歯周病を予防するための正しいケアとは?
知っているようで知らない歯周病とは?
歯周病とは細菌の感染による炎症疾患です。歯と歯肉の境目に汚れが蓄積すると歯垢が溜まり、炎症を起こして歯肉が赤くなったり、腫れたりする症状が起こります。
歯周病が悪化すると歯はどうなる?
歯周病は、初期症状では痛みはほとんどなく、気づかないうちに進行している恐ろしい病気です。そのまま放置しているといつのまにか悪化してしまっていた……というケースも珍しくありません。歯周病が悪化すると、歯肉が炎症を起こし、歯を支えている骨が溶けてしまいます。最悪の場合、歯を失ってしまうこともあります。
あなたは大丈夫!? 歯周病チェック項目
歯周病の疑いがあるかどうかを判断するには、次のような項目に当てはまるかをチェックしてみましょう。
□朝起きた時に口の中がねばつく
□歯ブラシをすると毎回と言っていいほど出血する
□歯肉がむず痒い/痛い
□歯肉が赤く腫れている
□硬い物が噛みにくい
□歯の見える面積が広くなった
□歯と歯の間に隙間ができて物が詰まりやすくなった
これらの項目のうち3つ以上に当てはまった人は、歯周病の疑いがあります。そのため、早急に歯科医院を受診することをおすすめします。
歯周病を進行させる意外な原因
歯周病の進行には次のような普段のクセや生活習慣などが関わってくることもあります。以下の項目に思い当たるふしがないか再びチェックしましょう。
□歯ぎしり、くいしばり
□補綴物・義歯の不適合
□不規則な食生活
□喫煙
□ストレス
□全身疾患
□薬の長期服用
もちろん、これらに当てはまる人が全員、歯周病になるわけではありません。ただし、知らないうちに歯周病を悪化させる原因をつくってしまっているかもしれませんので、日頃から気をつけましょう。
歯周病を予防するために心がけたいこと
歯周病を予防するためには継続的に正しいケアを行うことが重要です。自宅でのケアと歯科医院でのケアを組み合わせて、歯周病のリスクを減らしましょう。
毎日の歯磨きを欠かさずに
歯周病の予防は、毎日の積み重ねが大切。毎日しっかり歯磨きをすることが、歯周病になりにくい口内環境をつくる一番の予防法と言えます。歯磨きは毎食後に行うことが望ましいですが、難しい場合は朝と夜の2回でも構いません。
磨き残しがないように、鏡を見ながら歯を磨くようにしましょう。一番奥の歯から順番に磨いていけば、どこが磨けていて、磨けていないのかが把握できます。また、歯は丸みを帯びているので、1本の歯に対して3箇所ブラシを当てるように磨くのが理想的です。磨きにくい歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシを使用することをおすすめします。
歯科医院で定期的なクリーニングを
歯垢が石灰化した歯石は、一度付着すると毎日の歯磨きだけでは取り除くことができません。必ず歯科医院で専用の器具を使い、取り除いてもらいましょう。歯石は小さなお子さんからお年寄りまで、年齢に関係なく蓄積します。個人差はありますが、3ヶ月から半年に一度の定期的なクリーニングがおすすめです。定期検診の際は歯科衛生士に正しいブラッシングの方法を教えてもらうとよいでしょう。
健康な歯を維持するためには日頃のケアが重要
丈夫な歯は健康な生活を送るために欠かせないもの。いくつになっても自分の歯で噛むことができたら幸せですよね。
毎日の正しいケアの積み重ねこそが、歯周病などの病気の予防になります。今回紹介した方法を参考に、日頃のケアを見直してみましょう。