イオンの力で歯周病ケア!?次世代歯ブラシ「KISS YOU」を使ってみた!
歯ブラシからイオンが発生する??
KISS YOUには持ち手の中心付近に金属の板がついています。ここに触れながら歯磨きをすると金属が反応し、マイナスイオンが発生するのだとか。それがブラシの先まで伝わって、イオンの力で歯についた歯垢を剥がしてくれるそうです。マイナスイオンというと滝壺とかをイメージしますが、多分そんな感じ(?)なのだと予想。
歯ブラシが光る!かっちょいい!
ちなみにこの歯ブラシには、イオン発生のためにボタン電池が内蔵されています。電池の残量は、本体下部のボタンを押すことで確認できます。そう、ランプが光るのです。光るうちは使えます。正直、かっちょいいです。歯磨き自体は光らせる必要はないのですが、ムダに光らせてしまいそうです。なお、電池の寿命は1日15分の使用で約1年間とのこと。
「いや、イオンで歯垢を剥がしてくれるのに、1日15分も歯磨きさせる気かよ!」
……という言葉が喉元まで出かけましたがぐっとこらえました。だって、歯磨きは1回3分が目安と言われていますから、通常より長くすることになってしまいます。いや、でもこれは、「それだけ電池持ちがいいんだよ」ということを言っているんだと思います。
まぁ私の場合はムダに光らせちゃうと思うので、いずれにして1年持たない可能性が高いですが……。しかし、いくら電池が持つといっても、歯ブラシはブラシの先が広がってきたら交換が必要です。「じゃあ、電池がまだ持つのに、捨てなきゃいけないじゃん!」と思われるかもしれませんが、ご安心を。「KISS YOU」は本体からブラシが取り外せるので、ブラシがダメになったからといって本体ごと捨てる必要がありません。
メーカーは1ヶ月に1度、別売りのブラシと交換することを推奨しています。替えブラシは2本入りで300円程度。一般的な歯ブラシは1本150~200円ほどのものが多いので、大差はありませんね。本体自体も約400円と手に取りやすく、この価格で歯周病対策ができるのならむしろ安いように思えます。
ブラシの摩耗によってイオンの力が発揮されないのはもったいないので、ある程度の投資は必要かなと、合点がいくお値段です。
いつも通りに歯を磨いてみます!
「KISS YOU」はイオンの効果で歯垢を落とす効果が高いため、歯みがき粉をつけなくても十分きれいに磨けるということです。……が!いつもと同じように歯磨き粉をつけないのは比較としてどうかと思ったので、普段使っている、ごく一般的な歯みがき粉をつけて磨いてみることにしました。
磨き方にいきなり変化が……!!!
歯ブラシを握ったその時、自分の歯磨きのフォームがいつもと違っていることに気がつきました。金属板に触れることを意識すると、自然と手がペンを握るときの形になるのです。このように握ったほうが歯を丁寧に磨けるというのは聞いたことがありましたが、「KISS YOU」を握っただけで自動的にこのフォームに導かれたのには驚きました。
歯に当たる感触は普通の歯ブラシより優しめというか、ブラシの毛が極細なのでソフトタッチで磨けるなあ、といったところ。イオンが発生していると言われても、音や光を発するわけではない(ボタンを押せば光ります)ので、磨いている間にその違いを感じることは難しいかもしれません(ちなみに滝壺にいる感じも特にしませんでした)。前歯の裏、奥歯の側面までひと通り磨いたあとは、いよいよ口をすすぎます。
今までの歯みがきとはレベルが違う!
口をすすぐ時、歯と歯の隙間を水が通り抜けるような感覚を覚えました。
「もしや、これが滝壺の感覚……!?」
今までそこにあったものがなくなったような感じがして、それが歯と歯の間や、歯茎の間の隠れ歯垢であったのだと気づいたときには、これがマイナスイオンの力なのか!といささかショックを受けました。
今までの歯ブラシはなんだったのか。歯磨きがこんなに気持ちいわけがない!という衝撃の仕上がり。歯の表面もツルツルになり、目に見えないイオンの力を、目に見える形で証明させられる結果となりました。
微弱電流で痛みを感じることは?
歯の周りの汚れがきれいになり、その爽快感が長く続く「KISS YOU」の実力は確かなものですが、使う人によっては、歯や歯茎に痛みを感じることがあるかもしれません。
なぜなら、使っている最中の「KISS YOU」には微弱な電流が流れており、これによる効果で歯茎をマッサージしています(その微弱な電流で痛みを感じることはまったくありません)。唾液もよく分泌されるので、歯の健康には効果的なのですが、極細毛で歯茎の間をきれいにすることに慣れてない人にとっては、少し効果が強すぎるかも。
とはいえ、歯と歯茎の間を清潔に保つことは、歯の健康に必要不可欠なので、「KISS YOU」を使いながら、この感覚に慣れていくのもアリだと思います。付け替えのブラシにはいろいろな種類があるので、自分に合うタイプを探してみてはいかがでしょうか?
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【ライター紹介】 RIKA
Ha·no·ne編集部でもっとも歯に悩みを抱えるライター。小学生時代に上下の顎の噛み合わせが逆である「不正咬合」であることが判明したのを皮切りに、乳歯が生え替わる際に必要な永久歯が生えない「先天性欠損」や慢性的に冷たい物が歯にしみる「知覚過敏」など数々の困難を経験。2017年春には25歳にして永久歯を1本失った。そんな“口運”に見放された悲劇のヒロインとしての物語を「実録!インプラント女子」にてありのままに綴っている。予防歯科や矯正治療の重要性を世の中に発信したいという気持ちは、当然ながら“ノンフィクション”だ。
Twitter:香取さとり【文筆業】
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