歯ぐきから血が出るのは「歯周病」のリスクが潜んでいるから…原因と対処法を知って歯を守ろう

2019.08.26 healthHa・no・ne編集部

丁寧なデンタルケアで歯ぐきの出血に対処しよう

歯ぐきから血が出る原因とは?

歯ぐきから血が出る原因は

歯ぐきから血が出る主な原因は「歯周病・虫歯・被せもの」の3つが考えられます。
そのうち歯周病は、歯と歯ぐきの間にプラークが溜まることによって起こる炎症性疾患です。初期症状は少なく、少しの刺激でも歯ぐきが出血してしまうのが特徴です。ブラッシングで歯ぐきから血が出る、口臭が気になる、歯ぐきが赤く腫れているなどの症状があれば、歯周病を疑うべきでしょう。
なお、歯周病を放置していると気が付かないうちに静かに進行してしまうリスクがあります。最悪の場合には歯を失うことにもつながりかねません。歯ぐきの出血の原因の9割は歯周病だと言われているため、歯磨きで血が出てしまった場合は、まず早急に歯周病対策をすることをご検討ください。
また、虫歯が進行して歯ぐきにまで影響が出ている場合や、歯の被せものが合わず歯ぐきを圧迫しているケースでも出血が起こります。歯周病による出血に比べると珍しいケースではありますが、これらが原因である可能性があることも心に留めておきましょう。

歯ぐきの出血に対して自分でできる対処法

ブラッシング

前述したように、歯ぐきの出血の原因の多くが歯周病だと考えられています。そのため、出血の予防・改善のためにはプラークをしっかりと除去し、口腔内を清潔に保つことが大切です。日頃から意識してデンタルケアを徹底するようにしましょう。
デンタルケアにおいて重要なのは、やはりブラッシングです。ほとんどの人は1日に数回ブラッシングをしているものの、正しい方法でおこなっている人は多くありません。歯ぐきの出血が気になるなら、自分のブラッシング方法を一度見直す必要があります。
きちんとプラークを落とせているかを確認するためにぜひ使いたいのが、歯垢染色剤です。残っているプラークを染め出してくれるので、自分のブラッシングの癖がよく分かります。また、歯科医院で定期検診を受けるのもおすすめです。歯を掃除してくれるだけではなく、ブラッシングの方法も教えてもらえます。
そして、ブラッシングと併せておこないたいのがフロスです。どれだけ丁寧にブラッシングをしても、歯と歯の間のプラークを落とすことは難しいでしょう。歯周病や虫歯は、歯ブラシが届きにくい部位から発生することが多いので、しっかりフロスでプラークを落としてください。
ブラッシングとフロスをしたら、最後にリンスをしましょう。このとき薬効成分が含まれている医薬品や医薬部外品のリンスで、殺菌すると効果的です。歯の出血対策につながり、気になる口臭の抑制にアプローチできます。

歯科医院でおこなわれる主な治療

歯科医院での治療

歯ぐきの出血にはセルフケアで、ある程度対処することができますが、改善しない場合には歯科医院を受診する必要があります。最近の研究によって、歯周病は全身に悪影響を及ぼすということが明らかになってきました。歯ぐきから血が出るだけで受診するのは気が引ける……という人もいるかもしれませんが、気になる場合は遠慮せずに歯科医師に診てもらいましょう。
歯科クリニックでおこなわれる主な治療は、歯ぐきの中に潜んでいる菌の除去です。ただし、歯が歯周病に完全に侵されてしまうと手術や抜歯が必要になるケースもあります。身近な病気である歯周病ですが、手遅れになる前に、対処することが大切でしょう。

放置はNG!正しく対策をして歯を守ろう

放置せず歯科医院へ

歯ぐきから出血するのが当たり前になっている……なんて人は要注意!きちんと対処しないと症状はどんどん悪化してしまいます。歯周病が原因の場合は、まずは普段から丁寧にデンタルケアをして口腔内を清潔に保つことが重要です。毎日継続してケアをすることで、症状の改善が期待できます。
しかし、出血の原因が虫歯や被せものの場合や、歯周病が進行しているケースだと、セルフケアでは対処しきれません。できるだけ早めに歯科医院を受診して、治療を受けるようにしてくださいね。

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