「下がった歯ぐきを元に戻したい!」という方にオススメのヒアルロン酸療法

2017.07.28 health渡辺蘭

どうして歯周病になると歯ぐきが下がるの?

肩をすくめる女性

なぜ歯周病になると歯ぐきが下がってしまうのでしょうか? その原因は、歯ぐきの下にあって歯を支えてくれている「歯槽骨(しそうこつ)」部分が溶けてしまうことにあります。

歯周病菌が進行するとともに、この歯槽骨が溶けて少なくなるため、歯槽骨を覆っている歯ぐきも一緒に下がってしまうのです。

歯ぐきが下がると歯の根元が見えてしまい、根元だけが「すきっ歯」のような状態になるので審美性が失われてしまいます。また、そのまま放置し続けることで歯の根元が完全に露出し、最終的に抜け落ちてしまう危険性もあります。

歯ぐきを元に戻す救世主! “ヒアルロン酸療法”とは?

そこで登場するのがヒアルロン酸療法です。ヒアルロン酸療法は、歯周病により下がってしまった歯ぐきにヒアルロン酸を注射することで、ふっくらとした弾力を取り戻してくれます。

エイジングケアとして、ほうれい線やシワを消す場合にもヒアルロン酸を注射することがありますが、そのときに使用されるものと同じです。

ヒアルロン酸はジェル状になっているので、歯ぐきがナチュラルに膨らみ、美しい歯ぐきを取り戻すことができます。

ヒアルロン酸療法メリット

ヒアルロン酸療法にはたくさんのメリットがあります。こちらで詳しく解説します。

メリット1:治療時間が短い!

ヒアルロン酸療法はとても簡単です。ヒアルロン酸を打つ前に麻酔をかけて、麻酔が効いたらヒアルロン酸を注入するだけ。つまり、一度の治療にかかる時間が短くなります。目安として20~30分程度で治療が終わります。

メリット2:痛みはほとんどない!

麻酔をかけてからヒアルロン酸を注入するので、痛みはほとんどありません。しかし、歯科用の麻酔が苦手な方は、ヒアルロン酸を注射する前の麻酔が痛いと感じるケースはあります。

メリット3:安全性が高い!

ヒアルロン酸は元々体内に存在する成分の一つ。つまり安全性が高いのでアレルギー反応が現れる可能性は低いでしょう。また、処置後に歯ぐきが腫れたり赤くなったりするなどの症状が現れる心配も少なくて済みます。安心して治療を受けられます。

ヒアルロン酸療法のデメリット

そんなメリットの多いヒアルロン酸療法ですが、当然ながらデメリットも存在します。事前にデメリットを把握してから診療に臨みましょう。

デメリット1:歯ぐきに炎症がある場合はNG

歯ぐきに炎症が生じている場合、ヒアルロン酸を注射することはできません。そのため、まずは炎症の治療を行う必要があります。

デメリット2:3週間おき・数回継続する必要がある

ヒアルロン酸療法は継続して行う必要があります。一度の注入では大きな改善が期待しにくいので、3週間おきに数回にわたりヒアルロン酸を注入します。

デメリット3:効果は永久ではない

ヒアルロン酸療法の効果は永久には続きません。ヒアルロン酸は元々体内にある成分なので注射をしても身体が吸収してしまい、一定の期間が経つと元に戻ってしまいます。また効果には個人差があります。吸収が早い方は注射をして数週間で身体が吸収してしまい、ハリや弾力が出にくいこともあります。

デメリット4:治療費がかかる

ヒアルロン酸療法は保険適用ではなく自費治療です。そのため治療費が高額になりがち。治療にかかる費用は歯科医院ごとに異なりますが、1回の治療に5万円前後はかかることを想定しておきましょう。

ブラック・トライアングルで悩んでいる方にこそオススメ!

ヒアルロン酸療法は、ブラック・トライアングルで歯の美しさが損なわれた方にピッタリです。安全性も比較的高く、美しい歯ぐきを手に入ることが期待できます。まずはかかりつけの歯科医師に相談してみましょう!

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