乳歯から永久歯へ!生え替わり時期に注意するべきこと

2018.02.02 healthオオタカ

知っておきたい!乳歯から永久歯に生え替わる時期

子どもの乳歯が永久歯へと生え替わるのは、一般的には6歳前後からです。この時期は子どもの口腔内環境が大きく変わるため、将来のお口の健康のためにも大事な時期になります。

乳歯と永久歯の違い

乳歯と永久歯にはさまざまな違いがあります。ます乳歯は全部で20本なのに対し、顎の成長に伴い生えてくる永久歯は全部で28本、親知らずを入れると32本になります。

乳歯が白いのに比べ、永久歯は黄色味を帯び、大きさも乳歯よりも一回り大きいのが特徴です。歯の構造は表面にエナメル質という薄い膜で覆われ、その下に歯の本体である象牙質が、より深くには神経や血管がある歯髄があります。

永久歯は乳歯に比べエナメル質も象牙質も倍以上の厚さがあるため、非常に硬いのが特徴です。永久歯には虫歯菌が排出した酸で欠損した歯を、唾液により再石灰化し修復する作用があります。しかし、乳歯は再石灰化をしないので永久歯に比べ虫歯になりやすい傾向にあります。

乳歯から永久歯へ生え替わる時期

乳歯から永久歯へ生え替わるのは通常6歳ごろからで、最初は下の前歯から生え替わります。ただ4、5歳から生え替わる子どももいます。7歳から9歳ごろには上の前歯から徐々に奥の歯も生え替わり始め、10歳から12歳ごろには奥歯が永久歯に。そして、14歳ごろには乳歯になかった奥歯が生え始め、15歳ごろには人によって親知らずも生え始めます。

このように乳歯から永久歯への成長プロセスは6歳から12歳までの間に起こり、14歳から15歳までにはほぼ全ての歯が生えそろいます。

乳歯から永久歯へ生え替わる時期の6つの注意点

乳歯から永久歯に生え替わる時期はもっとも虫歯を警戒すべき時期です。子どもの健康な口腔環境を育成するための6つの注意点を説明します。

注意点1:乳歯の虫歯はすぐに治療すること

「どうせ抜けるから」といって虫歯になった乳歯をそのままに放置しておくことは厳禁です。永久歯は乳歯のすぐ下で成長しているので、乳歯が虫歯だと永久歯の健康や歯並びに影響を与えます。毎日の仕上げ磨きの際、虫歯がないかチェックし、また定期的に歯医者さんでの検診を受け、乳歯の虫歯があればすぐに治療をしてください。

注意点2:乳歯が抜けた後の炎症などに気をつけること

乳歯が抜けた後は歯ぐきに穴が開き、食べかすが残りやすく炎症を起こしやすいので注意してください。乳歯の抜けた後は永久歯が頭だけ出して いることもあり、衛生状態が悪いと生えたての永久歯が虫歯になりやすいので注意が必要です。

注意点3:生えたての歯は虫歯になりやすい

生えたての永久歯は表面がザラザラとしており、酸に対しても弱いので虫歯になりやすい状態にあります。生えたばかりの歯は優しくしっかりと磨いてください。フッ素などを使用するとより効果的に虫歯予防ができます。

注意点4:いつまでも抜けない乳歯がある

乳歯の生え替わりには個人差があり、1年や2年の誤差は気にする必要はありません。しかし、いつまでたっても抜けない乳歯がときにあります。この場合乳歯の下にある永久歯が無理やり乳歯の横などから生えてくることがあります。

また、乳歯の下に永久歯が無い「先天性欠如」のケースも考えられます。特に現在は十数人に1人は「先天性欠如」と言われているので、不自然に乳歯が抜けない場合や乳歯の横などから永久歯が生えてきた時は歯科医院で診療を受けてください。

注意点5:食事に注意して顎の成長を促すこと

食事にも注意することも大切です。柔らかいものばかりを食べていると顎の成長が鈍化し歯並びが悪くなるなどの原因になります。お芋や肉など歯ごたえのあるものをバランスよく食べることで、たくさん噛む習慣をつけ顎の力を育んでください。たくさん噛むことは唾液の分泌を促し口腔内環境の向上もきたいできます。

注意点6:仕上げ磨きを欠かさない

乳歯から永久歯へと生え替わる時期のお子さまの口腔ケアの主役は親御さんの仕上げ磨きです。毎日お口の中の汚れをしっかりと取るほか、子どもの口の変化を注意して観察し続け、何かあればすぐに歯科医院で診療を受けることが大切です。

毎日のケアと歯医者さんでの定期検診が大切!

乳歯から永久歯へと生え替わる時期は子どものお口の環境が変化する大切な時期です。この時期の過ごし方が子どもの将来の歯の健康を決めるといっても過言ではありません。毎日欠かさず親子でお口のケアをするようにしてください。また歯医者で定期検診を受けることも大事になります。

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