歯並びと口元の関係性!乱れた歯並びは口元をたるませる

2017.08.19 health渡辺蘭

歯並びが原因で口元がたるむ?

ユニットに座る女性

歯並びの乱れによる口元のたるみには、噛み合わせが大きく関係しています。歯並びが整っていると上下の歯がしっかりと噛み合い、左右のバランスがよい状態で咀嚼(そしゃく)ができます。

しかし、歯並びが乱れている場合、均等な力で咀嚼することができません。このような状態が長く続くと、最終的に顎の筋肉にまで悪影響を与え、関節が変形してしまうことも。そのまま放置し続けると、やがて口元が歪みます。口元の表情筋を正しく動かせなくなり、筋肉量が落ちることで口元にたるみが生じてしまうのです。

口元がたるむ前に!乱れた歯並びを治す方法

口元のたるみに歯列矯正が有効

口元のたるみの根本的な原因である、歯並びの乱れを改善するためには、歯列矯正が有効です。歯列矯正は専用の器具を装着して、歯を正しい位置に移動させる治療法です。

歯列矯正によって歯並びが整うと、均等なバランスで食べ物を咀嚼することができます。口元の表情筋も動きやすくなるので、口角がキュッと上がった魅力的な笑顔をキープできるようになるでしょう。

歯列矯正の種類と費用について

歯列矯正は大きく3種類に分けることができます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

・表側矯正
もっとも一般的な矯正方法です。歯の表面にブラケットと呼ばれる金属製の矯正装置を装着し、歯を正しい位置に移動させていきます。丈夫で費用を抑えることができますが、金属製のブラケットが目立ってしまうデメリットがあります。

費用:80~100万円

・リンガルブラケット
リンガルブラケットは歯の裏側に矯正装置を装着する治療法です。表側矯正に比べて目立ちにくいので、見た目が気になる人におすすめ。一方で、舌に矯正器具が当たることで人によっては気になる可能性もあります。費用は表側矯正に比べると高額です。

費用:120万円前後

・マウスピース矯正
歯科医院で専用のマウスピースを作成し、決められた時間、装着することで少しずつ歯を動かしていく治療法です。食事や歯磨きのときには取り外すことができ、歯列矯正の中でも手軽です。ある程度、歯が移動したら、再度マウスピースの型取りをして作り直さないといけないので、その度に通院する必要があります。また、大幅に歯を移動させなければならない歯並びには向いておらず、軽度の凸凹を治したい場合に適した治療法です。

費用:30~100万円

歯列矯正の注意点

・後戻りすることもある
後戻りとは、歯列矯正によって歯並びが改善したにも関わらず、再び乱れてしまうという現象です。通常、後戻りが起こらないように、歯の移動が完了したあと取り外しのできる保定装置(リテーナー)で歯並びを固定させますが、日常的な姿勢や癖などが影響して元の状態に戻ってしまうことがあります。舌で歯を押し出してしまう癖がある場合は、長期間使用できるリテーナーを装着して後戻りを防ぎます。

・虫歯のリスクが高まる
取り外せない矯正装置を装着する場合、食べ物が挟まりやすくなったり、歯が磨きづらくなったりして虫歯にかかるリスクが高まります。矯正治療を行っている間は、毎食後の歯磨きを欠かさないようにし、普段よりもお口のケアに気を付けるようにしましょう。

・治療期間が延びることがある
表側矯正やリンガルブラケットを使用した場合の治療期間は平均1~2年とされていますが、元の歯並びの状態によっては、それ以上に時間がかかることがあります。マウスピース矯正の場合も治療に平均1~2年程度かかりますが、取り外せるからといって一定時間の装着を怠っていると、予定通りに歯を動かすことができず、治療期間が延びることがあるのです。

歯並びの乱れによる口元のたるみが気になったら歯列矯正を検討しましょう

歯並びと噛み合わせの乱れが原因で、口元がたるんでしまう可能性があることをおわかりいただけたでしょうか。この状態を改善するためには、歯列矯正で歯並びと噛み合わせを整える必要があります。

最近、口元のたるみが気になる方で、歯並びの乱れにも心当たりがあるようなら、ぜひ歯列矯正を検討してください。まずはかかりつけの歯科医に相談し、矯正治療を専門に行う歯科医院を紹介してもらうとよいでしょう。

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