え、歯茎に変な出っ張り?!…骨隆起の原因・予防法は?
歯ぎしりや食いしばりが影響している?
骨隆起の原因は?
骨隆起の原因は詳しく分かっていないが一説によると……
歯茎にコブのような突起物ができてしまう骨隆起の全容は、ほとんどがまだ謎に包まれていて、何が原因でコブができてしまうのか、明確には分かっていないそうです。でも、一説によると、歯ぎしりや食いしばりなどの影響が大きいのではないかと言われています。
歯ぎしりや食いしばりは、とても強い力が歯茎にかかることで知られていますが、その力の悪影響から、歯茎の骨を守るために、上下の歯茎の骨が接触する部分が過剰発達をしてできたものだと言われています。つまり、根本的な原因は、歯ぎしりや食いしばりの可能性が高いんです。
骨隆起は取った方がいいの?
気になるのは、骨隆起があることで、カラダにどのような影響が現れるかですよね……でも、ただ骨が異常発達して出っ張っているだけなので、カラダには特に異常は現れないんです。ただし! あまりにも大きな骨隆起は、発音を不明瞭にし、義歯を入れたときに、義歯と骨隆起が擦れてしまい、傷がつきやすくなります。また、擦れることで口内炎ができやすくなるなど、さまざまな影響を及ぼしてしまうこともあります。
気になったら歯医者さんへ相談しましょう
骨隆起の特徴と対処法
硬い出っ張りがある
腫瘍などが歯茎にできていても、ぱっと見で骨隆起か見分けるのは難しいですが、腫瘍の場合は柔らかいのが特徴です。逆に骨隆起は、表面は粘膜ですが、中身は骨なので触ると硬いという特徴があります。手を洗い、出っ張りを軽く押してみましょう。
出っ張りが大きくなる
骨隆起は、はじめはちっちゃなできもののようです。でも、時間が経つにつれて徐々に大きくなり、ある一定の大きさになったら止まるか、少しずつ大きくなるかのどちらかで、自然に小さくなることはありません。
触っても痛くない
口内に腫瘍ができていると、中で炎症が起きているので触ると痛いですが、骨隆起は炎症が起きているわけではないので、痛みはありません。でも、硬い食べ物を食べたりすると、強い力が骨隆起部分に集中してしまうこともあり、痛みが出ることもあります。
骨隆起ができないようにするには?
歯茎の骨にかかる力を軽減することで、骨隆起を予防することができます。歯ぎしりや食いしばりは、歯医者さんでマウスピースを作り、寝る前に装着することで歯茎にかかる力を軽減できます。マウスピースは樹脂でできていて、歯ぎしりや食いしばりなどの強い力から、歯茎の骨を守ります。気になる方は、まずは歯医者さんに相談してみましょう。
骨隆起は大事に至らないうちに早めに解消しましょう
骨隆起を取るには外科的な治療が必要
特に大きな害にはなりませんが、大きくなり過ぎたら取るという選択肢も出てきます。骨隆起は、比較的簡単な手術で取り除くことができます。手術は、局所麻酔で行われます。
切除方法は、患部を切開し「ピエゾサージェリー」や「骨ノミ」などの特殊な道具を使い、出っ張っている骨を切断し、切開した場所を縫合して終了です。約30分前後の治療で、術後は比較的痛みや腫れなどは少ないと言われています。
治療費には保険が適応されるので、3割負担で2,000~3,000円前後です。また、一度発症してから再発することは少ないと言われています。
歯ぎしりには骨を変形させるほどの威力があるかも……
骨隆起は、はじめは小さなできもののようですが、徐々に大きくなります。大きな病気ではありませんが、様子を見て何らかの実害があるよならば取ってしまった方がよいかもしれません。また、根本的な原因は、歯ぎしりや食いしばりにある可能性があるので、ストレスや疲れを癒し、質のいい睡眠を取ることも大切です。みなさんも、大きくなる前に歯ぎしりや食いしばりを改善しましょう。