歯磨き粉で歯は白くなる?歯科医院のホワイトニングとの違いは?
着色汚れを落とす「ホワイトニング歯磨き粉」
最近では、ホワイトニング効果があると銘打っている歯磨き粉がたくさん世の中に出回っています。ここで言うホワイトニング効果とは、「着色汚れを落として歯を本来の白さに近づける」こと。特にタバコやコーヒーなどを原因とする着色汚れがある場合は、ホワイトニング歯磨き粉によって、取り除くことが期待されます。
ただし、歯の黄ばみは着色汚れだけが原因とは限りません。もともと歯の内部にある象牙質が変色して歯が黄色くなることもあります。その場合は、ホワイトニング歯磨き粉で歯磨きを続けても歯が白くなることは期待できません。
ホワイトニング歯磨き粉は、歯をキレイにクリーニングしてくれます。ただし、芸能人のように歯が真っ白になり、著しく見た目がよくなることはあまり期待できないことを覚えておきましょう。
ホワイトニング歯磨き粉の選び方
一口でホワイトニング歯磨き粉と言っても、いろいろな種類があります。そのため、使用用途に合わせたアイテムを選ぶことが重要です。ここでは、おすすめのホワイトニング歯磨き粉の選び方について解説します。
ポイント1:研磨剤が少ないものを選ぶ
歯磨き粉に含まれている研磨剤は、歯を傷つける原因になることもあります。歯の表面が傷つくと着色汚れの悪化にもつながるので、研磨剤は少ないものを選ぶことをおすすめします。
ポイント2:ポリリン酸ナトリウム配合かどうかを確認する
ポリリン酸ナトリウムには、歯の着色汚れを落とす作用があります。また、それと同時に汚れの付着を防止することも期待できるだけに、歯本来の白さを保つうえでもこの成分が配合されているかどうかは重要なジャッジポイントです。
ポイント3:フッ素配合かどうかを確認する
歯を白くキレイにすることは重要ですが、健康でなければ元も子もありません。そのため、基本となる虫歯予防にも力をいれるべきでしょう。歯を白くするということに直接影響するわけではありませんが、できればフッ素配合の歯磨き粉を選ぶことをおすすめします。
歯科医院とのホワイトニングの違いは?
ホワイトニング歯磨き粉が世の中に広く出回ることで、「歯科医院にわざわざホワイトニングの処置を受けに行く必要はあるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。しかし、ホワイトニング歯磨き粉と歯科医院でのホワイトニングは、大きな違いがあります。
まず、挙げられるのは使用する薬剤の成分の違いです。歯科医院のホワイトニングには過酸化水素が使用されており、この物質の漂白作用によって歯を白くしています。それに対し、ホワイトニング歯磨き粉には過酸化水素は含まれていません。なぜなら過酸化水素は取扱いが歯科医師もしくは歯科衛生士の有資格者に限定されているからです。取り扱いには知識と経験が必要な薬剤であることを覚えておきましょう。
歯が黄ばむ原因は人によってさまざまですが、歯科医院のホワイトニングは、歯を漂白しているのでどの原因にも対応できます。ホワイトニング歯磨き粉で効果がない場合は、歯科医院のホワイトニングの処置を受けることを検討しましょう。
過酸化水素入りのホワイトニング歯磨き粉に注意
日本の歯磨き粉とは異なり、アメリカをはじめとした諸外国の歯磨き粉の中には過酸化水素が含まれているものもあります。これは、日本と海外では法律が異なるためであり、海外では正規品として一般に販売されています。ホワイトニング効果の高い歯磨き粉を使用したいということから、海外製のものを購入する人もいるようです。
しかし、過酸化水素入りの歯磨き粉によって歯に悪影響が出る可能性は否定できません。また、日本人と外国人ではそもそも体質が異なります。安全性が保障できないため、海外製の過酸化水素入り歯磨き粉は注意書きをしっかり読んだうえで、用量・用法を守ったうえでの使用が必須となります。
歯を芸能人のように白くしたいなら歯科医院へ
着色汚れによる歯の黄ばみが気になるなら、ホワイトニング歯磨き粉は効果的であり、歯を本来の白さに近づけてくれるでしょう。しかし、残念ながら歯を白く漂白することはできません。芸能人のような白く輝く歯に憧れるのであれば、歯科医院でのホワイトニングを検討してみてはいかがでしょうか。