キレイに敏感な女性必見の“歯の健康シンポジウム” ~「今日から出来る口もとビューティー」レポート~

2017.11.10 newsHa・no・ne編集部

講演内容

2017年10月4日(水) 日本橋三井ホール
2017年 歯の健康シンポジウム「今日から出来る口もとビューティー」

主催 日本歯科医師会
協力 テレビ朝日番組『BeauTV~VOCE』、講談社
後援 厚生労働省、日本医師会、日本歯科医学会、
8020推進財団、日本歯科衛生士会、日本歯周病学会
協賛 パナソニック株式会社

・すべての女性に知っていただきたい歯周病予防
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 歯周病学分野 和泉雄一先生

・電動ブラッシング教室
歯科衛生士 北原文子先生

・BeauTV~VOCE公開収録

生活習慣病や早産の原因にもなる歯周病の恐ろしさとは

和泉雄一(東京医科歯科大学教授)

最初の講演は、日本の歯周病学・歯周治療学の第一人者である和泉雄一先生(東京医科歯科大学教授)によるもの。歯周病予防に関するお話でした。和泉先生によると、歯周病は最終的には歯が抜けてしまう恐ろしい病気であるにもかかわらず、気づかない間に進行するため見過ごされがちとのこと。実は学童期からでも罹る可能性があり、20代の患者も少なくないそうです。サイレント・ディジーズ(静かな疾患)……恐るべしですね。

そして、歯が抜けるまで歯周病が重症化すると体にさまざまな悪影響が生じます。上手く噛むことができなくなり胃に負担がかかり、言葉がはっきり発音できなくなります。そうした身体的な影響は想像におよぶところですが、循環器疾患、糖尿病などの生活習慣病の罹患率を上昇させる原因にもなるそうです。つまり、歯周病によって高齢期の健康寿命が短くなる可能性を秘めています。歯周病ってそんなに恐ろしい病気だったんですね。

なお、歯周病は男性よりも女性の方が罹りやすい傾向にあることをご存知でしょうか。女性は唾液の分泌が少ない人が多いうえ、女性ホルモンの影響によって歯周病菌が増加しやすくなるためと考えられています。特に女性ホルモンのバランスが大きく変化する妊娠中は非常に歯周病に罹りやすくなります。しかも、妊娠中に歯周病に罹患していると早産リスクが5~7倍になり、未熟児出産の危険性も高まるそうです。もし妊娠・出産を希望するのであれば、歯周病予防にはいっそう力を入れるべきと言えるでしょう。

当たり前と思える歯磨きこそが歯周病予防の鍵

歯周病予防の鍵

特に女性にとって恐ろしい病気である歯周病は、どうすれば予防することができるのでしょうか。その答えは、やはり「歯磨き」にありました。そもそも歯周病とは、歯垢に含まれる細菌が出す毒素によって歯ぐきに炎症が起こる病気。そのため、予防するには歯に付着した歯垢を毎日の歯磨きでしっかり落とすことが不可欠なのです。しかし、歯磨きはただなんとなく行えばいいというものではありません。和泉先生は「使いやすい歯ブラシで、正しい磨き方で磨くことが非常に大切」と強調されていました。

先生によると、使いやすい歯ブラシの条件は「毛足がストレート型」「毛束は3列ぐらいで間隔が適当に空いており、通気性の良いもの」「硬さは普通か、やや柔らかめのもの」。このような歯ブラシを、エンピツを持つようなペングリップで使用するのがベストだそうです。また、自分の歯に合った磨き方が知りたければ、歯科医師や歯科衛生士など専門家に教えてもらうことをおすすめされていました。磨き方に自信がなければ、手磨きよりもしっかり歯垢を落としてくれる電動歯ブラシを使用するのも良いかもしれませんね。

手磨きで困難な歯垢除去は電動ハブラシで

歯科衛生士の北原文子

2人目の登壇者は、歯科衛生士の北原文子先生。電動ハブラシによるブラッシングについての講演でした。北原先生によると、やはり虫歯の予防においても歯磨きが重要とのこと。ただし、食べかすは比較的簡単に取れるものの、口腔内の細菌によって歯の表面に形成される膜である「バイオフィルム」は通常の歯磨きではなかなか除去することができないそうです。また、曲線的な並び方をしている日本人の歯並びだと歯ブラシをしっかりと当てるのが難しく、歯周ポケットの歯垢まではかき出せないんだとか。

そこで北原先生が推奨していたのが、電動ハブラシによる歯磨きです。中でも北原先生のおすすめは、高速微振動が特徴のリニア音波ハブラシ。微細な動きのため歯ぐきを傷つけることもなく、バイオフィルムを破壊でき、歯周ポケットに潜む菌までかき出すことが可能です。

ちなみに、電動ハブラシを使う際は自分に合った毛先を選ぶのも重要とのこと。たとえば、歯周病予防に力を入れたいなら歯周ポケットを磨けるブラシ、歯並びが悪かったり、歯列矯正をしていたりする場合はポイント磨きタイプのブラシなど、目的やタイプに合わせて毛先を選ぶようにするとよいそうです。

パナソニックの音波振動ハブラシ「Doltz(ドルツ)」を体験!

Doltz(ドルツ)

和泉先生、北原先生のお話を伺い、歯周病・虫歯予防における歯磨きの重要性を改めて確認することができました。そんな矢先、会場内に音波振動ハブラシ「Doltz(ドルツ)」が体験できるパナソニックさんのブースがあるのを発見!「ちょうどいい!これは実際に試して使い心地を確認するしかない」ということで、講演の話を実践すべく音波振動ハブラシを初体験してきました。

音波振動ハブラシ

スイッチを入れ、歯に当ててみるとその振動にびっくり!確かにこれなら、手磨きでは除去しきれない歯垢もすっきりオフできそうです。といっても歯や歯ぐきが痛くなるような強さではなく、心地よく感じられる振動でした。この振動のおかげで、1本の歯につき2秒ほど当てるだけで歯がツルツルに……!磨きにくい奥歯もばっちりです。手を動かさなくてもあっという間に口の中がすっきりするので、「手磨きよりずっと楽だな~」と感じました。

歯はその人の健康寿命や笑顔の美しさに関わるとても重要なパーツです。皆さんも毎日の正しいケアで、いつまでも健やかな歯と口内環境を保ち続けてください。また、歯磨きが上手にできていないとの実感がある方は、最新の音波振動ハブラシを試してみるといいかもしれませんね。

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