もう噛んでできた口内炎で悩まない! ~その原因と対処法を知る~

2017.08.01 healthReiko Okabe

噛んでできる口内炎は“アフタ性口内炎”

痛がる女性

噛んでできる口内炎は“アフタ性口内炎”

噛んでできる口内炎は“アフタ性口内炎”と言われています。アフタ性口内炎は、5~6mm以下の大きさの潰瘍(かいよう)が口腔内の粘膜にできてしまう口内炎のこと。主な原因は細菌による炎症です。

口腔内を噛んでしまうことで小さな傷がつき、そこから細菌が入り込んで炎症を起こし、アフタ性口内炎ができてしまうのです。

口腔内を噛んでしまう原因

何度も繰り返して口腔内を噛んでしまうと、一旦は治ったとしても再発してしまう可能性が高いので注意が必要です。では、何度も繰り返して噛んでしまう原因はどこにあるのでしょうか?

原因1:体重の増加
繰り返し噛んでしまう原因として、可能性がもっとも高いのは体重の増加です。「人は口から太る」と言われるように、体重が増加すると頬の内側の肉の量も増えてしまいます。その結果、食べようと歯を噛み合わせたときに、誤って頬の肉を噛んでしまいやすくなります。

原因2:頬のたるみ
頬を支える筋肉の量が低下すると、本来の位置よりも頬が垂れ下がってしまいます。そうなるとしゃべるときや食事をするときに、口の動きが鈍くなり口腔内を噛みやすくなってしまいます。

原因3:ストレス
ストレスが多くなると、無意識に頬を吸ったり、噛んだりする癖がついてしまうことがあります。それが原因となり、アフタ性口内炎になってしまうことがあります。

原因4:歯列の乱れ
噛み合わせの乱れは口内炎と深い関係があります。噛み合わせが悪いことで、食べているときなどに舌や頬の裏側を噛む確率が高くなってしまいます。

睡眠中に歯ぎしりや歯の食いしばりをしている場合は、歯の表面がすり減ってしまい歯列が乱れるので、さらに噛みやすくなります。

5つの対処法でアフタ性口内炎を防ぐ!

笑顔の女性

対処法1:圧迫止血をする

一旦噛んでしまうと、しばらく出血してしまいます。そんなときは、圧迫止血をしてとりあえず出血を止めましょう。圧迫止血の方法は、清潔なハンカチやガーゼなどを使い、噛んだ部分を直接押さえて圧迫します。20~30分くらい圧迫すれば、ほとんどの場合は出血が止まります。しかし深く噛みすぎてしまい出血が止めらない場合は、早急に医師に相談してください。

対処法2:清潔に保つ

口腔内を噛んだときの対処法でもっとも大切なのは、口腔内を清潔に保つこと。しっかりと、うがいや歯磨きを行って口腔内を清潔に保ちましょう。不衛生にしていると細菌が増殖し、傷口から感染してアフタ性口内炎を発症してしまうので注意してください。

対処法3:炭酸ガスレーザー

口内炎は1~2周間程度で自然治癒しますが、一刻も早く治したいなら歯科医院や口腔外科で、炭酸ガスレーザーを使った治療を行いましょう。炭酸ガスレーザーは、即効性の高い治療です。レーザーにより患部を焼くことで、瞬時に痛みを消すことができます。

対処法4:軟膏を塗る

噛んでしまった場所に切り傷がなく内出血のようになっている場合は、軟膏を塗ることができます。軟膏は、口内炎専用のステロイドが含まれている軟膏を使用してください。ドラッグストアなどでも購入することができますが、ステロイドを含む軟膏には副作用が現れる可能性もあるので、なるべく薬剤師、もしくは医師に相談するようにしましょう。

対処法5:ビタミンB2やB6を摂取する

ビタミンB2やB6などは、口腔内の粘膜を補修してくれる働きがある成分です。本来ならば食事でこれらのビタミンを補えればよいのですが、バランスのとれた食生活を送るのはなかなか難しいもの。

そんなときには、サプリメントでこれらの成分を補ってあげましょう。サプリメントはドラッグストアやスーパーなどで購入できるので、手軽にアフタ性口内炎になるリスクを低下させることができます。

正しく対処して早めに治しましょう!

このように噛んでしまうことで発症するアフタ性口内は、傷口から細菌が入り込み炎症を起こしてしまうことで発症します。一般的な口内炎と同じで1~2週間放置しておくことで自然と治りますが、早めに治したい人は今回ご紹介した対処法を試してみましょう。

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