黄ばみの原因と対処法を知り、キレイな舌を保とう!
舌の黄ばみは日常生活が影響
舌が黄色くなる原因
舌は健康のバロメーターともいえるほど、体に起こっている変化を表すと言われています。舌は毛細血管が多く集まる粘膜組織なので、血流や体液の変化を反映しやすいのです。さらに自律神経にも影響を受けていると考えられています。そこで、日常生活で舌が黄色くなる原因について4つ紹介します。
原因1:舌の汚れ
舌に付着する汚れは舌苔(ぜったい)と呼ばれています。食べかすや口腔内の菌が原因となり、少しだけ白っぽい色をしているのが通常です。ところが歯磨きがしっかりできていなかったり、磨き残しのある状態が長く続いたりすると、細菌がどんどん繁殖して舌が黄色くなってきます。放置すると口臭悪化だけではなく虫歯や歯周病のリスクも高まるため、舌のケアを見直すことが必要です。
原因2:ストレス
季節の変化による温度差や仕事、家事などで受けるストレスは、自律神経を乱す要因となります。自律神経が乱れると免疫力の低下にもつながるため、普段よりも菌に対する体の抵抗が弱くなります。すると、口腔内の細菌も繁殖して舌が黄色くなってしまうのです。忙しい日々が続いているときなどはこまめに舌をチェックし、ストレスを軽減できる方法を考えましょう。
原因3:暴飲暴食
食べ過ぎたり飲み過ぎたりしたあとに舌が黄ばんでいると、消化器官に大きな負担を与えている証拠。胃腸周りの血液のめぐりが悪くなっていると考えられます。消化器官の機能が低下すると舌乳頭という舌の突起が伸び、細菌が溜まりやすくなり黄色くなるのです。こんなときは胃をしっかり休めてあげましょう。
原因4:喫煙
タバコを吸うと唾液の分泌が減少し、口の中が乾燥しやすくなります。さらにニコチンには血管を収縮させ血流を悪くする働きがあるため、免疫力も低下してしまいます。これらが口の中の細菌を繁殖させる原因となってしまうのです。歯磨きやマウスウォッシュなどでも防ぎきれないことがあるので、できれば禁煙したり本数を減らしたりしましょう。
舌が黄ばむことで起こる問題
舌が黄色くなっていると、主に次の3つの問題が引き起こります。
・口臭
・口のネバネバ感
・口の渇き
どれも不快なものですし、口臭が強いと周囲にも不快感を与えてしまいます。これらの問題を自覚したときは舌のチェックもしてみるといいでしょう。そこから生活習慣やケア方法を見直すことで、改善につながっていきます。
もしかすると重大な病気につながるかも?!
舌が黄色くなっているのを放置しておくと、時には重大な病気につながることもあります。舌が黄色く、汚れがびっしりついている状態が治まらないということは、生活習慣の乱れや体の不調がずっと続いている状態かもしれません……。すると高血圧や血糖値の異常、中性脂肪の増加など、さまざまな生活習慣病に関わる症状を引き起こしてしまいます。
そのままの生活を続けていることで、将来的には脳梗塞や脂肪肝などを発症するリスクが高まるとも考えられます。舌の変化に気づくと同時に、体の不調を少しでも感じたら、医療機関を受診するきっかけにしてみてください。生活習慣病の予防になり、将来の病気のリスクを少しでも軽減することができるかもしれません。
キレイな舌をキープするために
では、健康的でキレイな舌をキープするためには普段からどんなことに気をつければいいのでしょうか。ぜひ、次のようなことを実践してみてください。
ケア1:水分をしっかりとる
お口の中が潤うことで、唾液の分泌を手伝ってくれます。唾液がしっかり出るとお口の中の細菌を洗い流してくれたり、老廃物を排出してくれたりします。
ケア2:胃腸をいたわる
飲み会などが続くと、どうしても食べ過ぎや飲み過ぎを避けられないこともありますよね。そんなときは、腹八分目までにしたり揚げ物や香辛料の強いものをなるべく避けたりして、胃腸を少しでもいたわってあげましょう。そうすることで少しでも負担を軽減することができます。
ケア3:舌のケアをきちんとする
歯磨きの際は、舌も念入りに磨くようにしましょう。その際、普通の歯ブラシでゴシゴシこすると傷つけてしまう危険があります。できるだけ舌専用のブラシを使用し、やさしくケアしてください。
冒頭でもお伝えしたように、舌は健康のバロメーターともいえるほど重要な部位です。これからは、歯を磨く際に舌もチェックし、ご自身の健康状態を確かめるだけでなく、ピンク色の健康的な舌をキープできるようにしていきましょう。