歯医者が怖い人へおすすめする「痛くない治療法」

2017.07.06 healthReiko Okabe

無痛治療と一般的な治療の違いは?

治療中の少女

虫歯治療の際の痛みがトラウマになり、歯科医院が苦手になってしまった人は、無痛治療に取り組んでいる歯科医院での受診がおすすめです。無痛治療とは、麻酔や治療方法など、一般的な歯科治療よりもストレスを感じにくくした治療法です。無痛治療には以下の3つの治療法を用います。

細い注射針を使う

無痛治療を行っている歯科医院では、一般的なものより針の細い注射器を使って麻酔を行います。一般的な歯科医院で使われる麻酔の注射針の太さは0.4mm~0.3mmなのに対して、無痛治療に使われる針の太さは0.28mmと非常に細くなっています。細い注射針は肌に刺さった際に痛みを感じにくいだけでなく、視覚的にも刺されている気持ちを和らげる効果がります。

電動式麻酔注射器

無痛治療を行っている歯科医院のなかには、電動式麻酔注射器を採用している場合があります。電動式麻酔注射器はコンピュータ制御によって注射時の加圧を調整。一定の速度で注射できるため、手動で注射するよりも痛みを感じにくいスピードに保つことができます。0.2mmという非常に細い針と合わせて、一般的な注射器よりも痛みを軽減できます。

Er.YAGレーザー

虫歯治療で歯を削るときの痛みや振動だけではなく、「キーン」という作動音が苦手で治療を受けられない人は、「Er.YAGレーザー」を導入している歯科医院での治療をおすすめします。

Er.YAGレーザーは医療用レーザーの一種で、歯科治療用のレーザーとして歯を削ることが認可されています。Er.YAGレーザーを患部にあてることで歯に含まれる水分が蒸発し、虫歯部分を分解することできます。虫歯以外の部分を傷つける心配が少なく、麻酔をせずに治療が行えるほど痛みが少ない治療法です。静穏性も高いので不快な音に悩まされることもありません。

痛みや恐怖感を和らげる2つの方法

治療中の女性

あらかじめ相談しておく

歯の治療に痛みや恐怖感を感じているなら、あらかじめ担当の意思に痛みが苦手なことを相談しておくことも大切です。相談内容に合わせて、なるべく痛みがでないように慎重に治療を行ってくれます。治療内容についても納得いくまで質問をすれば、少しでも不安を解消することができます。どうしても痛みに耐えられないときに歯科医師に知らせるジェスチャーなどを決めておくと、より安心できるでしょう。

歯石の除去など軽い治療から入る

親知らずが虫歯に侵されている場合など、来院してから早い段階で抜歯しなければならないことがあります。親知らずはとても大きな歯で、抜歯をするときに数本の麻酔が必要なケースがほとんどです。親知らずの生え方によっては治療に時間がかかり、精神的な負担になってしまいます。

そこで、親知らずの抜歯前に軽い治療を受けて慣れておくことも大切です。先に歯石の除去などを行い口腔内をきれいにすることで、親知らずを抜いた傷跡から細菌が入ることを防げます。スケーラーを使いガリガリと削って歯石を除去するので、歯石が溜まっている人は痛みますが、比較的痛みは少ないです。

無痛治療を行っている歯科医院を探してみましょう

無痛治療を行っている歯科医院は増えていますが、地方では簡単に見つけられない場合があります。都市部では無痛治療の設備が整ってた歯科医院も多いため、歯科治療に不安のある人は積極的に利用しましょう。大切なのは、歯医者が苦手だからと虫歯や親知らずを放置しないことです。症状が悪化すれば強い痛みを伴う治療が必要になり、本末転倒です。なるべく早めに歯科医師に相談し、痛みの少ない治療を受けましょう。

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