虫歯予防を徹底するうえで重要となる「お菓子選び」のポイントとは?

2018.01.20 healthmisuke

虫歯予防におすすめのお菓子とそうでないお菓子

同じ時間に同じようにおやつを食べたとしても、何を食べたかによっては虫歯になりやすかったりなりにくかったりします。虫歯を予防しやすいお菓子とそうでないお菓子を、理由と一緒に見ていきましょう。

虫歯予防におすすめのお菓子

せんべい、焼き芋といった糖質の少ないものや、キシリトール、アスパルテーム、サッカリンといった代用甘味料(非糖質系甘味料)が入っているガムやキャンディは虫歯になりにくいと言われています。また、これらは砂糖(ショ糖)などが入っているお菓子に比べて太りにくいという特徴があるので、同じように間食するならこれらがおすすめです。飲みものは砂糖が入っていないお茶やお水が望ましいと言えます。

虫歯を招きやすいお菓子

飴、菓子パン、チョコレート、キャラメル、ケーキ、スナック菓子など、砂糖、果糖、麦芽糖、ブドウ糖といった糖質系甘味料が入っているお菓子を食べると虫歯になりやすいと言われています。また、これらを食後すぐに口にしてしまうと、口の中が酸性になってしまい、虫歯になりやすい環境をつくってしまうので注意が必要です。スポーツドリンクは一般的なジュースよりも糖類を多く含んでいるので、水のように飲んでしまうと歯に悪影響を及ぼすことがあります。

「歯医者さんが作ったお菓子」の一例

「歯のプロ」である歯科医師がお子さんの虫歯予防を考えて作ったお菓子があります。特徴は、虫歯の原因となる砂糖を使用せず、虫歯の原因となる酸を作り出さないこと。代表的なのが、キシリトール配合のお菓子です。

キシリトールチョコレート

キシリトールチョコレート

虫歯の原因になる砂糖の代わりに予防効果が期待されるキシリトールを使用しているので、「虫歯を防ぐチョコレート」として注目を浴びています。キシリトールは人工甘味料の一つなので、虫歯にはなりにくいもののしっかりと甘い味がします。

キシリトールグミ

キシリトールグミ

コンビニエンスストアなどで販売されているグミよりも食感が硬いものが多くあります。味は普通のグミとほとんど変わりなく、「キシリトール感」はほぼありません。フルーツ味が多いので、大人から子供まで好き嫌いなく食べられる商品です。

キシリトールタブレット

キシリトールタブレット

子供よりも大人に人気なのがキシリトールタブレットです。職場によっては仕事中にグミやチョコレートを食べるのは難しいかもしれませんが、コンパクトなタブレットなら周囲の目を気にすることなく食べられます。

間食したときのカンタン歯磨き方法

お菓子はだらだらと食べ続けるのではなく、「この時間まで」「この量まで」としっかり決めて与えるようにしてください。間食をした後のお口をそのまま放置するのでなく、軽く歯を磨いたり、水を口に含んでゆすいだりして、口腔内をなるべくきれいにしておくことが望ましいのは言うまでもありません。

もっとも効果的なのは「歯を磨くこと」ですが、お子さんの歯を磨くのは簡単な作業ではありませんよね。そんなときは、「歯磨きシート」がおすすめです。ウエットティッシュのような濡れたシートで歯や歯ぐきを優しく拭いてあげることで、お口の中の汚れを落とし、歯磨きまではいきませんが、爽快感が口いっぱいに広がります。使用後に水で口をゆすぐ必要がないので、小さいカバンでも持ち歩けるのが嬉しいポイントです。

歯磨きシートで歯を磨くのは問題ありませんが、舌や粘膜には使用しないようにしましょう。舌や粘膜はとても繊細で、傷ついてしまう可能性があります。また、口臭の原因と言われる舌苔への使用も控えてください。舌が傷ついてしまうと、かえって口臭を悪化させてしまう恐れもあります。歯磨きシートは、歯と歯ぐきの汚れを取り除くために使用するものだと考えておきましょう。

お菓子も食べて、虫歯予防もしましょう!

どんなお菓子を食べるかももちろん大切ですが、食べる時間と食べない時間をしっかりと分けること、食後に口をゆすいだり歯を磨いたりするなど一手間かけることが、虫歯を予防するうえではとても重要です。繰り返しになりますが、お菓子は「食べてはいけない」わけではありません。虫歯ができるからといって甘いお菓子を控えるのではなく、お菓子も食べながら、虫歯予防にも努めましょう。

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