歯にヒビが入ったら即歯医者へ!早期治療が大切なのはなぜ?

2017.04.16 healthYUKI

なぜ早期治療が必要なの?

なぜ?

歯のヒビは致命傷です……と言っても、具体的にどのような影響があるか分からず、結局のんきに構えてしまいがちですよね。そこで早期治療が必要な理由を解説していきます。

虫歯になるリスクが高まる

虫歯は本来、虫歯菌の代謝物である酸により、表面のエナメル質が溶けて起こりますが、歯にヒビが入ると、表面に虫歯がなくてもヒビが入っている部分から内部に虫歯菌が侵入し、虫歯になるリスクが高くなります。歯の内部には神経があり、酸により神経が傷つけられてしまうと、治療ができたとしても歯の神経を抜かなければなりません。

治療する手段がほとんどない

小さなヒビの場合はプラスチックや樹脂などで塞ぐこともできますが、大きなヒビができていると、治療の手段がほとんどないので抜歯をしなければならない事態になり、インプラント治療や入れ歯などを入れる必要もあります。

象牙質と歯の根元のヒビは致命傷

歯は「エナメル質」という硬い細胞に覆われていますが、その内部にある象牙質までヒビが入ってしまうと、神経が炎症を起こして痛みが出ることがあるので、神経を抜かなければならなくなることがあります。また、象牙質を通り越し、歯の根元にまでヒビが入っていると最悪の場合、抜歯になることもあるので注意が必要です。

歯にヒビが入るとこんな症状が現れる

メガネの女性

歯にヒビが入っていても、肉眼では確認できないこともあります。そんなときには、どのような症状が出ているかによって見分けて、受診をすることが大切です。次のような症状が出ていたら、歯にヒビが入っている可能性があるので注意深く観察してみましょう。

知覚過敏になった

今まで冷たいものや熱いものが歯にしみたことはないのに、ある日突然しみるようになる「知覚過敏」の症状は、歯のヒビが原因で起こることがあります。これは飲み物や食べ物の刺激を神経や象牙質が感じ取ってしまうことで起こります。

噛むと痛みが走る

神経まで届くほどのヒビが入っていると、食べ物を噛んだときの刺激が神経に伝わり、激痛が走ります。また、硬い食べ物を食べると、さらにヒビが悪化してしまう可能性もあるので、痛むときにはなるべく柔らかいものを食べるようにしましょう。

歯茎が腫れる

ヒビが深く歯の根元にヒビが入る「歯根破折」が起こっていると、口内の雑菌がヒビ割れた部分から歯茎にまで達し、歯茎が炎症を起こし腫れてしまうこともあります。また、歯根破壊折が起きていると、食べ物を噛んだ瞬間に歯に激痛が走るので、分かりやすいかもしれません。

歯は神経を抜くと「枯れ木」のようにもろくなります。

荒れ地

虫歯を放置して神経を抜く結果になってしまった歯は「無髄歯(むずいし)」と呼ばれ、血液が通っていない状態になってしまいます。永久歯は本来、生えてから一生使うものですが、神経を抜いてしまった歯は、寿命が一気に短くなり、5~10年ほどになるほどもろくなってしまうのです。もちろん、もろくなった歯は強い力にも弱いので、歯にヒビが入ってしまうリスクが高くなります。そのため、虫歯を放置して神経を抜く結果にならないようにすることも、歯のヒビを回避することに繋がります。

ヒビは歯の致命傷になりやすいので早めの受診を!

歯の模型

人間の身体の中で最も硬いと言われている歯ですが、案外簡単にヒビが入ってしまいます。ヒビの原因はさまざまで、事故や転倒などで口元を強く打ち付けてしまったり、歯ぎしりを長期間続けてしまったりすることで起こります。また、飴をかじっただけでもヒビが入ってしまう人もいます。そして、一度ヒビの入った歯を治す方法は現在明確な治療法がなく、抜歯のリスクがとても高くなるので、ヒビに気付いたら放置することなく、速やかに歯科医院を受診しましょう。

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