赤ちゃんの歯磨きを始めるタイミングと正しい磨き方
赤ちゃんの歯磨きは乳歯が生えるタイミングで
赤ちゃんの乳歯は、個人差はありますが一般的に生後5~6ヶ月で生え始め、2~3歳のころにすべての乳歯が生えそろいます。赤ちゃんの歯磨きを始めるタイミングは歯が生え始めたころですが、初めのころはガーゼを使った歯磨きを、歯の成長に伴って歯ブラシを使ったブラッシングをおすすめします。
タイミング1:乳歯が生えてきたらガーゼで歯磨きを
赤ちゃんの下の乳歯2本が生えてきたころが歯磨きを始めるのに適したタイミングです。この時期の歯磨きは歯ブラシを使用せずガーゼで歯を優しく拭うだけで十分です。
赤ちゃんのお口の中はよだれがたくさんあるので洗浄力があり、汚れも残りにくいのですぐに虫歯になるわけではありません。この時期にガーゼ歯磨きを始めることによって、赤ちゃんに歯磨きに慣れてもらうことが大切になります。また歯磨きをしながらコミュニケーションを図り、親御さんが赤ちゃんの歯の成長や健康に関心を抱くことも重要です。
タイミング2:上の前歯が生えそろったら歯ブラシで歯磨きを
個人差はありますが、生後9~10ヶ月で赤ちゃんの前歯が4本ほど生えそろいます。歯ブラシを使った歯磨きはこのタイミングで始めるのがおすすめです。歯磨きはガーゼ磨き同様に親御さんが行いますが、赤ちゃんにも歯ブラシを握らせるなど、歯ブラシに慣れてもらうことも意識しましょう。
タイミング3:乳歯が生えそろったら本格的な歯磨きを
2歳を過ぎるころには乳歯も徐々に生えそろってきます。この時期になると歯と歯の間に食べかすが残りやすくなるので、本格的な歯磨きを始めましょう。食後は必ず歯を磨くなど歯磨き習慣を身につける大切な時期にもなります。赤ちゃんの奥歯は特に溝があり汚れがたまりやすいので、念入りに行う必要があります。
赤ちゃんの正しい歯磨きの仕方
赤ちゃんは自分で歯磨きはできないので、あくまでも親御さんのサポートで歯磨きをします。赤ちゃんのお口の中は小さく傷つきやすいので、優しく丁寧に行うことを心がけてください。また、赤ちゃんの歯磨きは1日1、2回、最低でも夜1回は行うことを目安にしましょう。
ポイント1:ガーゼ磨きはガーゼの誤飲に注意
ガーゼ磨きは赤ちゃんを親御さんの膝の上に仰向けに寝かせて行います。ガーゼを親御さんの親指に巻きつけ、親指ごとお湯や水で濡らします。そして、赤ちゃんのお口に優しくガーゼを入れて歯の前後をそっと拭います。これだけでOKです。
その際に赤ちゃんの口の奥まで指を入れたり、赤ちゃんがガーゼを誤飲しないよう注意したりする必要があります。ガーゼ磨きでもっとも重要なのは赤ちゃんに歯磨きに慣れてもらうことなので、優しく語りかけながらお口の中を拭いていきます。また、赤ちゃんが嫌がったりしたら、赤ちゃんの姿勢を変えたり、無理をせずお口の周りを拭くだけにとどめたりするのも良いでしょう。
一度使用したガーゼは捨ててしまうか、きれいに洗うなど衛生面にも気をつける必要があります。
ポイント2:赤ちゃんが歯ブラシに慣れることも大切
歯ブラシを使って磨くときも、ガーゼ磨きと同様、赤ちゃんを親御さんの膝の上に仰向けに寝かせて優しくブラッシングしていきます。1つの歯の裏表を30秒ぐらいで終わるように磨きます。
歯ブラシは鉛筆を握るように持ち、毛先が優しく触れるように磨いていきます。このとき、大人が磨くようにごしごし磨かないよう注意します。歯を磨き終わった後は、まだ口をゆすげない場合はガーゼなどで優しく口の中を拭いてあげます。
また、歯磨きをする際は、赤ちゃんにも歯ブラシを握らせてあげて、お口の中に入れる感覚を身につけさせるなど、歯ブラシに慣れる時間をつくることも大切です。
歯磨き粉は特に使用する必要がありませんが、甘いものを食べ始めたら口をゆすぐ必要のないジェルタイムの歯磨き粉を使うのもおすすめです。
歯磨きは赤ちゃんとのコミュニケーション
赤ちゃんの歯を磨く際は、赤ちゃんに語りかけ、歯磨きが終わったら褒めてあげることが大切です。歯磨きを嫌がったり、怖がったりすることもあるかもしれませんが、歯磨きの絵本を見せるなどして楽しみながら赤ちゃんが歯磨きを慣れるようにしてあげてください。