虫歯でこんな症状には要注意! 痛みがひどいときの対処法とは

2017.07.11 health渡辺蘭

こんな症状が出たら要注意! 気を付けたい6つの症状

頬を抑える女性

虫歯が進行すると、ズキズキとした痛み以外にも色々な症状が現れます。ここでご紹介する6つの症状が出ている方は、なるべく早めに歯科医院を受診するようにしましょう。

1.冷たいもの・熱いものがしみる
冷たいものや熱いものがしみる状態は、進行した虫歯によくある症状です。これは虫歯菌の出す酸が歯のエナメル質を溶かすことにより起こります。エナメル質の下にある象牙質が露出してしまい、「熱い」「冷たい」といった刺激を神経が感じ取れる状態になること
あまりに痛みが強いようなら、最悪の場合、神経を取り除かなければならない可能性があります。

2.食べ物を噛むと痛む

食べ物を咀嚼すると歯が痛む場合は、なるべく早めの治療をおすすめします。痛みをごまかすために歯の片側だけで噛み続けていると、顎の関節に痛みが現れる可能性があるからです。この症状が悪化すると、顎関節症を引き起こすことも。顎関節症になると口をうまく開閉できなくなることもあるため、要注意です。

3.穴が開いている・歯が割れている

歯に穴が開いていたり、歯が割れたりする症状があるなら、気づかないうちに歯の内部で虫歯がかなり進行している可能性があります。症状がひどくなると、歯の根元まで割れる「歯根破折(しこんはせつ)」という状態に進行してしまうことも。歯根破折が起きると歯を失うことにもなりかねないので、異変に気が付いた時点ですぐに治療を受けましょう。

4.痛みを感じなくなった

今まで痛みのあった虫歯が、急に痛くなくなったときも油断してはいけません。痛みが消えると安心して放置してしまいがちですが、虫歯菌に感染した神経が死んで、痛みを感じられなくなった可能性があります。この状態は「歯髄壊死(しずいえし)」といい、歯を失う原因にもなります。

5.発熱・嘔吐

重度の虫歯になると、発熱の症状が現れることがあります。虫歯が神経まで達し、痛みが長い間続くことが原因です。さらに放置し続けると、嘔吐してしまうことも。嘔吐した場合はかなり危険な状態に達しているかもしれません。副鼻腔炎や髄膜炎などを発症している可能性もあるため、すぐに歯科医院を受診しましょう。

痛みが強い場合の応急処置

歯科医院で治療を受けるまでの間、歯の痛みに耐えられない場合は、とりあえずの応急処置で痛みをしのぎましょう。ただし、ここでご紹介する方法はあくまでも応急処置でしかありません。痛みが和らいだからといって再び放置するのは危険ですので、きちんと歯科医院で治療してもらいましょう。

1.正露丸を詰める

我慢できないほど歯が痛むのに、タイミングが悪くてすぐには歯科医院に足を運ぶことができないときもありますよね。そんなときには、正露丸を歯に詰めるという方法があります。正露丸の主成分が一時的に歯の痛みを鎮めてくれるため、歯科医院を受診するまでの応急処置として効果的です。

2.ロキソニンSを服用する

ロキソニンSは歯科医院で用いられている鎮痛剤とほとんど同じ成分が配合されているので、効果的に虫歯の痛みを和らげることができます。ただし、ロキソニンSは15歳未満の方や妊娠中の方の服用は禁止されており、胃の痛みや吐き気などの副作用を引き起こすこともあるため、用法・用量を守って正しく服用しましょう。

3.虫歯のある位置を冷やす

薬に頼らず歯の痛みを抑えるには、頬に冷却シートを貼ったり、冷水や氷を口に含んだりして虫歯のある位置を冷やしましょう。虫歯が悪化すると、炎症によって歯の内部の血液量が多くなります。すると神経が圧迫されて、痛みが強まるのです。患部を冷やすことで、血流を鈍らせ、一時的に痛みを和らげることができます。

歯を失う前に治療をしましょう

虫歯の進行をいつまでも放置していると、最悪の場合、抜歯をしなくてはならなくなり、歯を失ってしまうこともありえます。定期的に歯科医院で診てもらい、症状が悪化する前に虫歯の早期発見に努めることが最善策ですが、忙しくて歯科医院に足を運ぶ時間がとれないという方もいるでしょう。虫歯の発見が遅れて我慢できないほどの痛みが出てきてしまったら、今回ご紹介した方法でひとまず応急処置をして、すぐにでも歯科医院を受診するようにしましょう。

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