生まれてくる子どものためにもしっかり受けたいマタニティ歯科

2018.03.26 healthSUE

マタニティ歯科とは

マタニティ歯科とは、主に妊婦さんを対象にした歯科のことです。また、出産してからも子どもが3歳になるまでマタニティ歯科を受診することができます。
妊婦さんのお口をケアすることは、健康な歯を維持するためだけではありません。健康な歯は全身の健康にも影響を及ぼし、さらには健康な赤ちゃんの出産にもつながります。逆に言えば、歯の健康を損ねることで赤ちゃんにも悪影響を及ぼすことが十分にあり得るのです。
また、歯が生え始めた頃から赤ちゃんのお口のケアを始めることも大切です。小さい頃からお口のケアをきちんとすることで、生涯にわたって健康な歯を保つための習慣が身につきます。おじいさん、おばあさんになっても自分の歯で咀嚼し、食事を楽しめることは、言わば「最高の財産」なのです。
妊娠中やお子さんが小さいうちは、歯医者に通うことをためらうかもしれません。しかし、マタニティ歯科であれば、妊婦さんやママさんに合わせた診療メニューなので、気兼ねなく訪れることができるでしょう。

マタニティ歯科が大切な理由

マタニティ歯科という言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、健康な赤ちゃんを産むためにはとても大切な診療メニューです。ここでは、マタニティ歯科が大切な理由を1つひとつ確認していきましょう。

理由1:妊婦さんのお口の健康を維持できる

妊娠中はホルモンバランスが変わることによって唾液の性質が変わるため、口の中の自浄作用が弱くなります。また、つわりがひどい時期には歯を磨くことさえままならなくなります。そのため、妊娠中はどうしてもお口の状態が悪化してしまいがちです。
だからこそ、マタニティ歯科に通ってきちんとケア・治療を行うことが大切です。そうすることで、出産後のお口の健康増進につながります。

理由2:早産や低体重児出産のリスクを低減する

妊娠中はお口の中に菌が溜まりやすいため、歯周病のリスクが高まります。そして、妊娠中に歯周病になると早産や低体重児出産のリスクが高まるということもわかっています。ある調査によれば、そのリスクは7倍になるそうです。
歯周病は、妊娠中の喫煙やアルコール摂取以上に赤ちゃんに悪影響をおよぼすとも言われています。元気な赤ちゃんを産むためには、マタニティ歯科でケアをすることがとても大切なのです。

理由3:赤ちゃんの虫歯を予防することができる

自分の子どもの歯が虫歯だらけになってからケアを怠ったことを後悔するお母さんはとても多いものです。しかし、子どもの歯に虫歯菌が棲みついてから後悔しても後の祭り……。子どもに健康な歯を維持してほしいのであれば、小さいうちからお口のケアをしなければいけません。
マタニティ歯科では、お子さんに歯が生え始めた頃から虫歯予防を心がけることができます。大人になってからも「虫歯ゼロ」を目指すことができますよ。

理由4:歯を正しくケアする習慣がつく

歯を健康に保つためには、日々の習慣が大切です。小さい頃からマタニティ歯科に通っていれば、健康な歯を育てるための習慣を自然と身につけられるでしょう。
虫歯ゼロをキープするために大切な習慣は、食習慣、歯磨きの習慣、フッ素を使う習慣などです。これらを3歳までにしっかりと身につけることができれば、一生自分の歯で食事をすることも不可能ではありません。歯の健康が全身の健康とも結びつくことを考えると、子どもにとってまさに一生ものの財産だと言えるでしょう。

生まれてくる子どものためにマタニティ歯科の受診を

マタニティ歯科を受診するときには忘れずに母子健康手帳を持参しましょう。母子健康手帳があれば全身の状態を把握したうえで治療計画を立てることができ、産婦人科医とも連携が取りやすくなります。また、万が一のリスクを避けるためにも母子健康手帳は役に立ちます。
妊娠しているときには考えるべきことやするべきことがたくさんあるため、歯のケアにまで気が回らないという方もいるかもしれません。しかし、生まれてくる子どものためを考えると妊娠中の歯のケアはとても大切です。ぜひ時間を見つけて、積極的にマタニティ歯科を受診してください。

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