白くキレイな歯が手に入る、「ラミネートベニア」ってなに?

2017.12.21 beautyノリコ

ホワイトニングとはまったく違う?

ラミネートベニアとは、歯の表面のエナメル質を0.5mm程度削り、審美性の高いセラミックを歯科用の接着剤で装着する処置です。女性が使用する付け爪をイメージしてもらえればわかりやすいかと思います。セラミックを前歯の表側に装着することで見た目や形をキレイに整えることができます。

この処置は、1984年に開発され、今日までに30年以上かけて手法の改善や専用の接着剤の開発が行われてきました。今では審美性はもちろんのこと、耐久性も大幅に向上しています。白くキレイな歯で口元の見た目を向上させるという目的はホワイトニングも同じですが、ホワイトニングの場合、薬剤を使用して歯を白くするので、歯にセラミックを貼りつけて審美性を高めるラミネートベニアとは処置の方法がまったく異なるのです。

ラミネートベニアのメリットとは?

ラミネートベニアについて簡単に紹介しましたが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?5つに分けて説明します。

・メリット1:前歯の審美性が改善される

特に歯の内部から変色している歯の審美性を改善するのに効果的です。セラミックの色味を選択できるため、歯の本来の色に近い透明感を持った白さを再現できます。前歯の間に隙間がある場合に、その隙間を違和感なく埋めるのにも適しています。

・メリット2:美しい白さを長期間にわたって維持できる

ホワイトニングの場合、時間が経てば後戻り現象が起きて、再び黄ばんでくることも多々あります。しかし、ラミネートベニアで歯に貼りつけたセラミックは、経年による白さの変化が少ない点が特徴です。

・メリット3:セラミックの色味を選べる

人の歯の白さには個人差があるので、その人に合った色味を選択することが大切です。セラミックにはカラーのバリエーションが豊富に存在するため、希望の白さを選択することができます。

・メリット4:耐久性が高い

ラミネートベニアはセラミックでできているため、強度が非常に高い点が特徴です。そのため、食べ物を噛んだ際に表面がすり減るケースは少ないと言えます。

・メリット5:金属アレルギーの方でも使用できる

虫歯治療の際には、歯を削った箇所を金属で修復する銀歯を用いた治療がよく行われます。しかし、金属アレルギーの方の場合、銀歯による治療が行えないケースも少なくありません。その点、ラミネートベニアは金属製の材料を使用しないので、金属アレルギーの方でも安心して使えます。

ラミネートベニアのデメリット

一方で、当然ながらラミネートベニアにもデメリットは存在します。4点あるので、検討中の方はそうしたデメリットがあること念頭に置いておきましょう。

・デメリット1:歯を削らなくてはならない

ラミネートベニアは、歯の表面を0.5mm弱削ることになります。薄く削るとはいえ、健康な歯の表面を削るという点はデメリットと言えます。

・デメリット2:歯の生え方によっては適応できない

歯列がキレイに整っていることが大原則です。歯の向きが傾いていたり、位置がずれていたりする場合は、ラミネートベニアが適用できないケースもあります。歯並びが整っていない場合は、まず矯正治療を行って歯並びを整えることが優先されます。

・デメリット3:虫歯があると処置できない

虫歯で歯が欠けていると、ラミネートベニアの処置ができない場合があります。ラミネートベニアでは、セラミックの装着のために歯を削っても、健全な歯の割合が60%以上になる必要があります。虫歯になるとこの数値を上回ることが難しい場合が多く、ラミネートベニアが採用できない可能性があるのです。

・デメリット4:割れる可能性がある

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、噛んだときの力でセラミックが割れてしまうことがあります。そうした癖がある場合は、ラミネートベニアを行う前に、歯ぎしりや食いしばりの癖を改善することを心がけることをおすすめします。

ラミネートベニアはあくまでも美容目的で自費診療

ちなみにラミネートベニアは保険適用ではありません。なぜならラミネートベニアは、「見た目の改善=美容目的の処置」と見なされるので、残念ながら治療に適用される健康保険が使えません。しかし、歯の白さだけでなくすきっ歯などが整うことで見た目が改善される点は大きな魅力だと言えるでしょう。

自費診療にはなりますが、何度もホワイトニングに通っていながら、なかなか歯が希望の白さにならない方や白さだけでない見た目の審美性を求める方にはおすすめです。費用は歯科医院ごとに異なるので、もし興味をお持ちでしたら、一度歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。

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