歯ぐきにできる口内炎は病気のサイン?考えられる病気について

2017.07.24 health渡辺蘭

アフタ性口内炎

◆症状
歯ぐきにできる口内炎の中で、もっとも多いのは“アフタ性口内炎”です。アフタ性口内炎の症状は、白や黄色の膜で口内炎の表面が覆われていて、口内炎自体は赤くなっています。歯ぐきの粘膜と口内炎の境がハッキリとしている特徴があり、食べ物や飲み物などがしみるという症状が出ます。

◆原因
原因はさまざまですが、ビタミン不足や外傷と言われています。ビタミン不足の場合は、ビタミンB12が不足することで発症しやすい状態になります。外傷は、ゴシゴシと力を入れて歯を磨いているうちに歯ぐきを傷つけてしまったり、転倒して歯ぐきに傷がついてしまったりすることで起こります。

その他にも、免疫力の低下、栄養不足、ストレス、などさまざまな原因が挙げられますので、再発させないためにも、何が原因で口内炎ができているのかを明確にする必要があります。

◆治療方法
アフタ性口内炎は、基本的に自然治癒で治りますが、腫れて痛みがあるという人は、ステロイド軟膏を患部に塗ることで腫れや痛みを抑えることができます。ただし、アフタ性口内炎はとても再発しやすいので、根本的な原因を見つけることが重要です。市販薬もありますが、口腔外科で診てもらうことをおすすめします。

ヘルペス性口内炎

◆症状
ヘルペス性口内炎も歯ぐきにできやすい口内炎で、水ぶくれのような口内炎ができます。その他にも、発熱や食欲低下、倦怠感などのさまざまな症状が現れます。

◆原因
ヘルペス性ウイルスは、単純性ヘルペスウイルスが原因です。このウイルスは一度発症しても、身体に残って完全に取り除くことはできないので、疲れているときやストレスが溜まっているときなど、免疫力が低下するタイミングと同時に活動が活発になり、症状が現れることがあります。そのため、普段の生活習慣がとても重要です。なるべく規則正しい生活習慣を心がけ、免疫力を下げないようにしましょう。

ちなみに、子どもは大人よりも免疫力が低いので発症しやすく、とくに生後6ヶ月~3歳のうちにはその頻度が高いと言われています。

◆治療方法
ヘルペス性口内炎には、残念ながらすぐに完治させる薬がなく、症状を抑えることを目的とした治療をします。主に、アシロクロビルやファシロクロビルという抗ウイルス薬を用いて症状を抑制して、その後、再発を防止するために、生活習慣を整えるという方法で治療を行います。

内歯瘻(ないしろう)

今回ご紹介する病気の中で、もっとも気をつけなければならないのは、内歯瘻(ないしろう)です。フィステルや瘻孔“ろうこう”とも呼ばれることがあります。

◆症状
歯の下の歯ぐきにニキビのようなポチッとしたものができ、放置しているとそこから白い液体のようなものが滲み出てきます。しかし、内歯瘻自体に痛みを感じることはないので、放置してしまう人も多いです。

◆原因
内歯瘻から滲み出てくる白い液体は膿。つまり内歯瘻は歯ぐきに溜まった膿を排出するための穴で、虫歯を放置して歯の根元まで達し膿んでいたり、歯が外傷を負って根元が化膿したりすることで内部に膿が溜まった状態になるとで現れます。

◆治療方法
虫歯により内歯瘻が発生している場合は、すでに虫歯が歯の内部に進行してしまっているので、根管治療を行う必要があります。根管治療は歯の内部の血管や神経などが集まっている“根管”という部分に対して行われる治療で、感染している部分を取り除き、内部を殺菌し薬剤を詰めて蓋をし、その上に人工歯でできた被せ物を装着して歯の機能を取り戻す治療です。

歯の根元の炎症や化膿が治まるので、フィステルもなくなります。しかし、歯の神経は取り除いてしまうので、虫歯になっていても痛みを感じることはなく、処置が遅れることがあります。

口内炎だと甘くみていると危険です!

今回は、一般的なアフタ性口内炎、ヘルペス性口内炎、内歯瘻の3つの病気をご紹介しましたが、これらの症状をパッと見ただけで見分けることは素人にはとても難しいです。そのため、少しでもおかしいなと感じたときには、なるべく早めにかかりつけの医師に相談してみてください。

あわせて読みたい

レコメンド

関連記事