「ポリリン酸ホワイトニング」のメリット・デメリット

2017.07.21 health渡辺蘭

ポリリン酸ホワイトニングとは?

歯科治療

ポリリン酸ホワイトニングは一般的なホワイトニングに使用される「過酸化水素」に「ポリリン酸」と呼ばれる成分を加えて行われます。ポリリン酸は歯磨き粉や加工食品に含まれる食品添加物など、身近なものに含まれている成分です。ポリリン酸ホワイトニングを行うことで、過酸化水素が歯を漂白すると同時にポリリン酸が歯をコーティングするため、着色の原因になるステインや、歯垢(プラーク)が変化した歯石などの付着を抑制します。一般的なホワイトニングに比べ、歯に透明感よりキレイな仕上がりになるのです。

ポリリン酸ホワイトニングを使うメリット

白い歯

一般的なオフィスホワイトニングと比べた場合の、ポリリン酸ホワイトニングを利用するメリットについて説明します。

過酸化水素よりもしみにくい

ポリリン酸ホワイトニング最大のメリットは、過酸化水素よりも歯がしみにくい点です。一般的なオフィスホワイトニングで用いられる過酸化水素はとても濃度が濃く、虫歯の治療後や歯の表面にひびが入っていた場合、ホワイトニング中にしみることでズキズキという痛みを感じることがあります。この痛みが原因でホワイトニングの利用を躊躇する人も少なくありません。しかし、ポリリン酸ホワイトニングは過酸化水素をポリリン酸で薄めているため、薬剤の濃度が一般的なオフィスホワイトニングよりも薄く、歯や歯ぐきがしみにくいという特徴があります。

治療費の安さ

オフィスホワイトニングは自由診療のため保険適用外となり、実費での治療になります。ポリリン酸ホワイトニングも同様ですが、一般的なオフィスホワイトニングよりも1度の治療に必要な薬剤が少なく済むため、治療費が安いというメリットがあります。

着色しにくい

オフィスホワイトニングを行っても、永久に白さを保てるわけではありません。カレーやコーヒー、ワインなど色の濃い飲食物を摂ることで、歯が少しずつ着色してしまいます。そのためホワイトニングをしてからしばらくは、色の濃い食べ物を避けなければなりません。しかし、ポリリン酸ホワイトニングの場合はポリリン酸ナトリウムによって歯の表面がコーティングされ、再着色しにくいとされています。

短期間で済み、何回でもホワイトニング可能

オフィスホワイトニングは1回の施術で効果を発揮することもありますが、基本的には
複数回行うことで、徐々に理想的な白さに近づけていくものです。しかし、1度ホワイトニングをしてから次の施術まで2~3週間ほど期間を開ける必要がありました。

対してポリリン酸ホワイトニングは施術回数に制限がなく、2度目の施術までのインターバル期間も必要ありません。とても短期間で納得のいく白さを手に入れることができます。

ポリリン酸ホワイトニングを使うデメリット

ポリリン酸ホワイトニングは優れている点が多いですが、一般的なオフィスホワイトニングと比べた場合のデメリットもあります。以下をご覧ください。

対応する歯科医院が限られる

ポリリン酸ホワイトニングのデメリットとして、利用できる歯科医院が限られることです。どこの歯科医院でも治療を行えるわけではないため、治療を受ける際に遠方まで足を運ばなければならないことが多く、頻繁に通うのが難しい場合があります。

歯周病の場合はしみができることも

重度の歯周病の症状が出ている場合は、歯ぐきにしみができてしまう可能性もあります。歯周病は歯に付着した歯垢内の歯周病菌が毒素を出すことで、歯ぐきの炎症を引き起こす病気です。そして、歯の骨を溶かしていき、重症化すると歯が抜け落ちてしまう危険性があります。歯周病は初期症状が少なく自覚しにくいため、ポリリン酸ホワイトニングを行う前に歯科医院で口腔内をチェックしてもらい、きちんと治療しておきましょう。

ポリリン酸ホワイトニングは痛みが少なく治療費も抑えられる

ポリリン酸ホワイトニングは、このようにとてもメリットが多いホワイトニング方法です。痛みが少なく治療期間が短く済む点がメリットで、ホワイトニングに敷居の高さを感じていた人も、興味をもたれたのではないでしょうか? ポリリン酸ホワイトニングに対応している歯科医院はそこまで多くはないため、ホームページなどで事前に確認してみましょう。

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