歯磨き時、歯茎の流血を防ぐ!歯周病予防に欠かせない4つの食べ物
干しエビ(カルシウム)
歯周病になる原因は歯周病菌が増殖することですが、そもそも歯茎の下の骨が弱ることで、歯周病の進行を早めてしまっていることが根底にあります。そのため、歯を失わないために歯茎の下の骨を強化しなければなりません。歯茎の下の骨は、象牙質やエナメル質などでできている歯とは違い、腕や足と同じ骨です。
この骨を強化するには、カルシウムの摂取が欠かせません。カルシウムは一般的に牛乳から摂るものというイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、より効率よくカルシウムを摂取するならば「干しエビ」がおすすめ。干しエビはスープやサラダなど、どんな料理にでも合うので、積極的に取り入れてみるといいでしょう。
煮干し(たんぱく質)
カルシウムが必要だと言っても、カルシウムだけ摂れば良いかというと、決してそんなことはありません。なぜなら、カルシウムが骨となり歯槽根を強化しようとしても、骨になっただけだとカルシウムは骨として留まることができない状態であり、結局いくら摂取しても、骨として定着しないためです。
これを改善するのが、タンパク質です。タンパク質は骨になったカルシウムの上にネット状の受け皿のようになり、カルシウムが骨として定着するまでサポートしてくれます。
つまりカルシウムはタンパク質あってのものなのです。タンパク質は納豆や豆腐などの大豆製品から摂ることができますが、もっとも効率よく摂取するならば、煮干しがおすすめ。小腹がすいたときや口さみしいときに煮干しをかじるのが実は一番効率的なんです。
豚レバー(鉄分)
カルシウムと一緒に摂取したいもう一つの食べ物が、鉄分を多く含む食べ物です。実は鉄分が不足すると、男性も女性も貧血気味になります。この貧血の状態は骨粗しょう症と大きな関係があるのではと言われており、実際に骨粗しょう症患者の中には、慢性的な貧血を持っているという人が多いそうです。
骨粗しょう症は、骨がスカスカになってしまう病気です。特に女性に多く、骨粗しょう症になることで歯周病の進行は急激に速度を早めます。そのため、鉄分を摂取して貧血を予防するということは、間接的に歯周病予防にも繋がっているのです。
そんな鉄分を多く含むオススメの食べ物は豚レバー。レバー類は独特な風味が特長なので、好き嫌いが別れてしまうかもしれませんが、甘辛煮などにして食べるとクセもなくなり、美味しくいただくことができるでしょう。
ほうれん草(ビタミンK)
ビタミンKは、タンパク質と協力して、骨にカルシウムを定着させてくれる栄養素で、カルシウムが尿として外に排出されてしまうのを防ぐという働きがあります。また、ビタミンKは、タンパク質の一種である「オステオカルシン」という物質を活性化させます。
オステオカルシンという成分は、「骨芽細胞」という新しい骨を作る成分で細胞内に含まれています。オステオカルシンの働きが活発化することで効果的に骨を生成。骨の母のような役割を果たす成分です。
そんなオステオカルシンを活性化させるビタミンKは、ほうれん草にたっぷりと含まれています。ほうれん草ならば、おひたしにするのも良いですし、他の野菜と一緒に野菜炒めでも十分に美味しくいただけるのでおすすめです。
バランスの良い食生活を心掛けて骨と歯茎を強くしましょう!
今回は、歯周病予防に欠かすことのできない4つの栄養素をご紹介しました。お話ししてきたように、歯周病を改善するには骨を強化することが大切。骨の強化には色々な栄養素を摂取するためにバランスが取れた食生活を送る必要があります。
しかし、これらの栄養素を一気に摂取することは困難です。そのため、サプリメントなどをうまく活用して、効率よく栄養が摂っていく必要があります。歯茎の出血で困っているという人は、ぜひ今回ご紹介した食べ物を意識して食べてみるといいでしょう。