歯肉整形の際に気をつけるべき後戻りの症状とは?
ガミースマイルを治したい!歯肉形成のメリット・デメリットは?
ガミースマイルの改善に採用される歯肉整形
ガミースマイルにはさまざまな治療法がありますが、歯肉整形はもっとも採用されている方法の1つと言えます。歯肉整形とはどのような治療法か、メリットとデメリットを含めて解説します。
歯肉整形とはどんな処置?
歯肉整形とは笑ったときに歯ぐきが目立ってしまうガミースマイルなどの対応で行われる外科的処置で、歯に歯ぐきがかぶり過ぎている方などに効果的な手法です。歯と歯ぐきの境部分をレーザーや電気メスで2mmから3mm程度カットし、歯ぐきの形を整え、ガミースマイルを改善します。
歯肉整形のメリット
ガミースマイルの治療法には顎の骨を切除する上顎骨切手術、唇の粘膜切除などがありますが、歯肉整形はこうした治療法に比べて身体的ダメージが少ないという特徴があります。
また、通院回数も少なくその分治療費も安く済みます。処置は局所麻酔で行われ痛みを感じず、術後の腫れも少ないのが特徴です。術後2週間程度で完治し、傷跡も目立たないので歯ぐきのきれいなラインの形成が期待できます。
歯肉整形のデメリット
反対にデメリットとしては手術で歯肉を切除するので術後しばらくは出血が続くことがあり、口内炎のような痛みが残ったりしみやすくなったりします。また、歯ぐきは2㎜から3㎜しかカットできないので、対応範囲には限界があります。そして歯肉整形の最も気になるデメリットが“後戻りの症状”があることです。
歯肉整形の後戻りの症状とは
せっかく歯肉整形でガミースマイルを改善できても、後戻りするとショックですよね。後戻りもメンテナンスによって軽減することができるので、きちんと普段から意識してケアしましょう。
歯肉整形の後戻りの症状とは
歯肉整形においてもっとも気をつけたいのが後戻りの症状です。後戻りの症状とは文字通り、術後切り取った歯ぐきが元のように大きくなり、結果、ガミースマイルの状態に戻ること。後戻りの原因としては縫合方法なども挙げられますが、歯肉は切り取られるなど外的刺激を受けると細胞が増殖し、再生する特徴があります。こうしたことから人によって差はありますが、術後数ヶ月ごろから後戻りすることがあります。
後戻りの対処法とは
歯ぐき整形の術後は傷から出血している場合があり、落ち着くまで患部周辺の歯磨きをやめてしまう人も多いようです。しかし、術後の歯磨きは後戻りの対処法としてとても重要です。歯ぐきからの出血をそのままにしておくと血の塊が新しい歯ぐきの再生につながってしまいます。
後戻りを起こさないためにも術後は歯ブラシやデンタルフロスなどで、出血している部分をゴシゴシ磨くことが大切です。こうすることで歯ぐきが引き締まり後戻りを止めることが期待されます。
また、歯肉整形とともに歯をセラミックの差し歯にしたりラミネートべニアで被せたりするなどの処置をすると後戻りの予防が期待できます。もし後戻りをした場合も、再度歯肉整形の手術を受けてガミースマイルを改善するケースもあるので、歯肉整形の治療を受ける際は後戻りに関して歯科医師としっかりと話し合い、納得をしてから治療を受けるようにしてください。
歯肉整形の処置の流れ
歯肉整形は身体的なダメージの少ない外科的処置です。ここでは歯肉整形の処置の流れなどについて解説します。
処置の流れ
1:局所麻酔を施します
2:カットする歯ぐきのデザインをします。(カットできる範囲は2ミリから3ミリ)
3:レーザーや電気メスで歯ぐきをカットします。
4:消毒をして終了。手術時間は10~30分程度です。
費用
歯肉整形は保険診療ではありませんので、基本的に自由診療になります。治療費は歯科医院によって異なり、2~30万円とばらつきがあります。
経験豊富な信頼できる歯科医師選びが重要
歯肉整形はガミースマイルの改善にとても効果的な治療法の1つと言われています。しかし、術後に後戻りの症状が出ることもあります。そのため、後戻りなどのデメリットと対処法をしっかりと説明してくれるなど、経験豊富な信頼できる歯科医師のもとで治療を行うことをおすすめします。