かかりつけの歯科医院をつくるメリットとは?
かかりつけの歯科医院をつくるメリット
1.口腔内の小さな変化に気づいてもらえる
かかりつけの歯科医院では、担当医と長期的にお付き合いすることになり、定期的に口腔内を同じ歯科医師にみてもらうため、口腔内の小さな変化に気づいてもらうことができます。口腔内環境は体の健康状態によっても変化するため、変化に気づいてもらうことにより適切な処置をしてもらうことができるようになります。
2.早期発見・早期治療ができる
長くお付き合いのある歯科医師は、患者さんの治療経過や症状などをしっかりと把握しているので、虫歯や歯周病などの症状が現れていることにいち早く気づき、早期発見・早期治療を行えます。
3.気軽に相談できる
かかりつけの歯科医院では、患者さんの全身の健康状態を把握できるように日ごろから病歴やアレルギーなどの情報を管理しています。そのため、口腔内のトラブルに関する悩みなどを気軽に相談でき、的確に応じてもらうことができます。
4.顎の成長もチェックしてもらえる
子どものころからかかりつけの歯科医院があることには、特に大きなメリットがあります。それは、歯だけではなく顎の成長もチェックしてもらえるということです。顎の成長には個人差がありますが、子どものころから大人になるまで成長を続け、その間、歯並びなどの影響を受けます。歯並びが乱れていて、噛み合わせが悪い状態の場合は、顎の骨が歪み、大人になるにつれて硬くなってしまうので、将来的に外科的な手術が必要になることもあります。
しかし、かかりつけの歯科医院を受診していれば、歯並びにより顎にどのような影響が出ているのかを的確に把握してもらえます。症状が悪化する前に歯列矯正ができる歯科医院(矯正専門の医院)を紹介してもらえます。
かかりつけの歯科医院を選ぶ4つのポイント
1.自宅から近い
かかりつけの歯科医院を決める際にもっとも重要なのは、自宅から近い医院を選ぶことです。自宅から遠い歯科医院をかかりつけにしてしまうと通うことが億劫になり、定期的に受診しなくなってしまう可能性があります。
また、歯が急に痛みだすなど、緊急時にこそかかりつけの歯科医院を受診したいものですが、かかりつけの医院が自宅から遠ければ、仕方なく近所にある他の歯科医院を受診するという結果になります。これでは本末転倒です。なるべく自宅から近い歯科医院をかかりつけにしましょう。
2.予約すれば待つことがない
歯科医院によっては、予約をしているにもかかわらず、何十分も患者さんを待たせてしまうことがあります。予約をしているのに待たされてしまうと、自分のスケジュールが乱れてしまうため、腕が良くて自宅から近い歯科医院であっても他の歯科医院を受診するしかなくなってしまうことがあります。かかりつけの歯科医院を決める際は、予約すれば待つことのない歯科医院を選びましょう。
3.治療にある程度の時間をかけてくれる
歯科医院の治療時間は千差万別です。1人の患者に長い時間を費やして治療を行う歯科医師もいれば、まるで流れ作業のように短時間で治療を終えてしまう先生もいます。治療時間で歯科医師の技術力が決まるわけではありませんが、あまりにも短時間で治療を終えてしまう場合は、多少雑になることもあるでしょう。ある程度は治療に時間をかけてくれる歯科医院を選びましょう。
4.担当医制の歯科医院
現在多くの歯科医院で担当医制の診療を行っていますが、なかには担当医制ではない歯科医院もあります。この場合、かかりつけの歯科医院にしたとしても、治療を行う先生が毎回異なるので治療を受けるたびに一から関係を築かなくてはなりません。
歯科医院の中には、あえて担当医制を採り入れないという歯科医院もあります。その代わりに複数の医師が1人の患者の状態を把握しているため、一概に良くないというわけではありませんが、毎回医師が異なるのは治療を不安に感じてしまう原因になるでしょう。
かかりつけの歯科医院をつくりましょう
このようにかかりつけの歯科医院をつくることで、歯科医師が患者さんの状態を把握しやすくなり、的確な治療を受けられるようになります。また、長くお付き合いをしている医師なら気軽に相談ができて、治療にも安心感を持つことができますよ。ぜひ皆さんも今回ご紹介したポイントを踏まえて、かかりつけの歯科医院を見つけてみましょう。