意外なところに危険が!?歯磨き中の事故に注意!

2018.07.22 healthSUE

子どもの歯磨き中の事故に要注意

歯ブラシ

歯ブラシはお箸やフォークなどのように先が尖っていないので、大人にとってはさほど危険なものではありません。しかし、小さな子どもにとってはとても危険なもので、歯ブラシによる喉突き事故も多く報告されています。

139件もの歯磨き中の事故報告が

国民生活情報センターによると、平成22年12月から平成28年12月末までに、6歳以下の子どもによる歯磨き中の事故が、139件も医療機関ネットワークに寄せられています。

このうち3歳以下が124件と圧倒的に多く、もっとも多いのが1歳児の64件、次いで2歳児の42件、そして3歳の17件となっています。この結果から、3歳児以下の歯磨きは特に注意を払う必要があります。

転倒が事故原因のトップに

歯ブラシによる喉突き事故でもっとも多いのが、歯ブラシを加えたまま歩き回っているときに転倒などをして起こる事故で、全体の65.5%にものぼっています。次いでソファーなどに座って歯磨きをしているときに転倒して起こる事故が全体の13.7%、人や物にぶつかるが10%、その他・不明が10.8%となっており、座って歯を磨いていても事故の危険性は高いようです。

子どもの歯磨き中の事故の防ぎ方

ブラッシング

歯磨き中の事故が死亡事故につながった報告はありませんが、入院したケースは数多く報告されています。また歯ブラシの長さや口の中で刺さる角度によっては脳を損傷する恐れもあります。

事故を防ぐためにも、親は歯磨き中の子どもから決して目を離さないなど、細心の注意を払う必要があります。

注意1:子どもの歯磨きの際は必ず親が見守りましょう。

事故を起こさないためには、歯磨き中の子どもの側にいて決して目を離さないことが何よりも重要です。もし子どもが歩き回りそうになったり、転倒しそうになったりしたら瞬時に助け、歯ブラシを口から出すようにしてください。

注意2:歯磨きの際は歩き回らない

小さな子どもは歩いているときにバランス崩したり転倒したりしがちです。歯磨き中の事故はこうしたときにもっとも多く起こります。歯ブラシを口に入れたり、持ったりしたまま歩かせることは絶対にいけません。

注意3:床に座らせて歯磨きをさせましょう

歯磨きは座らせて行うのがもっとも安全です。しかし、フワフワしたソファーやベッドの上だと、バランスを崩して転倒してしまうことがあります。床の上やバランスの良い椅子の上で歯磨きをさせましょう。

注意4:安全対策を施した歯ブラシを使用しましょう

口の奥まで歯ブラシが入らないよう、安全対策を施した歯ブラシを使うのもよいでしょう。ただし安全だからといって歯磨き中に歩き回ったり、親が目を離したりすると事故の危険性が高まります。安全対策の歯ブラシを使う場合も細心の注意を忘れないようにしてください。

注意5:仕上げ磨きの際も注意しましょう

子ども用の歯ブラシは歯をしっかりと磨くには不向きなものが多いと言えます。そのため、親が行う仕上げ磨きの際はより柄の長い歯ブラシを使用することが多いでしょう。ただし、仕上げ磨き中に子どもがむずがり、事故につながることも考えられます。仕上げ磨き中も十分な注意が必要です。

注意6:歯ブラシを子どもの手の届くところに置かない

子どもが親の目を盗んで歯ブラシを持ち歩かないよう、歯ブラシは子どもの手の届かないところにおいて、事故が起こらないようにしてください。

事故が起こらないよう親御さんの注意が大切

父子

子どもの歯磨き習慣は、虫歯予防や将来の歯の健康のためには欠かせません。だからこそ、歯磨き中に不幸な事故が起こらないよう細心の注意を払うことを忘れないようにしてください。

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