大切な子どもの歯を守りたい!ママとパパが知っておくべき3つのこと

2019.01.05 health福本春香

なぜ虫歯になりやすい?子どもの歯の特徴

虫歯になりやすい

通常、子どもの歯は生後6ヶ月頃から生え始め、6~12歳頃までに永久歯へ生え替わります。実はこの乳歯の時期、永久歯と比べて虫歯になりやすく進行がとても早いことをご存知でしょうか。虫歯になりやすい原因としては、以下の特徴が挙げられます。

特徴1:エナメル質が少ない

歯の表面は硬いエナメル質で守られていますが、乳歯はこのエナメル質が永久歯の半分くらいしかありません。そのため傷つきやすく酸に弱いのです。

歯の質が弱い

乳歯はまだ歯自体があまり頑丈ではなく、中身が軽石のようにスカスカな状態。そのため虫歯になると溶けやすく永久歯よりも早く進行します。

痛みを感じにくい

月齢が小さい頃は痛みの感覚も未発達なので、虫歯の痛みを感じにくいことがあります。痛みを訴えてきた頃には、かなり進行しているケースも多いようです。

子どもの歯を守るために知っておきたい3つのこと

笑顔の女の子

お子さんの歯が生え始めたら、まずは歯科医院でしっかり状態をチェックし、ケア方法を教えてもらうことが大切です。そして、もっとも重要になるのが家庭でのケアをきちんと継続すること。ママとパパができる3つのケアについて紹介します。

その1:正しい仕上げ磨きについて

上の前歯が生え始めたら、仕上げ磨きをスタートしましょう。そこから小学校の中学年になるくらいまでは毎日続けてください。歯ブラシは本人用と大人の仕上げ磨き用を分けて使用するのがオススメです。

本人用はお子さんの好きなタイプで構いませんが、仕上げ磨き用は奥歯の裏などの細かい部分にきちんと届くようヘッドが小さく柄が長めのものを選びましょう。回数は1日1回が目安で、寝る前に行うのが最適です。歯と歯の間、奥歯の溝などは虫歯になりやすいので特に気をつけて磨きます。

その2:フッ素について

フッ素は歯科医院や市区町村の検診で塗ってもらうことがあると思いますが、おうちでもしっかりフッ素コートしてあげると虫歯予防の強い味方になります。さらに歯の生え始めの時期は成分が歯に浸透しやすいので、より効果がアップします。

毎日塗るのが大変という場合は定期的だとしても継続しましょう。赤ちゃん用の吐き出さなくていいフッ素入りの歯磨剤やジェルなどが販売されているので、歯科医師に使い方を相談しながら使用するようにしましょう。

その3:食べ物について

歯磨きだけではなく、食べ物や食べ方も虫歯予防には大きく関わってきます。特に危険なのは甘い砂糖がたくさん入った飲食物と炭酸。これらはミュータンス菌の大好物で、虫歯になりやすくその進行を早めてしまいます。だからといって全面禁止にするのはかわいそうですよね。

そこで大切なのが食べるタイミングです。長時間かけてスナック菓子やコーラをだらだら食べたり、ずっと飴やガムを食べ続けていたりすると口の中が酸にさらされる時間が長くなり、虫歯のリスクが高くなります。そのため、おやつを食べるときはしっかり時間を決めて、決めた時間以外はなるべく食べないようにしましょう。どうしても食べたがるときは果物やおにぎりなどがオススメです。

子どもの歯磨き嫌いを克服するコツ

歯を磨く父娘

ママやパパが頑張ろうとしても、お子さん自身が歯磨きを嫌がるとなかなかスムーズにいきませんよね。かといって無理やり押さえつけて磨く、余計に嫌いになってしまうかもしれません。そんな悩みを抱えている場合は、以下の方法を試してみてはいかがでしょうか。

コツ1:歯ブラシは自分で選ばせる

自分の好きなキャラクターや色の歯ブラシを使うことで、お子さん自身のモチベーションを高めることができます。歯磨きの時間が楽しみになれば、自分から歯ブラシを手にしてくれるかもしれません。

コツ2:歯磨きアプリを活用する

最近はキャラクターが登場したり、楽しい音楽にのせて歯磨きをしたりするアプリがいろいろあります。お子さんがお気に入りの動画を見せながら、楽しい歯磨きタイムにしましょう。

コツ3:鏡で口の中を見せる

歯科医院で口の中を処置してもらう際、自分では見えないので不安に感じたことはありませんか?子どもも同様です。自分の口の中が見えるように手鏡などを持たせると、安心して口を開けてくれるかもしれません。

小さいうちから子どもの歯のケアの実践を!

幸せ母子

子どもの歯をしっかり磨いてケアするのは思ったより難しく、毎日行うのは大変に感じるかもしれません。しかし、将来虫歯ゼロのキレイなお口をプレゼントできるよう、今、少しずつでもできることを実践してみましょう!

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