自分の生活習慣を見直し、顎関節症を誘発する恐れのある習慣を改善するよう心がけてください。顎関節症対策のためにできるセルフケアとしては、以下のものがあります。

セルフケア1:食いしばりをやめる

歯の食いしばりは、顎に大きな負担をかけます。無意識のうちに歯を食いしばる癖のある人は意識して正すようにしましょう。食事のとき以外は歯と歯を接触させないようにし、顔の筋肉を緩めるように心がけてください。

セルフケア2:口を大きく開けない

顎関節症で口を開けにくい状態だとつい無理して口を大きく開けたくなってしまいますが、これは逆効果です。極力口を大きく開けないようにしてください。食べ物はできるだけ小さくし、口を大きく開けなくても食べられるようにしましょう。

セルフケア3:マッサージをする

マッサージをすることで凝り固まっている筋肉をほぐしてあげると、痛みが緩和されることがあります。こめかみや顎の関節部を、くるくると小さな円を描きながらマッサージしましょう。このとき、強く力をかけ過ぎないように注意してください。

セルフケア4:よい姿勢を保つ

姿勢が悪いと、顎関節症を悪化させます。特に猫背の人や顎を突き出す癖のある人は、日ごろから意識して改善するようにしてください。また、左右のバランスが崩れるのもよくありません。いつも同じ側で荷物を持っている場合はたまには逆側で持つなど、日々の生活の中で工夫するようにするとよいでしょう。

関節症になったら重症化する前に病院へ

顎関節症は多くの人が患う可能性のある疾患ですが、きちんとセルフケアを行えばある程度改善させることが期待できます。また、気づいたら治っていたというパターンも少なくありません。
しかし、痛みが治まらない場合や日常生活に支障が出ている場合、重症化している場合などは病院での治療が必要になります。病院では鎮痛薬や筋弛緩薬などが処方されるほか、外科的治療が行われることもあります。症状が悪化していると感じたら、病院に行って診察を受けるようにしてください。

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