治療前に知っておきたい!歯周病治療の流れとは?

2017.05.05 healthよもぎ

歯周病治療の流れ【初期検査~スケーリング】

1.検査

検査

歯周病治療は歯茎の精密検査から始まります。歯と歯茎の間の「歯周ポケット」と呼ばれる溝の深さがどの程度なのかを調べます。健康的な人の歯周ポケットの深さは3mm以内。それよりも深くなっている場合、歯周病の症状が進行していることになります。その後、口の中の写真撮影、レントゲン写真撮影などをして、歯医者さんは具体的な治療計画を立てます。

2.治療計画の説明

カウンセリング

次の受診のときには、歯医者さんが患者さんの歯周病の進行状態を見て、それにあった治療計画を説明してくれます。このとき、歯周病が重篤化している場合は、外科的な手術が必要になることもあります。

3.ブラッシング指導

女性歯科医師

治療計画を説明してもらった後は、ブラッシング指導が行われるのが一般的です。歯周病になってしまった原因のほとんどは、ブラッシングが不十分だったから。ブラッシング指導では、そうならないようにする歯ブラシの持ちから方からブラシの動かし方、歯周ポケットのお掃除方法など、基本的なブラッシング方法を学べます。

4.スケーリング&歯周ポケットの検査

治療中の女性

治療計画説明、ブラッシング指導と一緒に行われるのが、「スケーリング」です。みなさんも、歯医者さんに行って治療の前に歯垢や歯石などの歯の汚れを取られたことがあるのではないでしょうか? あれがスケーリングです。「スケーラー」という道具を使い、歯の表面に付着している歯垢や歯石を取り除きます。

歯磨きが不十分な人の場合は、歯垢が唾液に含まれるミネラルによって固まり、歯石になってしまっているので取り除くのに時間がかかりますし、がりがりと引っ掻くように歯から剥がしていくので、血が出てしまうこともあります。

歯周病が軽傷ならば、スケーリングまでで治療が終わることもあり、治療後の経過を見るために、もう一度検査をして歯茎の状態を確認します。

歯周病治療【ルートプレーニング~最終検査】

歯科治療

ルートプレーニング

歯周病の症状がそれほど進行していなかったら、スケーリングまでで歯周病治療が終わることもあります。しかし、歯周病中期~末期の症状が出ていると、歯周ポケットが深くなり、スケーリングだけでは歯周ポケット内の歯石を落とすことができないので、「ルートプレーニング」という処置を行うことになります。

ルートプレーニングは「キュレット」という道具を歯周ポケット内に入れて、深くで歯周病を悪化させている根源の歯石を取り除きます。歯周病の進行度が中度の人の場合、ここで治療が終わり、再度検査を受け、治療後の治りを確かめます。

外科治療

スケーリングやルートプレーニングで歯周病が十分に改善しない場合、外科治療(フラップ手術)が必要になることもあります。フラップ手術は、歯茎を切開して開き、肉眼で確認できる状態にして、徹底的に洗浄した後、縫い合わせるという手術です。歯石は取り除けるので、歯周病を食い止めることができますが、一度破壊された歯周組織が再生するわけではないので、歯茎が下がるのは避けられません。

治療後の通院

フラップ手術後は完治までの間、歯磨きができないので、雑菌が入らないように洗浄をしに歯医者さんに足を運び、1週間前後で抜歯ができます。その後2~3週間、手術の治り具合を確認しながら徐々に歯磨きを開始し、歯磨きができるようになったら完了です

歯周病は気づかないうちに進行してるかも……

口元を見る女性

歯周病は初期の自覚症状がほとんどない特徴を持っている病気です。そのせいで、自分が歯周病になっていることに気づかないという人も多く、気づいたら中度の症状が出ていて本格的な治療が必要になることも少なくありません。もしかしたら、あなたも歯周病になっているかも……自分の歯茎が下がり、歯がグラグラしていないか確認してみてください。もし、少しでも歯周病かも知れないと思ったら、早めに歯医者さんに相談しましょう!

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