健康増進を目指すうえで検討すべき矯正歯科

2017.12.27 healthSUE

消化器官の負担が軽くなる

歯の噛み合わせが悪いと食べ物をうまく噛み砕くことができず、細かくできないまま飲み込んでしまいます。また、唾液は消化酵素である「アミラーゼ」を含んでおり、糖質の吸収を促進して消化を助ける役割がありますが、咀嚼回数が少ないと唾液の分泌量が少なくなります。そのため、消化されにくい状態のまま胃に食べ物が送られてしまうことで消化器官に負担をかけてしまうのです。

矯正歯科によって歯並びが改善すれば噛み合わせがよくなり、食べ物をより咀嚼しやすくなります。食べ物をしっかりと噛むことで唾液の分泌量も増え、食事のたびに消化器官に負担をかけにくくなり、慢性胃炎などの予防にもつながるのです。

虫歯や歯周病にかかりにくくなる

歯並びが悪いと、歯磨きの際に歯ブラシの毛先が歯の隅々まで行き届かないことがあります。特に歯と歯が重なりがある部分などは、その隙間に食べかすなどの汚れが溜まりやすくなります。そうすると、歯垢(プラーク)や歯石が溜まってしまい、その中に潜む細菌によって虫歯や歯周病にかかりやすくなってしまうのです。

しかし、歯並びを整えれば歯ブラシの毛先が細部まで届くようになり、丁寧に磨くことで適切な歯磨きができるようになるため、虫歯や歯周病にかかりにくくなります。歯列がきれいに整えることで、虫歯や歯周病を予防しやすい健康的なお口を目指すことができるでしょう。

歯ぎしりや食いしばりにかかるダメージを軽減する

睡眠中に無意識で歯を強く噛みしめる歯ぎしりや、日中の食いしばりは精神的ストレスが理由だと言われていますが、歯の噛み合わせの悪さも同様に歯ぎしりの原因の1つです。歯ぎしりや食いしばりを日常的に行っていると、歯や歯ぐきに大きな力がかかるため、歯が欠けたり削れたりするほか、顎の関節や周辺の筋肉に異常が現れることもあります。

日中の間の食いしばりは意識することで改善も期待できますが、就寝中の歯ぎしりを止めるのはそう簡単なことではありません。就寝中は歯ぎしりをしている自覚がないため、家族などから指摘されるまで気づけない方も多いからです。そうした症状にお悩みの方は、矯正治療によって歯並びを整えることで噛み合わせをよくし、特定の歯に力がかかりすぎないようにしましょう。そうすることで歯ぎしりや食いしばりによる歯にかかるダメージを軽減できます。

頭痛・腰痛・肩こり・めまいなどの症状緩和に期待

歯並びが乱れることで顎の骨である顎関節や周辺の筋肉のバランスが歪み、頭痛やめまい、肩こり、腰痛などの原因になる場合があります。もちろん、歯並びの悪さがすべての体調不良の原因とは限りませんが、噛み合わせに違和感をお持ちの方は、一度歯科医院で検査を受けることをおすすめします。矯正歯科によってそうした歯並びの乱れが原因となって発症する症状が改善する可能性があります。

矯正治療で噛み合わせを改善すると、上下の歯がしっかりと噛み合わさるため咀嚼が正常に行われるようになり、顎の筋肉に負担をかけずに済みます。正しい噛み合わせによって顎や首の骨など全身への負担を軽減することで、生活の質の向上にもつながります。

精神面での不調が改善される

歯並びの悪さは見た目にも大きく影響するため、コンプレックスを抱く方も多いでしょう。前歯が見えるのを気にして思い切り笑えなかったり、手で口元を覆い隠してしまったりと、無意識のうちに大切な笑顔の魅力を失っているかもしれません。

しかし、矯正歯科で歯並びを整えれば、お口の見た目のコンプレックスを解消できるでしょう。人目を気にせず話したり笑ったりできるようになれば、ストレスからも解放され自信を取り戻せるはずです。

矯正歯科で見た目改善と健康増進の両立を

矯正歯科は子どもが受診する診療だというイメージをお持ちの方も多いでしょう。しかし、矯正歯科は年齢に関係なく受けられます。大人は永久歯が生えそろい顎の骨もできあがっているので、タイミングに関係なく始められます。矯正歯科には個人差はあるものの、一般的に2~3年ほどで済むことがほとんどです。

ただし、自費診療のため比較的お金がかかるので、ハードルが高いと感じる方もいるでしょう。しかし、健康増進につながるという観点を考えれば、矯正治療にかかる費用は決して無駄にはなりません。子どもも大人も関係なく、きれいな歯並びを手に入れるのは健康増進においても非常に重要なことです。自身の歯並びが悪いと感じている方は、ぜひ矯正歯科を検討してみてはいかがでしょうか。

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